2018年03月24日

アーユルヴェーダサロン「Trinco(トリンコ)」

【追記】2018.3.24
産休・育休のため、サロンを2016年秋から長期休業されていましたが、いよいよ4月から再開されるとの嬉しいお知らせが届きました!
【再開時期】2018年4月14日(土)よりサロン営業を再開
【営業時間】水・土・日/9:00〜18:00

サロン再開後の変更点などは、ブログにて紹介されています。
【ブログ】https://ameblo.jp/ayur-goma/entry-12360887574.html
【ホームページ】http://salontrinco.wixsite.com/trinco1



※以下体験レポートについても、営業時間や一部メニューの紹介などに修正を加えています。

2015-08-22
すっかりポピュラーな習い事になっている「ヨガ」。

皆さんの中でも、通われている方が多いんじゃないかしら?
私も数年前に子連れOKのレッスンで参加して以来、今もときどき通ってスッキリした気分になっているんですけれども・・・知ってました?!

ヨガって、“アーユルヴェーダ”だってこと。

↓ アーユルヴェーダって、こういう施術を指すんじゃなかったの?!
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マッサージとかリラクゼーションのひとつを指す名称なんだとばっかり思っていたのですが、実は5000年以上も前に、インドのリシ(=僧侶)達によって生み出されたとされる、最古の伝統医学のことだったのです。スリランカやインドでは、今も医学部と同じように大学で専攻されている、れっきとした東洋医学らしい!

“アーユルヴェーダ”というのは、サンスクリット語のアーユス(生命、長寿)とヴェーダ(科学、知恵)から成る造語で、その名のとおり「長寿の知恵」が説かれています。
例えば、
・「体」「心(精神)」「行動」などが整って、初めて健康が維持されること。
・長寿のためには、五感の機能を保って老化を緩やかに、出来るだけ若くあること。
・自然のリズムに合わせた生活をすること。
・人それぞれが生まれ持った体質や年齢に合ったケアをすること。
などなど。

冒頭のヨガは、「精神」を鍛えるために生み出された方法のひとつです。
TVでよく見かける額に油を垂らしたり、目に黄色いバター液を入れたりするようなサロンで行われる施術は、アーユルヴェーダの考え方に基づいて体に直接アプローチをかけるものであって、それぞれ脳をスッキリさせて精神を安定させるためだったり、視覚の老化を防ぐ目的があるそうです。


ヨガをやっていて、その良さを実感している私。
だったらきっと、その元となるアーユルヴェーダのいろんな施術も、きっと期待できるに違いない!

と思い立ちまして、先日八千代市内にあるサロン「Trinco(トリンコ)」さんへ行ってきました!

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こちらは今年5月に出来たばかり!
オーナーセラピストAmiさんがお住まいの自宅サロンです。とってもハイセンスな戸建の3階に、施術向けにレイアウトされたお部屋がありました。

『モットーは良い意味でゆるく、どなたにもお気軽に来ていただけるよう融通が利くようにやっています。お友達の家に遊びに来た感覚で過ごしていただけたら幸いです。1日のご予約を2〜3名までに抑えることで、出来るだけカウンセリングを長めに確保し、施術も一人ひとり丁寧に、たっぷりと時間をかけています。』


こちらに通われているお客様は、30代〜50代の方が多いとか。

ちょっとした肩こりや冷えのお悩みなら、てもみん的な簡易マッサージにササッと飛び込みそうだし、リフレッシュしたい!という方なら、もっと一般的なアロマテラピーなどのサロンを選びそう。
そこを、あえての“アーユルヴェーダ”を求めて足を運ばれるというあたり、どうやら皆さん、年齢とともに感じる不調をどうにかしたい!と思っていらっしゃるようなんです。

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↑ ダークブラウンの床や柱がスタイリッシュ!心地良い波の音のBGMが部屋を包み込みます。

私も30代半ばになり、病気とまでは言わないけれど、なーんかあちこちに気になることが出てきました。
そうそう!この前なんて、眼科で診てもらったついでに、「白目にある黄色くなった部分が気になるんですけれど・・・」と質問した答えが、

