周郷農園直売所「食の広場ピアッツァ」さんでは、もう間もなくとうもろこしと枝豆が店頭に並び始めます。
6月20日(土)には、今年も恒例の「とうもろこし&枝豆祭り」が予定されているそうです!
★イベント詳細情報
「とうもろこし&枝豆祭り」
【開催日時】2015年6月20日(土)/10:00〜14:00 ※雨天決行
【場所】食の広場ピアッツァ 駐車場及び店舗内
【内容】
★とうもろこし(味来)1本100円
★えだまめ(湯上がり娘)約300g 1袋 通常350円 ⇒ 250円
★その他、夏野菜(トマトなど)が3割引き
★焼トウモロコシ 1本150円
【駐車場】有り
※当日は駐車場スペースで焼とうもろこし販売等を行いますが、4〜5台分の駐車スペースは確保。お近くの方はぜひ徒歩等でお越しいただけると助かります。
周郷農園さんが作るとうもろこしは、元祖“生で食べられるとうもろこし”で知られる、昔ながらの品種「味来(みらい)」。一粒ずつの皮がとても薄くて、はじけそうなほど!
かじるとプチプチっとしたジューシーな食感が楽しめるのが特長です。
けれども近年の市場では、小ぶりで見栄えがしない味来は「高値で売れない」という理由で、大きく育つゴールドラッシュなどの品種に圧され気味。
このタイプは皮が厚くて粒ごとポロポロとむしり取れるくらい実がしっかりしているので、食べごたえ感を求めてニーズが高まっているようです。
それでも、「味わいの深さはダントツの優良品種!」と味来に情熱を傾ける周郷農園さんは、味来が通常1本300gほどに育つところ工夫を重ねて350g程度までサイズアップを実現。
さらに、糖度をより高く維持するためにも手間を惜しみません。
とうもろこしは収穫するとどんどん糖度が下がってしまうので、売場に並べる朝に収穫し、出来るだけ採れたてをお客様にお届けしていることから、「同じ品種でもピアッツァで買うとうもろこしは甘くておいしい!」と、遠くからも買いにいらっしゃるファンが絶えないんです。
↑ 6月10日前後から売場に並びます。
同じく夏の目玉野菜となる枝豆も、周郷農園さんこだわりの品種「湯上がり娘」が並びます。
だだ茶豆のような、濃厚で旨みのある味わいが人気!
八千代市での栽培・販売は周郷農園さんが先駆けだったのですが、最近では数多くの農家さんが栽培をしていますし、どこの直売所でも見かけるようになってきている印象です。
それでも周郷さんは、胸を張って「うちのが一番うまい!」と自信の笑顔をみせてくれました。
枝豆も収穫した途端に味がどんどん落ちていくので、畑から収穫してさやを外し、袋詰めをする作業をすべて当日の朝に行っていらっしゃるそうです。
これらが売り場に並ぶのは、あともう少し先。
そこで今回は、一足先に畑での生育状況を見学させていただきました!
↑ 周郷農園さんのえだまめ畑
畑を訪ねたこの日も、とても5月とは思えない真夏のような暑さ。
前々から、「農家の方って毎日のようにこんな広大な畑一面に水を撒くのって大変だなぁ・・・」と思っていたんですが、実は基本的には水やりはしないんですって!!!
野菜は根を張ると、毛細管現象で地下から上がってくる水分を吸収するから、上からわざわざ水を与えなくても大丈夫なんだそうです。海外でよく聞くような、干ばつのニュースで出てくる土地と違って、日本は基本的に水が豊かな国。「最近、雨が少ないよね・・・」と心配する位の気候でも、案外と問題ないんだそうです。
まさに、「日照りに不作なし」ですね。
(発芽の時期や野菜の種類によっては、一時的に水やりでカバーする必要があるそうです)
そのため、地下の水を吸い上げられるように整えることが大切で、種まきのときは足で踏んで圧迫し、固める必要があるそうなのです。
私なんかは、ついふかふかの布団のような土のほうが根が張りやすいんじゃないか?!とイメージして、ほっくりと土を反したまま、種をまきたいところですが・・・。
掘り返しているのは、あくまで酸素や肥料などをしっかり含ませたりするためで、そのあときちんと土を固めておかないと、地下から上がった水が柔らかい部分のところでストップしてしまい、根から吸収できず枯れてしまいます。家庭菜園で失敗する、よくある原因なんですって!へー。
話がそれましたが、
それくらい、日照りというのは悪いどころか、むしろ農作物を育てる上で有り難いくらいなんだとか。
雨が続けば日照時間が少なくなって、葉っぱから光合成が出来なくなり栄養が十分に行き渡らない。さらに湿気が多いので病気も発生しやすくなる、という悪循環に。
最近、野菜がやけに高騰してますよね?
