2012年07月25日

プリザーブドフラワーでアレンジ!Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)

今回のおけいこ体験は、新木戸保育園近くにあるお教室「フラワースタジオローザ」さんで、プリザーブドフラワーを使ったアレンジに初挑戦!
“プリザーブドフラワー”という言葉は、いまやすっかりポピュラーですが・・・皆さん、実際に手に取ったことはありますか?
私はドライフラワー的なものだとばっかり思っていたので、初めて手にして衝撃を受けてしまった!
こんなにも生花のように、柔らかーな触れ心地だったとは・・・。
そして生花ではありえないような、発色豊かで鮮やかな色合い。
一体どのくらい持つものなのかしら?

そんなプリザーブドフラワーの扱いについて詳しく伺いながら、ワンデーレッスンを楽しんできました!
過去の体験レポート
2009年08月25日 グリーンアレンジ体験!Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)
2010年04月05日 母の日アレンジ!Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)

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↑ 池端先生のプリザーブドフラワー作品

生花を漂白して、鮮やかな色を付ける専用の溶液に漬けて乾かすことで、ドライフラワーとは違う独特の柔らかい素材&華やかな色合いが生み出されるプリザーブドフラワーですが、とにかく湿気が苦手!日本の気候だと湿度が高くて鮮やかな色が出しにくいと言われています。
そのためアレンジに使うものは、湿度の低い海外で作られたものを取り寄せることがほとんどだそうで、どうしても高価になりがち。例えば小ぶりのバラひとつでも500円前後くらいの原価がかかるため、生花の場合と同じ予算で作ろうとしても花の量はぐーっと少なめに・・・。華やかなプリザーブドフラワーの作品が、お店で15,000円以上の値が付いていたりするのも仕方がないようです。
3,000〜4,000円程度に抑えたくても、3つ4つのお花くらいしか扱えないのはちょっとさみしいですよね。

そこで今回先生が考えてくださったのは、高価なプリザーブドフラワーの量を抑えて、リボンワークなど代替レイアウトで見栄えを良くした「工作系」のアレンジ。レースやリボンなど小物を上手に取り入れることで華やかに見せられるそうなのです。

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↑ 過去に2回の体験レッスンを受講した「フラワースタジオローザ」さん。今回も、ホワイトボードに手描きされた内容で、本日の流れを確認するところからのスタートです。

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↑ 本日チャレンジする作品のお見本!!

今日のテーマは「リボンワーク」。
数種類のリボンやレースを使って、こーんな素敵なデコレーションケーキが出来上がるというのですが・・・とにかく髪の毛を結ったり、洋服のリボンを整えたりするのが大の苦手なワタクシ。靴の紐も、大抵タテ結びになってしまうという不器用な私でも、果たしてこんなに可愛らしく仕上げられるんでしょうか?!

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ちなみにこちらが、今日の作品に使う材料一式。
先生が『今日はフラワーアレンジというより、工作をしているような気分になると思いますよ』とおっしゃっていましたが、確かに必要な材料&道具を見る限りは、まさかこれからフラワーアレンジを習うとは思えないテーブル。これにリボンやレースをどう加えていけば、お見本のような華やかさになるのかしら?

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さて、まずはケーキ本体となる土台づくりから。
前回までのレッスンでは生花を使っていたので、土台には水分をたっぷり含ませることができる“オアシス”を使いましたが、プリザーブドフラワーは水気厳禁!!こういう水を使わない素材をアレンジする場合は、“サハラ”というタイプの土台を使います。
このサハラは、軽い力で押しても跡がつくくらいキメが粗く軽やかで、柔らかなドライフラワーの細い茎なども簡単に差し込めるようになっています。なので工作するのも力いらず!
白っぽくコーティングされた円柱型のサハラを、ナイフで半分にカットするのもスイスイと切り込めました。

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↑ 大体で全然平気ですよ!という先生の言葉を真に受けて、断面はかなりいい加減ですけれど・・・。

そのカットしたケーキの中身に、茶色のサハラを挟み込みます。
工作用の透明な接着剤をぐるぐるっと付けてサンドすれば、ケーキの土台が完成!

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さらに華やかさをプラスするべく、白い部分のふちに2種類のレースを両面テープを使って巻きつけていきます。最後が巻き始めにうまく重ならず、隙間が出来てしまったのですが・・・このあとも飾りを重ねたりするので多少のアラは気にしないで!と心強すぎるアドバイス。

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↑ リボンを重ねてマチ針のようなピンで留めるだけ。結んだりしないので、不器用でも可愛くアレンジ作業が進められました。

そしてプレゼントの箱風に、リボンを縦に巻いていきます。
『見本はあくまで参考であって、仕上がりをいかにお見本に近づけられるか?ということが目的ではありません。その時の自分のイメージでリボンのカタチを別のものにしたり、飾りを付ける数や位置を変えたりすることで、自分らしさが光る出来上がりを楽しめますよ。』と先生。

そもそもフラワースタジオローザさんのレッスンは、とても自由なことが魅力のひとつ!
資格取得を目指すコースの場合は別ですが、今回のように先生から提案していただくばかりではなく、使ってみたい素材、さらには「こんなアレンジをしてみたい!」というイメージを持ち込むこともできるんです。
例えばハワイアン系のアレンジをしてみたいから、プルメリアやハイビスカスを取り入れたい!といった具体的な花の指定でも大丈夫。逆に色のイメージを伝えて、それに合う季節の花を先生にチョイスしていただいたりすることも。

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↑ 作品の裏側には、パールをピンでとめて足を作りました。

お教室によっては花や材料の在庫管理が大変だからと、出来るだけ先生から指定されたものを使うケースもあるようですが、フラワースタジオローザさんでは『フラワーアレンジ自体を無理なく、自由に楽しんでもらいたい!』という思いから、生徒さんの希望に出来る限り対応しているそうです。

その代わり、どうしても余ってしまう材料の問題は、数年前から主催している「マルシェ」を活用することで解決されたとか。
以前は無駄になって廃棄しなければならないことも少なくなかったようですが、余った素材を組み合わせて先生ご自身で作品をいくつも作り上げ、それを商品としてマルシェの場で販売することで在庫解消のサイクルが出来たそうです。
ちなみに販売しているものは、ほぼ原価に近い価格を付けているんですって!
素敵な品が格安で手に入るとあって、毎回マルシェは大人気。

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⇒池端先生が主催しているマルシェの様子はこちら

レッスン内容だけではなく、生徒さんが予算の都合を伝えられるのも魅力のひとつ。
先生からも「予算がいくら位なら、このくらいのサイズの作品が出来る」といった具体的なところまで提案してくださるので、無理なくレッスンを楽しめるのが有り難い!

そして何よりこちらのお教室に参加しやすいと評判なのが、単発で受講出来るという気軽さ!
お月謝で通われている生徒さんはもちろんいらっしゃいますが、例えばお子さんが小さくてなかなか定期的に通えない・・・といった方などは、3〜4か月に1回など季節ごとに「こういう作品が作りたい!」というイメージを持ってレッスンを申込みされているそうです。
その場合は、レッスン代+材料費(予算提示可)をお支払いすればOK。
お一人でも、グループ(最大4名まで)で参加するのも大丈夫!お近くなら出張レッスンも対応しているそうなので、ご希望があれば相談してみてくださいね。

そうそう、前回までの体験レポートでも書きましたが、こちらのお教室はお子様連れでも大丈夫です。
『教室内にはお子さんが手を触れても構わないものしか置かないようにしていますから、気にせず連れてきてください!』と池端先生。お子さんと一緒のお母さんは、お絵かきやおもちゃ、お菓子などを持参して遊ばせながらレッスンを楽しんでいらっしゃるようです。

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ケーキアレンジの作業は、いよいよトップの飾りづくりへと進みました。
ここまでは簡単なように思えていましたが、この工程にきて一転!
薄いベールのようなリボンにワイヤーを縫うように差し込み、バラの形に整えていくんです。先生がやり方の見本を見せてくださったときにはとても簡単に見えたんですが、自分でいざやってみるとちっともバラにならない!!
うまく作ろうとしてキッチリまとめてしまうと、逆に花がキツキツの小さめな、つぼみのような仕上がりになってしまって華やかさに欠けるので、結局メインの花は先生が作ったものを飾りました・・・。

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↑ 同じ要領で、違う素材のリボンでバラを作りました。さらに丸く包み込むように葉を作って花に添えます。留めるのはどれもピンで差し込むだけなので、いくらでも後から位置を調整できます。

すっかり可愛らしくなってきた作品。
ここにきて、ようやく“本物”の出番到来!