「あー、それは老化ですね。」



そんなー。
躊躇なく“老化”だなんて!!!
まだまだ老いとは無縁だと思っていた私が不意に食らった、パンチの強すぎる一言。

いつまでも若くありたいと思って、基礎化粧を変えたり、ヨガやらウォーキングをしてみたりするけれど、さすがに目の中のメンテナンスまでは思い至りませんでしたわ・・・。


今回は、初めて来店した方のみの限定メニュー「ショートアヴィヤンガ(背面+デコルテ)60分」をお願いしていたのですが、そんな老化してきてしまった私の目にも効果的だという「ネトラパルタナ」(目に土手を作って中にバターを入れる施術)が、他メニューとの組み合わせで単品価格から1,000円OFF!
ということで、そちらも一緒に体験してみました!

目玉だって、寄る年波に抵抗したーい!!

※初回60分5,000円のコースは2015年にて終了し、通常メニューで70分のコースが追加されています(2016.9月現在)。が、特別に「初回60分のコース」を、八千代ナビをご覧になった方限定で施術してくださるそうです!60分コースご予約時は「やちなびを見て」とお伝えくださいね。

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↑ トリンコオリジナルのマグカップでお茶を頂きました。店名は、スリランカ北東部の港湾都市「トリンコマリー」が元になっているそう。可愛らしい響きが気に入ったとか!

アーユルヴェーダのサロンが他のマッサージと大きく違う点は、“ドーシャ体質の診断”から始まること。

夏って、肌が脂っぽくなって、あせもが出来たりしますよね。
春は花粉症に悩まされるし、秋になれば乾燥肌でトラブルが起きやすかったり。
体調だけでなく、気分だって四季折々の雰囲気に左右されがち。
一日の中でも、朝昼夜と時間によって体調や気持ちに違いが出るし、もっと長いスパンで考えても、人生の中で若いとき、年老いたときでいろんな変化が訪れます。

アーユルヴェーダでは、そうした不調はすべて『人が生きていく上で欠かせない“ドーシャ”のバランスが崩れてしまっている状態』と考えられています。

ドーシャとは体液とか生命エネルギーのことを指すそうで、自然界に存在する「空・風・水・火・土」の5つのエネルギーを3つに分けた、それぞれ「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」と呼ばれる3つのドーシャが身体に存在します。どれも一定量であれば生命を維持する大切なものですが、いずれかひとつでも余計に増えてしまうと、その増大したドーシャ特有のトラブルが引き起されるんですって!
具体的には、ヴァータが増えると呼吸器系や循環器系、ピッタが増えると皮膚や消化器系、カパが増えるとアレルギー症状や肥満などの症状が出やすいとされているとか(それぞれ、もっと色々あるのですが代表的な例として・・・)。
“アーユルヴェーダ”のさまざまな施術や健康法は、増大したドーシャをいかに抑えるか?ということを追求しているわけですね。

ちなみに過剰に増えてしまう要因はさまざまで、季節や時間、その人が口にする食べ物、生活する場所など沢山!日本の四季にも増大するドーシャが決まっていて、例えばカパが増えやすいのは春。花粉症などアレルギー症状が集中します。夏はピッタが増えるので、汗をかきやすく皮膚疾患が増えやすい傾向に。
ただし、こうしたことはあくまで外的要因であって、一番影響するのは個人の生まれ持った体質(=プラクリティ)です。そのため、ドーシャ診断を行うことは、その人の抑えるべき種類を判断する欠かせないステップとなるのです。


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Trincoさんでも、初回カウンセリングはドーシャ診断から始まります。

『アーユルヴェーダの体質診断に基づいて、現在のお体や心の状態に合ったトリートメントを行い、悪化したドーシャを整えていきます。また、アーユルヴェーダの考えを元に、健康のためのライフスタイルやお食事法のアドバイスもさせて頂きますが、当店ではあくまで“リラクゼーション”の範囲内であって、治療にあたる医療行為は一切行っておりませんのでご了承ください。』


初回のカウンセリングシートは全部で3枚。
1枚目は氏名や連絡先、気になる点などについて可能な範囲で書く項目です。後ろの2枚目と3枚目が、「ドーシャ診断」のシートになっています。

2枚目のプラクリティ(=体質)診断で、「その人の本来の状態」をチェックします。
幼少期も含めて、今まで生きてきた中で、一番長い間その状態だった項目を選ぶのがポイント!例えば、昔はずっと痩せていて、最近になって太りぎみ・・・なんて場合は、プラクティリ診断では「痩せている」にチェックを入れることになります。
3枚目のヴィクリティ診断は、「1週間〜1カ月以内の不調」についてを申告するシート。プラクリティとは全く違った結果になることもしばしば!