これって、今年4月の雨や曇りばっかりだった天候が影響しているんだそうで、初回に作付けしたとうもろこしや枝豆にも、しっかり悪天候の影響が出てしまっているということなんです・・・。
↓ 4月上旬に植えた初回のとうもろこし
↓ こちらが2回目に植えたとうもろこし
20日ほども間が空いているのに、見るからに2回目に植えたとうもろこしのほうが葉が大きく生い茂っていて、背も1.5倍くらい高かった!
初回分は、台風の影響で根元から折れてしまったものあって、出来はかなり心配・・・。
これらの収穫は6月10日頃から始まりますが、店頭に並ぶ本数は例年より少し減るかもしれないとのこと。ただ、とうもろこし祭りのある20日には第2陣が収穫できる頃になるそうです!
そうそう、畑で初めてとうもろこしの実のなり方も知りました!
とうもろこしって、1本の木に基本的には1つの実しか成長しないんだそうです。
雄花が上のほうに出ているススキみたいなもので、下の根元近くにひげ根が出ているのが雌花。
雌花は一番上に付いているものから、毛むくじゃらなもさもさした絹糸が出始めます。絹糸1本がとうもろこしの粒ひとつ分の実につながっていて、上から落ちてくる花粉をキャッチして受粉します。
2個目の雌花は下のほうに隠れていて、絹糸が出てくるタイミングも遅れるので、受粉が出来ずに終わってしまうんだとか。
ちなみに、絹糸にまんべんなく受粉出来ないと、歯抜けのとうもろこしになってしまいます。
また、とうもろこしの木はとても弱くて、台風などで横に倒されてしまうと、もう元のようにまっすぐには戻らないんですって。だから、斜めになってから受粉のタイミングになってしまうと、うまく下にある雌花に花粉が落ちないから、実が生らないそうです。
枝豆のほうも、初回分は4月の日照不足で生育が悪かったうえに、台風で葉が風に飛ばされて散々な結果に・・・!
ただし、こちらも20日ごとに作付けをしていて、4月下旬以降に植えたものは順調に育っていましたから、6月中旬頃からの収穫分は例年通りになりそうとのことでした。
↓ 初回の枝豆。かなり少ないけれど、実がしっかりついているので6月上旬には店頭に並ぶ予定。
↓ 2回目に作付けした枝豆。しっかり生い茂っていて、立派に成長しています。
今後は、ピアッツァではこんな野菜が並ぶ予定です。
〜7月まで レタスキャベツ
〜8月末頃まで トマト・キュウリ・ナスなどの生り物
※今年はぶどう畑にも力を入れているそうで、うまく生育がすすめば8月上旬から中旬くらいの時期にはデラウェア、その後も涼玉などのぶどうが店頭にならぶかも!
9月〜 イタリアン系レタスをはじめとした、洋風野菜が今年も豊富に並ぶ予定
周郷農園さんで収穫しているトマトは、麗夏(れいか)という品種です。
6/10頃からお盆くらいまで並びます。
特長は、完熟でも崩れない、果肉が多くゼリーが少ない、酸味が少なく甘い・・・という、桃太郎にそっくりのトマト。他で見かけない品種なので、こちらも近々購入しに行きたいわ!
そうそう、この夏野菜から千葉エコを取得されたんですって!
昔から減農薬・減化学肥料に努めてきたのですが、JAS法で有機栽培などと勝手にうたってはいけないことになっているので、アピール出来ませんでした。
そこで、まずは大根やキャベツ、きゅうりなどについて、ちばエコ農産物の認定を取得!この日、店頭に並んでいた野菜にも、しっかりシールが貼られていましたよ!
今後はジャガイモやモロヘイヤ、トマトやネギなど順次拡大する予定だそうです。
安心の食卓づくりのお手伝いを・・・と始められた、この直売所。
ぜひご家庭での食材えらびに、気軽に立ち寄られてみてはいかがですか?
●周郷農園直売所「食の広場 PIAZZA(ピアッツァ)」 047-459-9121
千葉県八千代市大和田新田643-3(地図)
【営業時間】9:30〜18:30
【定休日】木曜日
【駐車場】有り/7台
※毎週火曜日は周郷農園の野菜88円セール!
【ホームページ】http://members3.jcom.home.ne.jp/sugou-piazza/index.html