今回先生が用意してくださったのは、アジサイのプリザーブドフラワーです。色は実際にはあり得ないような淡い透明感のあるピンク。そこにシルバーがところどころ差し込んである、ウェディングシーンを彷彿とさせるようなカラーです。

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この一房を、小さく取り分けて飾りを作っていきます。
差し込むにはあまりに弱々しいので、ワイヤーを束にひっかけながら白いフラワーテープを巻きつけます。これをいくつも作って、ケーキ中央の茶色いサハラの側面にバランスよく挿していきました。

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↑ アジサイの花は出来るだけ少なめに取り分け、ワイヤーを花の根本にひっかけるのがコツ!と教えていただきましたが・・・この作業も簡単そうに見えてなかなか手ごわい。

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↑ 丁度ケーキのクリームに見立てて。これをいくつも挿しつつ、ビーズで出来た木苺の飾りやペップも加えて、彩りよく仕上げていきました。

作業途中、フラワーアレンジメントのお教室と並行してレッスンを受けていらっしゃる方が多いという「アロマセラピー」についてもちらっとお話を伺いました。
池端先生は、フラワーだけではなくネイルやリフレクソロジー、そしてアロマなど多様な講師資格をお持ちで、日本アロマコーディネーター協会の認定校でもあるんです。
『お花に触れていると、香りについても勉強したくなったり、手元の美しさが気になってネイルなどに興味が向いたりと、すべてがつながっているんです。』

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アロマセラピーって何の勉強をするんだろう?匂いをかぎ分ける??
と全然イメージが湧かなかったのですが、テキストに沿って化学・医学・歴史、そして法律の見地から学んでいくという、お勉強系な内容がメインだとか。
そうして得た知識をもとに、虫よけスプレーを作ってみたり、効能を踏まえた自分ならではの香りをつくってボディシャンプーやハンドソープを実際に自分で手作りしてみたりと、何だか化学の授業さながら!
『そうなんですよ!むしろ学生時代の時より興味を持ってテキストに向き合ったりと、なかなか成人になってからの普段の生活にはない新鮮な時間だったりします。インストラクターを目指したい方は、計16回のレッスンを受講頂き、最後にこの教室で行うテストに合格すれば資格を取得できるようコースを組んでいます。』
単発でも1レッスン3,000円〜受講できるそうなので、興味がある方はぜひアロマにもチャレンジしてみては?!

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話がそれましたが、そんなこんなでケーキアレンジが作業時間1時間もかからず完成しました!
最初から最後まで、もくもくと工作するようなちょっと変わった面白いレッスン。
体験レッスン代込みで5,000円でした!

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プリザーブドフラワーが使われている部分は少ないものの、扱いには要注意!
とにかく湿気を嫌うので、お風呂場など湿気がこもりやすい場所に飾らないようにすることが長持ちさせるコツ。かといって、乾燥しすぎるのもダメ!また、直射日光が当たりすぎると焼けて白くなってしまうので、窓際に置くときには位置に気を付けて。出来ればシリカゲルを入れた箱に保管するのが望ましいとか。
生花と違って長く楽しめるのが特長のプリザーブドフラワーですが、それでも基本は3年くらいが寿命なんだそうです。
ちなみにお教室の窓辺には、かれこれ7年ほども前の作品が置かれていたのですが・・・ほこりが作品の中に絡んでしまってもやは払いきれない上に、花の淵がちぎれてポロポロに!
造花感覚で長ーく楽しめるのかと思っていたのですが、どうやら数年で置き換えが必要のようです。

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先生のお手本作品と比べてしまうと、やや納まりが悪い気がしますが・・・それでも自分だけのスイートなアレンジ作品に仕上がったことに大満足!!
自宅のリビングにある、シンプルすぎるモノトーンの棚に置いたら、急に華やいで可愛らしくなりました。
何より水やりに気を取られたり、痛んでくる花を取り除いたりといった手間が一切かからないのが嬉しいですよね!重みのある花瓶だと置き場所も考えなければなりませんが、OA機器のすぐそばにも花が添えられるのは素敵。
ぜひ気軽に、プリザーブドフラワーでオリジナルの作品にチャレンジしてみてはいかがですか?

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●Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ) 047-494-3650
【教室】千葉県八千代市大和田新田1053-5 新木戸保育園近く
【レッスン日】フリーレッスン/9:00〜17:00、19:00〜21:00 の時間帯で調整(1レッスン2時間程度)
※日程や時間は変更可能。ご希望や予約状況に応じて対応できます。
※基本は個人レッスン。ただし、お友達同士で参加したい場合など4名まで可能。

【コース】@フラワーアレンジメント Aフレンチフラワー Bプリザードフラワー
【費用】入会金/5,250円、年会費/3,150円
※生徒は自動的にDFAフローリスト資格認定協会へ加入。レッスン毎にDFAのカリキュラムに沿った単位を取得し、希望すれば資格試験が受験出来るようになっています。
レッスン料/@フラワーアレンジメント5,000円(月2回・月1回の場合は3,000円)Aフレンチフラワー3,000円(月1回)Bプリザードフラワー3,000円(月1回)
花材費/@フラワーアレンジメント2,500〜3,500円程度Aフレンチフラワー3,000〜4,500円程度Bプリザードフラワー5,000〜6,000円程度
※花材・花器はレッスン当日に実費を頂きます。
※当日の花の仕入れによって金額は変わります。母の日やクリスマスなど時期によったり、アレンジの内容がブーケなど作品内容によっても左右されますが、年間の平均的な金額を掲載しています。
【振り替え制度】有り
【体験レッスン】有り/生花 4,000円(生花代・花器代込み)、プリザーブド 5,000円(今回のケーキアレンジ)
【持ち物】はさみ・持ち帰り用の袋・筆記用具
【その他】
※レッスン料は3ヶ月分を前納とさせていただきます。
※レッスンをご都合で欠席された場合の返金は出来ません。振り替え制度をご利用ください。
※欠席のご連絡は5日前までにお願いします。前日や当日のキャンセルは花代を頂くことになりますのでご了承ください。
【講師】池端 ゆり子(DFA直営認定講師)
【問い合わせ先】047-494-3650 又は 080-5020-0050、メールアドレス h.blue.y.i@docomo.ne.jp
【DFAフローリスト資格認定協会】http://dfa-diploma.jp/
〔関連レポート〕
2010年04月05日 母の日アレンジ!Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)
2009年08月25日 グリーンアレンジ体験!「Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)
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2011年07月17日

合気道 八千代円明会

ぜひ一度合気道を見学してみませんか?というお誘いをいただき、八千代市市民体育館へ八千代円明会の練習風景を拝見してきました。

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“合気道”は、武道の一種だという程度の認識しかなかった私。どんな格好でやるのか?何の練習をするのか?といったような、もう初歩の初歩から全く無知なまま、案内された体育館奥の第1武道室へと向かいました。
柔道場として作られた部屋だそうで、敷き詰められた畳に似たマットの上に座っていると、皆さんが動くたびにドゥンドゥンと地震のような鈍い振動が伝わってきます。倒れ込んでも怪我をしないように工夫されているんですよね。
私は初めて柔道場に座ったので、初めは「まさかまた地震?!」とかなり動揺してました・・・。

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↑ スリッパを脱いで裸足で道場へ上がります。円明会の皆さんは、必ず上へあがる前に正座をして、深々と一礼されていました。

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↑ 畳のようですが、触るとビニール製のようなペッタリした1枚のマット。高い天井には空調機器が備え付けられていて、真夏ですが快適な練習場所です。