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まー、とにかく書き込むのに迷うことと言ったら!!
A、B、Cの3つから選ぶのですが、それぞれの方向性が違いすぎて“中間”が無い感じ。すごく悩んでしまって、たかだか2枚のシートを書き終えるのに10分〜15分程度かかってしまいました。
初回は皆さん、こんな感じでカウンセリングに時間がかかるので、施術時間に加えて30分ほど余裕をみて。

ちなみに、私が書き込んだリストは、時間がない方向けの簡易版!
どのドーシャになるのか判断は出来るようですが、なかなか結果に差が出にくいので、余裕のある方にはより細かく項目を分けたリストを使って、本格的に診断されているそうです。それでも人によって1つ〜2つ、まれに3つすべて同じように強く出ている方もいらっしゃるとか。

プラクリティは変わることがないので、次回以降は3枚目だけを毎回記入することになるそうです。


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↑ 診断後は、3種類のドーシャについての特徴や、体質から分かる傾向などをアドバイスも交えて説明してくださいます。

結果、私の偏っているドーシャは「ヴァータ」と「ピッタ」だということが判明。
特に夏の影響もあってか、肌のかゆみや消化器系のトラブルに悩みがち。
そこで今回は、皮膚の炎症に効果的なオイルをメインに施術することになりました!

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↑ どれも深緑っぽい混濁した見た目。オシャレなアロマ系サロンでは絶対出会わないような、独特な匂い・・・ものすごーく効きそうです!!

Trincoさんでは、何種類か用意されている薬草オイルをトリートメントに使っています。これらはすべて、本場スリランカから直接輸入しているんですって!
基本的にはどのオイルもごま油がベースとなり、効能の合わせて何種類もの薬草がブレンドされているとあって、蓋を開けるとフワンと香ばしい匂いがします。皮膚の炎症に効果的だというオイルは、薬草風呂の匂い!
これらのオイルは、ボトルごと湯せんにかけて温めたものを使うそうです。

「アヴィヤンガ」というメニューは、これらの薬草入りセサミオイルから体質に合ったものをチョイスして、全身のトリートメントを行う施術です。身体にオイルを塗り込んで体内毒素を溶かし出し、発汗して毒素を外へ排出させる、いわゆるデトックスが目的!
とにかく汗が出れば出るほど良いとされているそうで、無駄なく長く発汗時間を確保するために、まずは体を温めながら目の施術「ネトラパルタナ」から行って、そのあとにアヴィヤンガへと移ることになりました。

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↑ 洋服は下着も含めてすべて外し、用意された紙パンツ1枚だけになります。ネトラパルタナ中は、巻きタオルをつけて。

ビニールシートに覆われた遠赤外線マットの上へ、仰向けになります。
すでにベッドはかなり暖か!
ちなみに、ネトラパルタナだけを受ける場合は、冬の寒い時期は別として遠赤外線マットでの保温はありません。汗をかくことも、オイルで汚れることもないので、着替えずそのままの格好で施術を受けられる方も多いとか。

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↑ 乾燥してしまうので作り置きはNG。着替えを済ませている間に、Amiさんが都度手作りします。

ネトラパルタナは、「瞳のエステ」とも呼ばれています。

アーユルヴェーダでは、老化を防ぐために五感の維持が大切だと考えられて、視覚を正常にするための施術と位置付けられていますが、Trincoではあくまで医療行為ではなくリラクゼーションとして提供しているメニュー。

とはいえ、施術された方の感想では
・ 白目と黒目の境がくっきりする
・ 充血が穏やかになる
・ 回を重ねる毎に黄色い部分が薄くなる
といった声が聞かれるとか。
ドライアイや花粉症にお悩みの方にもオススメだそうです!