普段は20名ほど生徒さんがいらっしゃるそうですが、この日は半数程度に加えて3名の体験レッスン生が集まっていました。生徒さんの年齢層は大変幅広く、多いのは20代〜30代の社会人男性ですが、中には若い女性の方や主婦の方、小学生や中学生のお子さん、さらには68歳で未経験者の生徒さんもいらっしゃるんですって!
今はお休みされていますが、少し前までフランス人、インド人、中国人の生徒さんも!合気道を習いつつ国際交流まで出来て、稽古後にお茶をしながら外国語レッスン状態になっていたんだとか。

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↑ 稽古開始!道場前に掲げられた開祖 植芝盛平翁のお写真に向かって深々とお辞儀。

体格の良い方も多いし、稽古着をまとっていて何だか皆さん経験者の方が多いのかと思っていましたが、実は全員未経験だったんですって!
『合気道は全く力を使わないんです。人間の体の動きや相手の力を利用するので、筋肉をつけるようなこともいりません。ですから、女性や子供、高齢の方でも同じ内容を学ぶことができるようになっています。何歳からでも始められますし、合気道は左右同じ動きを繰り返すので体を歪みを取ったり、受け身で転がることが多いので骨格矯正にも良いとされています。また、柔軟性や適度な運動が健康維持としてのスポーツとして性別・年齢問わず受け入れられていますよ。』

何より驚いたのが、「試合をしない」という一言!

武道ですから当然試合があるものだとばかり思っていたのですが、合気道の精神には勝負をつけるための手段ではなく、武術を用いながらも“合気道の技を通して敵との対立を解消する”という目的があるそうなのです。
チェスと将棋で例えていた話がとても心に残りました。

『チェスは相手のコマを取ったら使うことは出来ませんが、将棋は敵として向かってきたコマを今度は自分のものとして利用出来ます。言わばチェスは奪ったコマを殺し、将棋は相手を許して味方につけるわけです。捕えた敵を殺すつもりなら仰向けに押さえつけたほうがすぐに首を切ることができるので合理的ですが、合気道は必ずうつ伏せで押さえつけます。これは紐で手首を結わえやすくするため。“もう悪いことはしないね?”と確認し、敵意向き出しだった相手をも平和的に味方につけるくらいに、広くゆとりのある心が基本にあるのです。』

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↑ 刀で向かってきた相手の力をうまく受け流し・・・

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↑ 最後は必ずうつ伏せで捕えます。

合気道の練習は、二人一組になって向かってきた相手をいかに力に頼らず受け流すかという“形(かた)”を繰り返すことがメインになっています。
左右同じことを行い、さらに必ず受ける側、倒される側と両方を順番に担当します。
いかに力に頼らないかがわかるのが、中学生の男の子が黒帯の方と組んでいたり、細く若い女性が大柄の男性を組んでいたりする様子からも窺い知れます。

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↑ 組む相手は特に決まっていません。ただ、沢山汗を流したい!思い切り受け身を取ってほしい!という方は黒帯の方にお願いしたり、そのときどきの自分の体調に合わせて、無理なく稽古を行います。

合気道も段級位制があって、より多くの技を受けたりかけたり出来たり、技の流れがスムーズに行えているかなどといった視点で審査されるそうです。黒帯の方のうち数人は八千代円明会代表の鈴木氏のお手伝いに来ていただいるサポート役だそうで、生徒さんと一緒になって稽古をしつつやり方を誘導してくれます。
『合気道は稽古をする相手に対して、取り組み前後に座礼を行ったり、道場へ入る際や稽古の初めと終わりに正面に向かって一礼するなどといった礼法はありますが、他の武道のような細かい礼法は基本的には定められていません。そして、取り組みの内容は予めお互いで決めておく“約束稽古”が基本です。その見本を確認したうえで、何度も取り組みを行って体に技を染み込ませます。
難しい礼法も、無理に体を痛めるような稽古もありませんから、今日も体験にいらっしゃった方がいますが、初めてでも他の皆さんと一緒に進められるんですよ。』

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↑ 体験の方は運動しやすい恰好で参加。手取り足取り、やり方を教えていただいたあとは何度も繰り返し練習します。黒帯の方が足の位置など具体的にアドバイスする様子も。

私も護身術となるような技を教えていただいたのですが、本当になんで?!と思うくらい力を入れないのに、コツだけを教わるだけで男性が簡単に倒れ込むんです。
逆に力まかせに同じことをしようとしても、全然ダメ!
『逆関節で痛みを与えても、結構人は我慢できるんです。むしろ曲がる方曲がる方に相手を誘導していくと、自然と体が痛みを逃がそうとして立っていられなくなるのです。相手を倒すには“いかに相手の重心を崩すか”がポイントになりますが、合気道の場合は力に対して力で勝とうとしてはいけません。いかに相手の体のつくりを理解するか?といった理論的な技掛けがポイントになるのです。』

皆さんの取り組みを見ていると、つい受け身の方が自分から倒れているように思えてしまうのですが、実際に自分でチャレンジしたり技をかけられるとそんな考えは一掃されてしまいました。
的確な技がかけられると、こんなにも人間って簡単に倒されてしまうんだ!
ほんとに衝撃的です。

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↑ 成人男性が、こんないとも簡単に倒されるものなの?!黒帯五段の代表と弐段の方との鮮やかで豪快な取り組みは、時代劇の殺陣シーンでもみているかのような迫力です。

約90分もの稽古中、皆さん何度も水を飲んだりされていました。額からは粒の汗がぎっしり!
力は使わないとはいえ、大きな動きが続く取り組みはかなり良い運動になるようです。
みっちり練習を重ねて、再び中央に集まって座礼を行う頃にはすっかり皆さんストレス発散!すがすがしさが伝わってくるようでした。
精神的な高みを目指す現代武道。
ぜひ一度体験してみてはいかがですか?

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そうそう、ちなみに私。
帰ってからホクホクしながら、丁度居合わせた実家の父に「正面から右手首をつかんでみて!」と護身術を実践してみました。
が・・・あれ、左足が前で、この位置から手を回し込んで・・・お父さん!もう少し右側からつかんでみて!と、本当だったらあっという間に捕まってしまっている状態でしたわ。
しかも教えていただいた時のように、うまく技がかからない!?

『技がとっさの時にも自然と使えるくらい、実践で生かせるようになるには10年位かかりますよ。』

という言葉が、心にグサリ。

やっぱり付け焼刃じゃダメなのねー。でも、代表の鈴木氏曰く、合気道を習っていると自然と危険から身を遠ざける意識が高まるんだそうです。鞄を意識せずに壁側に持ったり、危なそうな人とは正面からすれ違わないようになったり・・・。
合気道は女性人口も多いと聞きますが、身を守るためにも、そして何より響きがうれしい“骨格矯正”なんていう効果もあるとのことだし、男性だけではなく女性にもおすすめの習い事ですよ!

●合気道 八千代円明会
【募集対象】八千代市および近郊に在住・在勤・在学で中学生以上の方
※保護者と一緒に稽古できる小学生も可
【稽古場所】八千代市市民体育館(地図
※同体育館が利用できない時は、場所が変更になります。
【日時】11:00〜13:00/毎週日曜日⇒詳細日程・場所はこちら
【内容】合気道はまったく初めてという方から有段者まで楽しく稽古しています。
【費用】入会金/2,000円(1名につき)、月会費/大人2,000円・学生1,000円・家族3,000円
※その他、体育館利用料(水曜日は個人利用料が必要・市内の方250円、市外の方370円)及びスポーツ安全保険(4月1日〜3月30日分・高校生以上1,600円、中学生600円)がかかります。
【問い合わせ】メールアドレス aikido@aiki10.com(担当/鈴木)
【ホームページ】http://aiki10.com/
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2010年05月19日

安宅の「心のカルチャー講座」

今回は、安宅(あたか)さんが月4回開催している、一風変わったカルチャー講座をご紹介いたしましょう。
「え?安宅って・・・あの、(葬儀社の)安宅?」とお思いの方、そうそう、八千代で有名な葬儀社の、あの“安宅”さんが主催されているんですのよ。
私もまさか、普段の生活で気軽に足を運べるような場所ではないと思っていましたから、そのカルチャー講座の中には受付開始から約20分で予約が埋まってしまうほど評判のレッスンまであると伺って、「え?安宅って・・・?」と聞き返してしまいました。
ゆりのき通りや下市場交差点のAttainホールなど、看板ではよく“安宅”の文字を見かけるものの、何か“事”が無い限りは無縁だと思っているのは私だけではないはず。そんな条件下で、一体何が人気を呼んでいるのか?!
その秘密を探るべく、まずは(株)安宅さんにカルチャー講座を始めた理由を訊ねてみることに。