※ご注意
目に傷がある方、レーシックを施術された方、緑内障の方、(土手の原料の)小麦粉・バターアレルギーの方は施術を受けることが出来ません。ちなみに私は、コンタクトレンズを入れたままでは施術出来ないのと、顔に直接土手を作るということで、当日はメガネ&スッピンにて来店しています。

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小麦粉を練って輪にした土手を、目元に乗せます。粘土のように柔らかな土手の周りを指で押しながら密着させ、中に温めたオイルを流し込みます。
オイルは無塩バターを熱して不純物を取り除いた「ギー」と呼ばれるもの。
インドでは傷口や火傷に塗ったりする、いわゆるオロナイン的な使い方がされているとか。

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オイルを入れるときは、目を閉じます。感覚的にはごく小さなスプーンでちょこっとしか入れていない感じなんですが、写真でみると土手から溢れそうなほど!
ゆっくり開けてください。
の声掛けで、恐る恐る・・・


わ、見えるもの全部が黄色!
視界の悪い水中から水面を見上げているような。
遠くにかすかにぼんやり人影は認識できるものの、基本、光だけが感じられるだけで何も見えません。

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そこから、Amiさんの誘導で目を動かして、瞳全体にオイルを行き渡らせていきます。
『まず、ゆっくり右回り、それから左回り。少し目を閉じて休んでから、ゆっくり右斜め上を見て、そこから左斜め下へ・・・』
と、1分間くらいかしら?
ちょっとした目元エクササイズを、休みを入れながら2巡しました。
ギーをもっと長々と入れておくのかと思いましたが、想像していたよりは短めです。

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↑ ティッシュでギーを吸い込みながら土手を取り除いたあと、ホットタオルで全体を拭き取ります。

土手を外すと、小麦粉とバターオイルが混ざって、ほんのり甘い、おいしそうな香り!
直後は視界がぼんやりしますが、30分程度でクリアになってきます。
ネトラパルタナのメニューには、このあと顔や頭を指で指圧していくトリートメントも付いているのですが、今回はこの後アヴィヤンガが控えているので、最後の発汗タイム中にその施術を持ち越すことに。

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↑ シロダーラで使うオイルポット

そうそう、今回は体験しなかったけれどもネトラパルタナと同じく、オプションメニューとして人気なのが「シロダーラ」。脳のマッサージとも呼ばれている、アーユルヴェーダを代表する秘技です。
専用のポットから温かいオイルを眉間に垂らし続けることで、瞑想状態をもたらします。
精神不安や不眠症、ストレス、頭の使い過ぎなどでお疲れの方に効果的!

本場のやり方ではセサミオイルを使用するのですが、頭やら何やらみーんな油だらけになってしまうので、施術後がとっても大変!そのため、Trincoさんでは日本シロダーラ協会の水溶性オイルを使っているんだそうです。施術台で軽くすすいでタオルドライすれば、ちょっとオイリーかな?くらいの感じで、ベタつきはほとんど残りません。とはいえ、ベースにはセサミオイルを使っているので、トリートメント後は髪もサラサラ!
ドライヤーの用意があるので、乾かして帰ることもできるそうですが、大抵は帽子を被ったり、ゴムで束ねてお帰りになるそうです。
ちなみに、このシロダーラは施術後ちょっと頭がふんわりポワーンとするので、出来ればそのままゆったりご自宅で、安静に過ごすのがおすすめとのことですよ!


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さて、発汗を促すために白湯をいただいてから、いよいよアヴィヤンガへ!

巻きタオルを外してからうつ伏せになり、背面を中心に施術をしていきます。
今回はお試しコースとなっている60分ショートアヴィヤンガなので、全身ではありません。腕を除いた背面(肩周り・背中・腰・脚・足裏)と、前面はお腹かデコルテのどちらかお好きな部位をチョイスとなっています。

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↑ 足裏までしっかり!