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『このカルチャー講座は「高齢者青年の輪を広げたい」という思いから企画していまして、高齢者の方々が元気に過ごせたり、お友達との交流の場をご提供できるよう様々な講座をご用意しています。例えば、健康フラダンスや3B健康体操といった体を動かすものや、カラオケや手芸、絵画など、さらには写仏・写経といった講座もあり、好評だったものは定番講座として何度も開催しています。高齢者青年向けという目線で企画しているため、30代〜40代の若い方に興味を持っていただける講座はなかなか無いかもしれませんが、それでもかなり幅広い年代の方にご参加いただいています。』

月4回の開催ですが、その内容は固定的ではなく“どのような講座を用意すれば喜んでいただけるか?”という視点で、毎回新しい企画を模索されているそう。
『こんなこともやってみたい!という思いは色々あるんです。ただ、このカルチャーは式を執り行わない友引の日を利用しているので、年間に開催できる回数が決まっているだけに、人気講座の回数を維持しつつとなると歯がゆい面もあります。「心のカルチャー講座」というテーマに合うような内容ということで、あまり見かけない目新しい講座が多いのもご興味を持っていただける一端になっているようです。先日は“頭活き活きアート”という講座の2回目を開催したのですが、これはオイルパステルを使って描いたものを、指でこすったり割り箸で削ったりしながら製作していきます。題材は「自分の気持ちを描こう」ということで、見たものをそのまま表現するのではなく、例えばりんごなら種から順に実を描いていくんです。色も一般的にイメージされる“赤”だけではなく、グリーンやブルーなどを用いたりします。講師には臨床美術師の杉原ゆき子氏をお招きしましたが、さすが教え方が大変上手で、皆さんの心をオープンにし、気持ちを引き出していく様子は見事です。講座に参加された方からは、「絵を見ると、あのときの自分の気持ちが思い出せる」「気持ちを描いたことでスッキリとした気分になれた」などと大変ご好評をいただきまして、秋頃にも第3回目を開催できればと思っています。』

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講師も専門の方を招いたりと内容も充実しています。
人気の大きな秘密は、そんな趣向の凝らされた珍しい講座のどれもが“無料”で参加できるという点!!
参加費だけではなく、必要な材料や道具などもすべて無料で用意してもらえて、さらには送迎バスまでついているというサービスの良さ。
『こうして無料で行っていますと「もしかしたらご葬儀の宣伝目的だったり、講座の場でそういったご紹介をするのではないか?」と不安に思われるかと思いますが、私達はNPO法人も持ち合わせておりまして、そちらの活動の一環としていますからご葬儀などのこととは全く切り離してご提供しているんです。皆さんの交流の場のひとつとなればという思いから始めたことですし、無料だからといっていい加減に対応することはもちろんありません。「来ていただいている」という感謝の気持ちで毎回の講座を開催しています。』

講座が開催される場所は、内容によって市内3ヶ所の施設に振り分けられます。
テーブルの上で作業をするような、手芸や絵画などといった体を動かさないものは「道順庵(どうじゅんあん)」という建物で、逆に健康体操など広いスペースが必要な内容のものは下市場交差点にある「勝田台ホール」、そして写経や写仏などは麦丸方面にある「蓮生寺(れんしょうじ)」で行われるんですって。
今回は道順庵で、春(3月頃)と秋(9月頃)の年2回開催されている「布切れ地蔵作り」という講座の様子を拝見させていただくことに。

地図で場所を確認しましたら、ゆりのき台7丁目の奥に広がる工業地帯の真っ只中!そう言えば、ゆりのき通りのトヨタがあるT字路正面に“道順庵”っていう文字が書かれた看板があったのを思い出しましたが、それがまさかこんな場所にあったなんて初めて知りました。
萱田中学校脇にある緑道方面からは徒歩なら向かえるようですが、車だとそのT字路から京成バラ園へ向かう道路沿いからでないと入っていけないようです。
送迎用のマイクロバスを利用される場合はAttainゆりのきホールが集合場所だそうですが、直接いらっしゃるよりバスを利用される方が多いとか。送迎の時間も、皆さん交流を楽しまれているということかしらね?

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↑ “日本物産(株)商品サポートセンター”と“ウエルシア関東”との間の道を入っていきます。

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↑ 初めて気づいたのですが、実はちゃんとこの入口両側に“道順庵”と書かれた板が置いてありました・・・。

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↑ 駐車場は建物の正面を過ぎた先、裏手側にあります。

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↑ 駐車スペースが多いので、直接来ても十分停められそう。ちなみに、桜の季節になると角に植えられている木(右写真)の下で、カルチャーのあと簡単なお花見を催しているとか。

そして、こちらが道順庵!

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普段は家族葬向けの式場として使用されているし、名前からしてお寺さんのような建物なのかと思っていたので、まさかこれほどまでに趣き溢れる素敵な外観だとは・・・。聞けば元々隠れ料亭だったそうで、納得。
よく蕎麦やなどの店に間違われるらしく、通りがかった方が「予約していないんですが大丈夫ですか?」と入ってこられるケースが少なくないとか。

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↑ 玄関を入ってすぐ正面の様子。

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↑ 奥には日本庭園的な風景まで。たまに狸が通るらしい!

玄関で靴を脱いで、入口正面に設けられている受付へ寄ります。こちらで予約した名前を伝えて受付を済ませたあと、講座が開催される左奥のホールへと案内されるという流れだそう。
人気の講座という割には館内も結構静かですし、もうそろそろ開始時刻の10時になるんですが・・・生徒さんはどこに?

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と思っていたら、丁度表にバスが到着。
堰を切ったように玄関から予約された方がいらっしゃって、急に賑やかな会話で一杯になりました。マイクロバスを利用されるケースが圧倒的に多いようで、しかも常連さんが大半なのか、受付前で迷うことなく流れるように奥のホールへと向かわれて・・・。
「そろそろ講座が始まりますよ!」
という声掛けに、ええええ?!と動揺してしまうくらい、一瞬にして本日の生徒さんが揃いました。
私も慌ててホールへ。

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会場には長テーブルが向かい合わせに3列並んでいて、それぞれに12人ほどが座っていらっしゃいました。さすが内容が手芸ということもあってか男性は一人も見当たらず、50代〜70代位の幅広い年齢層の女性で占められています。中には40代前後の若い方もちらほら。
「本日はお集まりいただきまして有難うございました。本日の布切れ地蔵作りの講師は河合元子さんと元村とよ子さんのお二人です。」といった挨拶のあと、以前講座を受けたことのある方は各自で作業を進めて、今回が初めてという方だけが先生の周りを囲んで作り方を教わることとなりました。

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『今回皆さんに作っていただくのは“地蔵菩薩”といって、古来最も身近な仏として日本人に親しまれ、また尊ばれてきました。布で作るといっても、お手玉とテルテル坊主を合体させたようなイメージで、とても手軽に作っていただけるものなんですが、お顔の形や目・口の位置などによって、表情がひとつずつ違って出来上がりはとても可愛らしいんですよ。』

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↑ こちらが布切れ地蔵!こんな可愛らしい仕上がりになるんですね。各テーブルにも見本が置かれています。

実際に作り方を見せるというより、口頭で失敗しそうなポイントなどを押さえていく程度ですが、作業はさほど難しそうな印象でもありません。とにかく“お手玉とテルテル坊主を合体させる”というのが、一番分かりやすい表現かも。
家でもチャレンジ出来るように素材についてもいくつか紹介がありました。例えば糸はすべて木綿糸ではなく、お顔を縫う黒い糸は布を汚さないような素材を選ぶようにするとか。木綿糸だと毛羽立ってしまい、表情をつけるのに何度かやり直したりしていると、白い顔にだんだん色が移って汚れてしまうそうです。