部位によって効能の違う薬草オイルを、毛穴から塗りこむイメージでたっぷりと塗布していきます。
本場のアヴィヤンガを体験した方はご存知かもしれませんが、本来はオイルを全身に行き渡らせるように、さわさわーっと肌の表面に触れるだけ・・・。一方、Trincoさんは、アーユルヴェーダの特徴である薬草オイルをたっぷりと塗布しながら発汗させるというスタイルはベースにしつつも、日本人好みにリンパ、指圧なども織り交ぜたオリジナルの手技!
コリをほぐしたい方にも、大満足の内容です。

2回目以降の方は、ショートじゃやっぱり物足りない!フルコースで全身たっぷり施術を受けたい!・・・となるらしく、Trincoさんでは「アヴィヤンガ120分」のメニューがよく選ばれるとか。

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背面のあと、私はデコルテを選択しました。
肩周りの筋肉の疲れや、コリなどに効果的と言われているマハーナラヤナーオイルをたっぷりと!ごま油の匂いに包まれて・・・。

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↑ うつ伏せのときにはあまり感じなかったオイルの香りも、上を向くと一気に薬草っぽさが押し寄せてきます。

薬草オイルの塗布が一通り終わったら、いよいよ発汗タイム!
身体全体をしっかりとシートで包んで、遠赤外線マットの上で発汗を促していきます。この状態のまま、通常は施術時間のラスト15分程度を使ってしばしお休みタイム・・・。

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↑ シートで包んだ上に、ふたつ遠赤外線マットを乗せ、さらに全体にマットを被せて・・・

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↑ これでもか!!というほどの保温が完成!電気コードがすごいことになってます。


が、まだネトラパルタナで途中になっている顔と頭の指圧が残っているので、この間に施術をしていきました。これだけサウナ状態にされていますが、特に息苦しさは感じません。
むしろ、頭を指圧してもらったりするとほんとに心地が良くて、うとうと・・・。

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『お疲れ様でした!こちらで施術はすべて終了です。』

掛けられていたタオルケットやシートを取って初めて、びっしゃびしゃにまとわりついているビニールに驚いた!!気付かない間に、こんな汗をかいてたなんて・・・

さらに起き上がった瞬間・・・


なんじゃこりゃー!!?

と思わず叫びたくなるくらい、経験したことのない大量の汗が、まさに滝のように体中からこぼれおちていきました!!

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↑ 腕の表面から、こんな玉のような汗かいたことありません!

これだけ汗びっしょりになっても、スポーツの後というより、お風呂上がりのような心地良い感じです。トリートメント後は、シャワーではなくホットタオルでのふき取りだけなのですが、あれだけの量のオイルを色々塗り込んでいたとは思えないくらいスッキリ!!ベタつきがなーい!!

リピーターになってくださる皆さんは、『大量の発汗が良い!』という理由が多いそうです。たっぷり施術してもらった感&スッキリ感があると言っていただけます、とAmiさん。
確かに、今回はショートメニューではありましたが、とにかくトリートメントの手技もバラエティ豊かだし、たっぷりのオイルも使ってもらえて、汗もしっかりかけて!
一般的なリラクゼーションサロンと比べても、かなりボリュームがあったように思いました。

こんなに大満足なのに、さらに嬉しいのがそのお値段!

『Trincoの特長は、薬草オイルを使った本格的なアーユルヴェーダが、リーズナブルに受けられるという点です。当店では、デトックスを習慣にして頂けるような価格設定を心がけています。特にアーユルヴェーダメニューは7,000円からと、東京の一般的なサロンの3分の2〜半額程度に抑えました。』

キャンペーンの他にも、通年で適用してもらえる色んな割引(⇒詳細はこちら)があるのも魅力的!!これなら、コンスタントに通って身体を整えやすいですね!

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着替えの後は、こちらもスリランカで購入されているというアーユルヴェティックティー「Samahan(サマハン)」で一息。ジンジャーやクミンなど、何種類ものスパイスやハーブがブレンドされたお茶で、最後までゆっくりアーユルヴェーダサロンの雰囲気を満喫できました!


その日の夕方。

ヨーカドーのフードコートへ行ったんですけれども。
普段は近視が強いので、コンタクトレンズをつけているんですが、施術後そのまま少し度数が弱めのメガネでいたのに、ビックリするほど価格表がくっきりとよく見えたのです!!!