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↑ 『“びゃくごう”は仏様の額にあるほくろです。丸ければ丸いほど良いとされているんですよ。』

また、各席にはすでにカットされた布や、今回使用する糸全てが針に通した状態で針山に刺さっているなど、初めての方でも簡単に作業が始められるよう至れり尽くせりな準備がなされています。講習時間が12時までとはなっていますが、これなら1時間もあれば十分完成させられそう!これだけの下準備や、必要な道具・布なども全て無料で提供してもらえるとは、やっぱり何か講習の間に宣伝でもないと元がとれないんじゃ・・・と思ってしまうほどですが、会場のどこにも安宅のパンフレットなどがあるわけでもないし、挨拶の中でそうした話は一言も出てこないし。だからこそ、こうして気兼ねなくリピーターの方々も集まるのかしら。先生の周りに集まらず作業を進めている方は半数ほどもいらっしゃって、リピート率の高さがうかがえます。

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作業に没頭されているというより、一緒にテーブルを囲んでいる方々と和気あいあいとされていて、室内がシーンと静まり返るようなことはありません。各テーブルを回りながら歩く先生にも、気軽に質問が出来るようです。
『先生が持っていらっしゃるように、ケースに入れて飾ると素敵ねぇ。帽子やお耳をつけてもいいわね。』
『まあ!このお地蔵さんは小物全部に裏布もついているわ!』
作品に驚く生徒さんに、先生も「帽子といっても複雑にしなくていいんですよ。布を丸く切って乗せるだけでも十分可愛らしく仕上がります。ぜひお家に持ち帰った後も、ご自分だけのアレンジを楽しんでみてくださいね。」とアドバイス。

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↑ 先生の作品を、感嘆しながら手にとる生徒の方々。

生徒の皆さんからは、こんな声が聞かれました。
『安宅さんで、こんなことをやっているなんて全然知らなかったわ!去年からお友達に誘われて参加したんだけど、無料でここまでやってくれるなんていいわよねぇ。』
『こちらの講習でご一緒になった方と、お友達になったんですよ。この年になるとなかなか新しくお友達を作る機会に恵まれないけれど、とても良い場だわ。講習だけでなく皆さんとの会話も楽しみに来ています。』

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皆さんが布切れ地蔵を作っている間、そうは言ってもやっぱり気になる館内を拝見・・・。

この道順庵は身内だけのご葬儀といった主に家族葬を扱う建物だそうです。会葬者を多く受け入れられるほどのキャパシティは無いですし、駅からも距離があってパッと来ていただける立地でもないため、仲の良かった方だけにお知らせするなど多くて30名ほどが集まるケースに利用されるとか。

道順庵は3階建てで、1階にご葬儀を行うホールやお食事が出来る洋間、広めの和室があり、2階・3階にご家族の方が宿泊できるお部屋がいくつか用意されています。エレベータはなく階段のみで上り下りをするので、高齢の方にはややきついかもしれません。
『建物の趣きを損なわないためバリアフリー対応にすることが出来ないのが難点ではあるのですが・・・。』

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2階・3階のお部屋からは、丁度ゆりのき台方面に向かって桜の木が沢山あるので、春は大変素晴らしい景色になるそうです。宿泊のためのお風呂などや洗濯機、洗面台などの設備も整っていて、つい旅館かと錯覚してしまうほど。以前には「もう一泊させてください」なんて口にされた方もいたとか・・・(もちろん宿泊施設ではないのでダメです!)。

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2階にはお部屋とは別に皆さんが集まれるリビング的な場所までありました。
テレビや(この時はまだ寒かったので)コタツまで用意されていて!家具の配置からして、まさに普段生活している我が家にいるかのよう。ここなら、普通の式場とは違って小さな子供が一緒でも飽きずにいてくれそうだし、一晩泊まるご家族の方も体を休めることができそうです。

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以前祖母が無くなったときに、お通夜のあとその場で過ごしたことがありましたが、場所が場所なだけに落ち着かない思いで一晩を過ごしました。気持ちにもゆとりなんてないし、でもそういうのが普通だと思っていましたから、スタッフの方の言葉には心に響くものがありました。
『夜になると職員は帰りますので余計な人間もいませんし、もちろん1件のご葬儀にしか使いませんからご自由にご家族だけで過ごしていただけるようになっています。亡くなった方のご家族はとにかく心身ともに疲れていらっしゃいます。心は癒せませんが、場所として少しでもくつろぎの場をご提供できればという思いで、出来るだけご自宅にいるような雰囲気をつくるよう工夫しております。大抵はご葬儀の忙しさや精神的な疲れで悲しむ余裕すら無いものですが、この道順庵では豪勢にお葬式を執り行うということではなく、あらためて亡くなった方へ感謝をする“偲ぶ場所”として、故人のことを皆さんでお話出来るような気持ちのゆとりをサポート出来ればと思っています。』

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今までのご葬儀の中では、お父様を一人で見送る男性もいらっしゃったそうです。お一人だけのご葬儀でしたが、夜中もずっとお酒を片手にお父様に寄り添って。「感謝の気持ちを伝えることが出来た」とおっしゃっていたとか。
また、最近は結婚式の形式が様々で、ごく近い親戚程度しか呼ばないことも多いのですが、お葬式だと会ったことの無いような遠い親戚まで一堂に会すという、(不謹慎ながらもある意味)貴重な機会でもあります。泊まらなくても、皆さんでこのリビングなどに集まって思い出話をしたり、故人を介して昔を懐かしんだりといった時間もゆっくり過ごせて、寝ることなくそのまま過ごされることもあるようです。

『カルチャーの中では一切葬儀の話はしませんし、PR的なこともしませんが、講習に集まる方々はこちらが式場だということはもちろんご存知ですから、逆にこちらでのご葬儀についての質問をお受けするケースはよくあります。以前は“ご葬儀”に関するお話というのは、前もってするようなことではないとか、縁起が悪いといったタブー的なものがありましたけれども、今は大分皆さんの意識が変わってきているようですね。必ずいつかはおとずれるものですから、その時まで知識が全くなく慌ててしまうより、どういったものなのかを聞いておきたいというニーズが高まってきているのは確かです。』

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さて、講習は10時スタートで12時頃に解散予定となっているのですが、早く終わった方から順に食事スペースへと移って、お茶とお菓子を頂きながらお話を楽しめる交流タイムも用意されているそうです。
そして12時にやってくるお迎えのマイクロバスに乗って、ゆりのきのAttainホールにて解散!

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↑ 洋間で席が足りない場合には、玄関隣りにあるこちらの和室で。

安宅さんのカルチャー講座は、こんな感じで毎月友引の日の計4回実施されていまして、参加は全て予約制になっています。内容は毎月月末に発行される地域新聞で翌月のカルチャーが確認できるそう!また、ホームページにもその月の実施内容が掲載されています。
予約は月末土曜日の朝9時から、電話で予約が開始されます。
今回の布切れ地蔵など人気講座は、開始後20分〜30分で予約が埋まってしまうこともあるそうなので、気になる講座がある方は電話を片手に9時を待つべし!ちなみに、予約に対応できる電話機の台数が限られているため、なるべく多くの電話をつなげられるよう予約時には名前と電話番号のみを確認するそうで、講座当日の受付で住所などをお伺いするとのことでした(参加者の地域把握など参考のため)。

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とっても素敵な建物だったので、そこでひとときを過ごせるだけでも楽しみのひとつになるかも!
ぜひお気軽にチャレンジしてみてはいかがですか?

●株式会社安宅(あたか) 0120-76-9494(総合受付)
千葉県八千代市ゆりのき台1-7-1(地図)
【営業時間】24時間営業(年中無休)
【ホームページ】http://ataka.co.jp/
※開催日程は毎月友引の日(月4回程度)
※参加費は全講座無料(材料費なども不要)
※毎月のカルチャー講座内容は、ホームページ若しくは八千代周辺地域に配布される「地域新聞」(月末金曜日発行分)にて案内を掲載。
※参加は完全予約制。予約は月末土曜日9:00〜電話にて受付開始。

〔カルチャー講座場所〕
道順庵(どうじゅんあん)
⇒工作などテーブルで作業するようなカルチャー
千葉県八千代市大和田新田592-5(地図
【HP内詳細】http://www.doujunan.com/index.html
Attain(アテイン)勝田台ホール
⇒健康3B体操など体を動かすカルチャー
千葉県八千代市下市場1-3-16(地図
【HP内詳細】http://www.ataka.co.jp/katsutadai.html
蓮生寺(れんしょうじ)
⇒写経・写仏のカルチャー
千葉県八千代市下高野276-7(地図
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2010年04月05日

母の日アレンジ!Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)

毎年5月の第2日曜日は母の日!今年2010年は5月9日になるようですが、皆さんは毎年どんなプレゼントをお母さんに用意していますか?
私は最近「お花&スイーツ」などの組み合わせギフトなどをネットで購入したりしていますが、鉢植えなどのカーネーションも結構値が張るわりにはスタンダードすぎてパッとしない感じ・・・。
せっかく年に1回贈るんですもの。選んだだけのギフトじゃなくて、もっと気持ちのこもった素敵なものをプレゼントできたらいいなぁ、なんて悩める私にピッタリのご提案を、フラワースタジオRosa(ローザ)さんから頂いたんです。
『生花のカーネーションやバラを使って、素敵な母の日向けのフラワーアレンジをご用意してみたので、ぜひ体験にきてみませんか?』

おー、なるほど!買ったお花に手を加えれば、オリジナリティ溢れるプレゼントに仕上がるじゃないですか!
実は丁度3月末になび夫さんの実家へ帰省することになっているので、一足早めのプレゼントを手土産のひとつに加えるべく、昨年5月にも体験させていただいた教室へと向かいました。
⇒前回のレポートはこちら
2009年08月25日 グリーンアレンジ体験!「Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)」


場所は296号沿いの新木戸保育園近くで、ご自宅兼教室とはいえ入口も教室専用に設けてあって気兼ねなく入室しやすい雰囲気です。個人レッスンにピッタリな、広すぎずアットホーム感溢れるお教室!

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さて、まずは前回同様、実践前にレッスンの概要を手元のプリントを見ながら説明を受けました。
フォームはフリースタイルのアレンジで、どの方面から見ても映えるように“4方見”で作成。レイアウトのスタイルは、“母の日に感謝を伝えるテーブルアレンジメント”という目的設定がなされています。
扱うお花についてもひとつひとつ特徴を紹介してくださるので、花に詳しくない私でもアレンジする際にどれが何だか分からない・・・なんてことにはなりません。

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『今回利用するお花は、「ノビオバーガンディ」というフリルが可愛らしいシックなカラーのカーネーションを7本、そして「イヴピアッツェ」という大きめなバラを3本使用します。バラの香りは割と好き嫌いがあるかと思うのですが、このバラはとっても香りが良いので食卓に置いたりして頂いても邪魔になりませんよ。』

確かに!
私も芳香剤にバラは選ばないくらい苦手(生花と芳香剤を比べるのもナンですけど)に思っていましたが、イヴピアッツェはスッキリとしたすがすがしさがあって胸焼けするような感じもなく、それこそ高貴なイメージを彷彿とさせられるようです。というか、よく考えてみればあまり生花のバラに触れる機会が無かったわ・・・。食わず嫌いじゃないけれど、香りも実際にかいでみることは大切だと改めて実感。
これならどこに置いても嫌味がなくてリフレッシュ出来そう!
ちなみにこのアレンジに使うバラは、その日の入荷具合によって品が変わるそうなので、レッスンの日によってはやや小ぶりなバラを用意する場合もあるようです。

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お花を飾るのは、花瓶ではなくこちらのブリキ製のバケツ。
花の量に対して口も広いし、面白い雰囲気は出そうだけど・・・母の日のプレゼントとしては地味な感じもしますが?しかも、隣りにはダンボール紙も一枚。

これは一体??

『フレンチスタイルのアレンジは、お花だけではなくフルーツや小物など、何でも利用して作りこめる自由さがあるというのは前回のレッスンでもお話しましたが、今日はこのダンボールをハート型にくり抜いて土台にするんですよ!そのダンボールに、前回もホチキスで固定しながら丸めて使った“ドラセナ”の葉っぱを、今度は巻いていくんです。花はくり抜いた中に寄せてアレンジしますから、この本数でも十分!』

だからブリキのバケツも浅めで乗せやすいものをセレクトしたわけですねー!巻きつけて使うというその発想、提案してもらわなかったら思いつきません。こういう技を教えていただけるのも、家で単に花を生けるのとは違った良さのひとつ。

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『今回の作品の雰囲気を大きく左右するのが、実はこのハート型の形なんです。ハートの型はご自由に切り抜いていただきますが、ちょっとふっくらした丸い形だとキュートに、長めのスタイリッシュなハートにするとエレガントな雰囲気に仕上がりますよ。』

ということで、まずはハート型にダンボールから抜くという作業から。
これが意外と時間がかかって難しい!
ブリキのバケツをひっくり返してダンボールの上に置いて円を描き、少しはみ出すくらいの気持ちでハートを書いてからカッターで切り取っていくんですが、普段そんなに大きくハートなんて書きませんからね・・・。
あれ?あれ??
最後がうまくつながらなーい・・・!!

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四苦八苦しながら用意できたハートのダンボールに、柔らかな葉の特徴を活かして赤いドラセナを巻いていきます。巻き方ひとつにしても、方向だったり留める位置だったりと作業していると悩みが出てきますが、手が止まるだけで“何を迷っているのか”を的確に察してくれて、こうした方がいいんじゃないかしら?とアドバイスしてくれるのも、個人レッスンならではの良さ!

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↑ ドラセナを巻きつけ終わったら、ドラセナの茎を数本バランスよく貼り付けました。こうすることで、グッとオシャレで引き締まった感じに!

ブリキのバケツに水を含ませたオアシスを入れ込んで、シサル麻(よくプレゼントのクッションに使うような細い紐のかたまり)をクッションにハートの土台をセットすれば、あとはお花を差し込むだけ!

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↑ バランスよく敷いて傾きや厚みを作ってからハートの型をセット。4方見とはいえ、ハートの向きを考えて一番正面からの見栄えが良いような感じに。

ハート形に見えるようカーネーションを配置していきます。数が少ないように思えましたが、中央にバラを挿してみると丁度良いボリューム感に整いました。
『今はまだバラが開ききっていないので、これからどんどん華やかになってきますよ。十分に開けるスペースを考えて、カーネーションより高い位置に来るよう差し込み具合を調節すると良いですね。』
バラの葉を数枚、そして最後に“Thanks”プレートを差せば、母の日プレゼントっぽさ満載のアレンジが完成!!

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こんなに可愛らしいアレンジなのに、苦戦したのはドラセナの葉を巻く工程くらいで、あっという間に出来上がってしまいました。これなら全然お花のアレンジをしたことが無い方でも気軽にチャレンジできそう!
そうそう、アレンジの維持はオアシスに水を十分含ませてあげることと、葉は表面から水分を吸収するので、霧吹きなどで水を吹きかけてあげればかなり長持ちするようです。早めに用意しても大丈夫!

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↑ 中央のバラの代わりに、ちょっとしたプレゼントを置いても。素敵なラッピングとして、バレンタインとか誕生日プレゼントなどにも利用出来そうです。

この日作らせていただいた母の日アレンジは、レッスン料・材料費込みで5,500円にて1day体験レッスンが受けられます!器の数が残りわずかだそうなので、募集人数も早い者勝ちに。このお得なレッスン、気になる方はお早めにお問い合わせしてみてくださいね。

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↑ 6日後、無事になび夫さんのお母さんへ渡すことができました!(帰省中のクルマの中で、いつの間にか荷物が上にのしかかって若干形が崩れてしまったんですが・・・。でも、すごく喜んでくれました!)

●Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ) 047-494-3650
【教室】千葉県八千代市大和田新田1053-5 新木戸保育園近く
【レッスン日】フリーレッスン/9:00〜17:00、19:00〜21:00 の時間帯で調整(1レッスン2時間程度)
※日程や時間は変更可能。ご希望や予約状況に応じて対応できます。
※基本は個人レッスン。ただし、お友達同士で参加したい場合など4名まで可能。

【コース】@フラワーアレンジメント Aフレンチフラワー Bプリザードフラワー
【費用】入会金/5,250円、年会費/3,150円
※生徒は自動的にDFAフローリスト資格認定協会へ加入。レッスン毎にDFAのカリキュラムに沿った単位を取得し、希望すれば資格試験が受験出来るようになっています。
レッスン料/@フラワーアレンジメント5,000円(月2回・月1回の場合は3,000円)Aフレンチフラワー3,000円(月1回)Bプリザードフラワー3,000円(月1回)
花材費/@フラワーアレンジメント2,500〜3,500円程度Aフレンチフラワー3,000〜4,500円程度Bプリザードフラワー5,000〜6,000円程度
※花材・花器はレッスン当日に実費を頂きます。
※当日の花の仕入れによって金額は変わります。母の日やクリスマスなど時期によったり、アレンジの内容がブーケなど作品内容によっても左右されますが、年間の平均的な金額を掲載しています。
【振り替え制度】有り
【体験レッスン】有り・4,000円(花代・花器代込み)
【持ち物】はさみ・持ち帰り用の袋・筆記用具
【その他】
※レッスン料は3ヶ月分を前納とさせていただきます。
※レッスンをご都合で欠席された場合の返金は出来ません。振り替え制度をご利用ください。
※欠席のご連絡は5日前までにお願いします。前日や当日のキャンセルは花代を頂くことになりますのでご了承ください。
【講師】池端 ゆり子(DFA直営認定講師)
【問い合わせ先】047-494-3650 又は 080-5020-0050、メールアドレス h.blue.y.i@docomo.ne.jp
【DFAフローリスト資格認定協会】http://dfa-diploma.jp/

〔関連レポート〕
2012年07月23日 プリザーブドフラワーでアレンジ!Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)
2009年08月25日 グリーンアレンジ体験!「Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)」
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2009年08月25日

グリーンアレンジ体験!「Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)」

最近ますます“何か手に職をつけたい!”という方が増えているそうです。
中でもネイルやフェイシャルなどの美容テクニック、フラワーアレンジメントなどなど、趣味として自分も長く楽しめるようなものに注目が集まっているとか。今までおけいこといえば、自分が学べればそれで目的達成!といった感じでしたが、結婚や出産を経ても教室をオープンしたり、サロンなどで勤務できるという柔軟な職スタイルを求めて、講師の資格まで取得したいという傾向が高まっているようなんです。

さてさて、今回チャレンジしてきたお花の教室「Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)」さんでも、“いつか自分も自宅で始めたい!”という希望を持っていらっしゃる生徒さんが多いんだそう。
そこで、おけいこ体験だけではなく、資格取得についてのお話もあわせて伺ってきました!

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こちらの教室を開いている池端先生は、“DFAフローリスト資格認定協会”の直営講師!生徒さんに資格を発行することができるんだそうです。

『資格試験にチャレンジする皆さんが、初めから全員講師を希望されているわけではないんです。とりあえず趣味として学んでいらっしゃるうちに、やっぱり受験してみたい!という気持ちになる方も多く、当教室では資格希望の有無に関係なく試験に必要な単位に沿ってカリキュラムを進めています。
とはいっても、個人レッスンですから例えばお気に入りのアレンジを何度もチャレンジされている方もいますし、フラワーアレンジメントやフレンチフラワーなど複数のコースを色々試される方もいらっしゃるというように、お好みに合わせられるところもポイントのひとつです。
そうやってお好きなようにレッスンされていても、単位は着々と取得されていますから、講師を目指したくなっても柔軟に対応できますよ。』

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池端先生は、先日も「Wedding BOOK(ウエディングブック)」と「Flower Navi(フラワーナビ)」のコラボ企画で、手作りブーケ体験レッスンの講師のお一人として作品などが紹介されたばかり!
http://www.flower-navi.net/wedding-book/contents/fairy.html

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こうしてフローリストとしてご活躍されている一方で、ネイルやフェイシャル、リフレなどの技術も身につけていらっしゃる、とても万能な先生なんです。ちなみにアロマとリフレは、お花同様お教室を設けていて生徒さんに教えていらっしゃるんですよ!
大変お忙しそうな先生ですが、実は小さなお子さんがお二人いらっしゃって、お一人目を妊娠された頃にチャレンジし始めたものもあるんですってー!
うーん、どこからそのパワーが・・・。

『逆に言えば、特にお花はテーブルの一角さえあれば楽しめるものですし、子育てをしながらでも十分始められるおけいこのひとつだということでしょうか。お花のおけいこにいらっしゃる方の中にも、赤ちゃんやお休み中の幼稚園のお子さんなどをお連れになるケースが多いのですが、1対1のレッスンだからこそ気兼ねなく同じ空間で遊んでいただいています。同じテーブルで座っておもちゃで遊んでいたり、時にはうちの子供と2階で遊んでもらったりすることもあるんですよ。』

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1回が約2時間程度のレッスンですが、基本は土日の午前10時からとはなっているものの、曜日・時間とも先生のご都合次第で実際にはフリーだそう。お仕事帰りの方などは、夜8時や9時からレッスンを申し込むなんてこともあるとか。

フラワースタジオローザでは、フラワーアレンジメントのコースは月2回、フレンチフラワーとプリザーブドフラワーのコースは月1回を基本としているそうですが、それぞれのコースで必要な単位が10〜23単位ほどあって、プラス季節のアレンジなどを加えて試験に必要な技術を身につけていきます。
最終的には、年1〜2回開催されている試験を受けにDFAフローリスト資格認定協会がある青山の本部へ行って、そこで合格すれば資格取得!

でも、先生を始めるといってもまだまだ経験不足だろうと思うし、その後ってどういう風に皆さん進めてるんでしょうね??

『一口に“お花の先生”といっても、2級教師や1級教師などランクがあったり、直営の個人教室として資格を生徒に発行できるよう協会に所属するスタイルなど様々なんです。そもそも、この資格認定協会も私が所属しているDFA以外に沢山ありますし、教師登録した後のサポートやお免状を交付いただく料金、年会費など所属するための維持費といった金銭的な面で違いがかなり出てきます。
ちなみに、DFAは協会の中ではかなりアットホームな雰囲気で、本部の先生が率先して所属する教師に色々と教えてくれますし、千葉支部での展覧会のような催しや勉強会なども頻繁に開かれたりと、所属しているメリットが大きいのが魅力でした。やはり“先生”という立場になってからも、経験が浅いだけに分からない部分は多いですからね。“先生”をやっていくためのフォローをどれだけしていただける協会かどうかはかなり重要です。それに、協会によっては登録だけで何十万円とかかるところもありますし、年会費などの維持費が高すぎて教室としてやっていけないケースも多いようですが、DFAは登録するコース内容によって差はあるものの、他と比べるとかなり安くて良心的。
「資格を取りたい!」と思ったら、その先生が所属する協会がどのようなところなのかをきちんと把握することが大切ですね。』

そうだったんだー!
漠然と、資格さえ取れば先生として一様に進んでいけるものだとばかり思っていましたが、所属する協会がどうだこうだということまでは考えたことがなかったわ!それに、おけいこに通う先生がどの協会に所属されているのかも、講師を目指すなら教室選びの時点でかなり重要なポイントだったなんて・・・。

言われれば当たり前な感じもしますが、言われないと想像もつかない点でした。

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そんな話にビックリさせられつつ、今回のおけいこ体験へと話題が移りました。
『今日なび子さんは“フレンチスタイルのグリーンアレンジ”を体験していただきます。フラワーアレンジメントの場合は「このお花はここ、これはここ」と用意する花の位置やバランスなど形が決められているものなんですが、フレンチフラワーはどんな素材を使ってもいいし、自分の思うまま自由に作り上げるアレンジです。
夏のこの時期はお花の種類が限られてしまっているのですが、涼しげでおしゃれなイメージのグリーンをメインにアレンジしてみましょう。』