スッキリ見える!!

いや、これじゃ足りない。
スッッッッッッキリ!!
視界がすごく明るくて遠くまでクリア!ぼやけません。
いつもは夕方頃になると乾燥するんですが、潤ってるし!とにかく目にコシがあるというか、キュッと締まった感覚。

見た目の変化は、白目部分の上下にちょっと青みが出たかな?充血が少なめかも・・・
という微妙な感じだっただけに、このクリアな視界に俄然テンションがあがりました。


ですが、翌朝。
気になっていたあの「老化に伴って現れる黄色い部分」に変化が!
いつものようにコンタクトレンズを装着するときに・・・あ、黄色が薄くなってる、と気付きました。毎朝、何年もコンタクトを入れ続けているから、少しの違いもすぐ分かります。
特に右目の内側の部分はすごく薄くなって、白目がクリア!
すごい!この部分だけ、若返ってるみたい〜!


こんな感じで、見た目は当日よりも2、3日後に変化を感じました。
夕方になっても疲れにくかったり、目の乾燥を感じにくかったりというのは、10日程実感がありまして、それを過ぎると、だんだん目の内側の黄色い部分も元に戻ってきて・・・今まで通り充血で白目部分が少なくなるという感じ。

そうそう、あとアヴィヤンガの効果なのか、しばらくは何だかすぐ汗をかきやすかった印象です。汗はかきやすかったけれど、特にあせもにもなってないし、顔に赤みが出たり首回りにかゆみが出るといったことが、思えば2〜3週間経った今も落ち着いています。
ピッタが整えられたのかも?!

アーユルヴェーダ、恐るべし。

ああ。
それにしても、あの視界のクリアな感じはすごかった。
もう一度体感したい!!リピート確定です。

【今回のメニュー】
★ネトラパルタナ 3,000円 ⇒2,000円(2018.3月現在はオプションのみの扱いで2,000円となっています。)
★初回限定ショートアヴィヤンガ(60分)5,000円
合計7,000円(税込)
(所要時間は、初回カウンセリングや着替えなども含めて、2時間〜2時間半程度)

※初回60分5,000円のコースは2015年にて終了。通常メニューで70分のコースが追加されています(2016.9月現在)。ですが特別に、やちなび限定で「初回60分のコース」を施術してくださるそうです!60分コースご予約時は「やちなびを見て」とお伝えくださいね。

●アーユルヴェーダサロン「Trinco(トリンコ)」
【お問い合わせ】090-7256-0950 ※女性限定サロン
【営業時間】水、土、日/9:00〜18:00(不定休)
【所在地】千葉県葉県八千代市(東葉高速鉄道線 八千代緑が丘駅から徒歩15分)
⇒自宅サロンの為、詳細はご予約時にお伝え致します。
※お車でご来店の場合は、事前にご連絡頂ければ駐車場をご案内いたします。
※電車でお越しの場合は、八千代緑が丘駅まで送迎も可能です(平日のみ)。
※お子様連れをご希望の際は、事前にご相談ください。



≪割引について≫
★リピーター割:アヴィヤンガ、リンパトリートメントの単体メニューが、2回目以降は通常価格より500円割引
★次回予約割:ご来店時に次回1か月以内の予約をすると、次回1,000円割引
★紹介割:紹介した方も、紹介された方も次回1,000円割引
★バースデー割:お誕生月にご来店で、2,000円割引 
※次回予約割、紹介割、バースデー割はキャンペーンとの併用が可能です。またリピーター割、次回予約割、紹介割は併用することができますが、バースデー割のみ他の3つの割引と併用は出来かねます。

【ホームページ】http://salontrinco.wix.com/trinco1
【ブログ】http://ameblo.jp/ayur-goma/
posted by やちなび子 at 20:48 | Comment(0) |  >マッサージ・リフレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月04日

再び体験!ハワイアンヒーリングサロン「マナオピリ」

マナオピリさんを初めてレポートしたのって、なび長男がお腹にいたから9年も前なんですよね。
⇒当時のレポートはこちら
当時は八千代郵便局裏の住宅街にてひっそりと営業されていたサロンも、数年前にお引越しされて、人気ハワイアンカフェ「プナルウ」やフラなどのカルチャースタジオを併設した八千代イチの“ハワイアンスポット”に!!