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教室の入口に飾られているのが、今日チャレンジするアレンジの見本でした。
こういうの、結婚式でよく見かけるわ!!
こんなステキなアレンジが、ほとんど未経験な私に出来るのかしら・・・。

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まずは花器にオアシスをセットするところから。
今日のグリーンに合わせて、ところどころに緑色が差してある陶器製のものを用意していただきました。
『花器は年間で3〜4個ほど購入していただくことになります。こちらで生けたものをそのままご自宅にお持ち帰りいただけますし、何よりお花に合った花器は作品をよりゴージャスに魅せてくれます。教室によっては、花器を借してくれたり安いプラスチックのものを用意されたりするところもありますが、やはり仕上がりに差が出てきます。』

一度購入したものも、また次の機会に使うようですし、私も家にそんなしゃれた花器が無いので増えていく楽しみが出来るのはかえって嬉しいかも。それに、今回用意されたこの花器、なんと800円なんですって!
思わず、安くないですか?!と聞き返してしまいましたが・・・普通にお店で買うより安いし、こういうおしゃれな花器ってなかなかありそうで見つかりません。モノによって金額に差はあるようですが、高いものでも4,000円程度だそうです。

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ステキな花器にはめ込まれたオアシスを、緑色のテープで十字にとめて下準備はOK。
・・・え?花器からこんなにはみ出しちゃってていいんですか!?
『このオアシスやテープが隠れるように、葉を差していくんですよ。今日使う素材は、“クリーミーエデン”というスプレーバラと白いトルコキキョウの2種類の花、それにフェイクの青りんごをアクセントとして取り入れて、その周りをニューサイランという長細い葉と、柔らかくてぺらんとしたドラセナという葉の2種類で形作っていきます。
特にこうした葉をメインにしたアレンジは、さわやかな空間を演出してくれるので夏にはピッタリな作品に仕上がりますし、とにかく長持ち!値段も割に安く抑えられるほか、かなり個性的なアレンジが楽しめますよ。』

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部屋の一角にあるホワイトボードを使って、さらに詳しいポイントを説明してくださいました。
『今日の作成範囲は“3方見”です。配置場所は壁を背にした空間を想定して、左右と前方のどこから見ても美しくなるようまとめていきます。スタイルは、葉を中心に使ったシャープなイメージのアレンジとなるように。ポイントとしては、花を一ヶ所に集めて用いることで、インパクトの少ないシンプルで小さなものを効果的に魅せる点ですね。あと、今回はニューサイランの特徴を活かして面と線で構成した、奥行きのある見た目を心がけていきます。』

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こうした事前の講義が、この後アレンジしていくイメージをさらに広げてくれますし、私のような未経験者でも感覚だけにとらわれずポイントを踏まえながら進められたので大変有り難かった!

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その後は、実際に葉の扱い方を見せていただきながら製作に没頭。
手を切りそうなほど鋭くてしっかりした葉のニューサイランを、扱いやすい長さに切ったり折り曲げたり、はたまた裂いたりもしながら、オアシスに差し込んでいきます。
先生は「こちらに差してもバランスがいいですね。」「こんな感じはいかがですか?」などなど、アドバイスはしてくださるものの、基本的には私の直感的なセンス頼り・・・。
はじめはこんな感じで大丈夫かなぁ?と先生の顔色を伺いながら、不安に思いつつ差し込んでましたたが、「いいですね!ステキですよ。」とタイミング良く声を掛けられていると、次第に作業する手にも自信が持てるように!

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左右が非対称になるよう、長い葉っぱを左側だけに差し込んだり、フェイクのりんごもヘタの向きを変えたり高低差をつけたりなど、絶妙な“はずしテク”が仕上がりを左右するポイントのひとつだそう。
奥行きを演出するために、関係ない後ろ側に一本差し込むだけで全体の雰囲気が平面から立体的な印象へと変わったり・・・自分では思いつかない数々の手段を提案いただく度に、なるほどー!と感動しきり。

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『フェイクのりんごは、針金を差して固定できるようにします。こちらのドラセナは、葉がとても柔らかくて自由に形や厚みを作れる便利なものなんですが、作った形を固定するためにホチキスで留めたりもします。』

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↑おおー!ホチキスの芯が緑色だ!!

初めてながらも、かなり思うままに作業させてもらえることもあって、どんどん集中していく私。花器に向かって黙々と手を進めていると、他の日常的なことを忘れて没頭していくので、気分転換やストレス解消には持って来いだわ!

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リンゴや花はひとまとめにしてバランス良く差し込み・・・
裏側には多めにドラセナを差し込んで、奥に深みが出るようにして・・・

思っていたよりサクサクと、完成いたしました!!

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あ、ちょっと良いんじゃない?!
ウェディングっぽい雰囲気で、左右・正面のどこから見てもステキだわよ。

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自由にアレンジということで、いわゆる“自己満足”の部分が大きいものなわけですが、かーなーりー(私的には)納得のいく仕上がりとなりました。
先生にも「素敵ですね!」とお褒めの言葉をいただいて、さらにトーンアップ!持ち帰り用に持参した袋に花器ごと入れる手もひどく慎重に。
余った葉や花も包んでいただき、ホクホクな気分で本日のおけいこは無事終了となりました。

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家に帰ってから、早速玄関に飾ってみました!

すっごい素敵ー!!
これなら「生花を枯らすのが大得意ななび子に生けられるの?!」とバカにしたなび夫さんも、納得の仕上がりでござろう。

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この後、2日に1回くらい水差しを使ってオアシスを湿らせたり、少し黄ばんだ葉は頂いた余りの葉に差し替えたりして維持し、1週間以上持たせることが出来ました!

そうそう、フラワースタジオローザでは、体験教室も用意されています。
今回のように花器ではなく、カゴなどを用いてのアレンジで4,000円!お花代も全て含まれているので、気になる方はぜひお気軽にチャレンジしてみてはいかがですか?

●Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ) 047-494-3650
【教室】千葉県八千代市大和田新田1053-5 新木戸保育園近く
【レッスン日】フリーレッスン/9:00〜17:00、19:00〜21:00 の時間帯で調整(1レッスン2時間程度)
※日程や時間は変更可能。ご希望や予約状況に応じて対応できます。
※基本は個人レッスン。ただし、お友達同士で参加したい場合など4名まで可能。

【コース】@フラワーアレンジメント Aフレンチフラワー Bプリザードフラワー
【費用】入会金/5,250円、年会費/3,150円
※生徒は自動的にDFAフローリスト資格認定協会へ加入。レッスン毎にDFAのカリキュラムに沿った単位を取得し、希望すれば資格試験が受験出来るようになっています。
レッスン料/@フラワーアレンジメント5,000円(月2回・月1回の場合は3,000円)Aフレンチフラワー3,000円(月1回)Bプリザードフラワー3,000円(月1回)
花材費/@フラワーアレンジメント2,500〜3,500円程度Aフレンチフラワー3,000〜4,500円程度Bプリザードフラワー5,000〜6,000円程度
※花材・花器はレッスン当日に実費を頂きます。
※当日の花の仕入れによって金額は変わります。母の日やクリスマスなど時期によったり、アレンジの内容がブーケなど作品内容によっても左右されますが、年間の平均的な金額を掲載しています。
【振り替え制度】有り
【体験レッスン】有り・4,000円(花代・花器代込み)
【持ち物】はさみ・持ち帰り用の袋・筆記用具
【その他】
※レッスン料は3ヶ月分を前納とさせていただきます。
※レッスンをご都合で欠席された場合の返金は出来ません。振り替え制度をご利用ください。
※欠席のご連絡は5日前までにお願いします。前日や当日のキャンセルは花代を頂くことになりますのでご了承ください。
【講師】池端 ゆり子(DFA直営認定講師)
【問い合わせ先】047-494-3650 又は 080-5020-0050、メールアドレス h.blue.y.i@docomo.ne.jp
【DFAフローリスト資格認定協会】http://dfa-diploma.jp/
〔関連レポート〕
2012年07月23日 プリザーブドフラワーでアレンジ!Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)
2010年04月05日 母の日アレンジ!Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)
posted by やちなび子 at 00:00 | Comment(0) | ◆おけいこ&学び体験レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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