個人サロンを続けていくのは大変です。
けれども、飽きられるどころか年々とお客様は増え続け、今や都内のハワイ系イベントにまで引っ張りだこでいらっしゃるオーナーのペコさん!
今もなお人気が絶えない理由は、このペコさんにヒミツが隠されていたのです。

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ヒミツ その1
ペコさんが施術するロミロミは、ハワイ現地の本場仕込み!

ペコさんの施術は、一般的なスクールで得た技術ではなく、古来から伝わる本場のロミロミ。

きっかけは、ハワイで本当のロミロミに出会ったことでした。
ホテルでの施術しか経験が無かったペコさんは、地元の方のみぞ知るような現地セラピストの施術に出会い、その違いに圧倒!意を決して、住み込みで学ばれました。そこで痛感したのは、技術うんぬん以前に、セラピスト自身の人柄が、いかに施術を左右するかということだったのです。

ハワイで昔から考えられていることとして、自分の心の中にあるネガティブな感情(悲しみ、自己嫌悪、恨み・・・)を追い出し、アロハの精神※で満たすことが、自分をコントロールする上でとても大切だとされているそうです(=ホオポノポノと言われています)。

※アロハの精神って?
ハワイ好きの方には馴染み深い、アロハの挨拶。
単に「こんにちは!」といった意味だけではなくて、相手を思いやり、そのすべてを受け入れる心を持って、謙虚さや感謝といった、愛に溢れた精神が込められた言葉なんだとか。


ロミロミは、本来あるべき状態へと導くトータルヒーリング。
その“ホオポノポノ”も、施術の大切な要素とされています。
だからこそ、ロミロミセラピストは温かくて優しい、強い、痛みが分かる人が求められる・・・

・自然に自分自身をさらけ出してくれるような、信頼される人柄であること
・癒してあげよう、ではなく、あくまで相手に寄り添うスタイルを貫くこと

こうした点が、ホテルでの表面的な施術との違いにつながっていたのです。

とはいえ、気を付けたからといって、すんなり出来るものでもありません。
本来、その人が持つ素質だったり、心の持ち方が大きく関係するため、一朝一夕での習得は困難を極めるところですが、なんとペコさんは難なく会得!
弟子入りしたセラピストの方から、ロミロミセラピストとして太鼓判を頂けたのです。



ヒミツ その2
ヒーリング効果のある「声」を持っていること!

随分前に、とあるきっかけで大学の研究機関の方に声の波長を調べてもらったことがあるそうで、なんと特殊な波長「1/fゆらぎ」を持つことが判明!これは、川のせせらぎや炎のゆれる様子、電車の揺れなど、心地良いなぁ・・・と思うリズムや間隔に共通する特殊な波長を指し、自然界特有のものとされていますが、ごく一部の人はこの「1/fゆらぎ」を発声できるんだそうです。
フラのレッスンを取材させていただいたとき、ウクレレを片手に歌い上げるその心地良さが何とも言えない!・・・と思っていたんですが、まさかそんな秘密が隠されていたとは・・・。

あくまで生まれ持ったものなので、ビブラートなど歌のテクニックで再現できるものではないらしく、歌手では美空ひばりさんや松田聖子さん、宇多田ヒカルさんなどが1/fゆらぎの声を持っていると知って、さらに驚き倍増!
調べた当初、「あなたは声の仕事をすると良い」とアドバイスされたそうですが、そのチカラが今こうして、ロミロミやレイキ・ヒーリングで存分に生かされているわけです。

ちなみにペコさん、ご縁がつながり人気ハワイアンバンドとしてもご活躍されているんですよ!
ハワイアンバンド「Mele Lani(メレラニ)」
【ホームページ】http://melelani.jimdo.com/
↑ You tubeでもライブ映像があるので、ぜひ聞いてみて!ほんとに感動しちゃう。


話を戻しまして・・・

最近は、リフレや整体、タイ古式などなど色んなリラクゼーションサロンがあるけれど、その中でもあえて「ロミロミ」を選ぶ人って、きっとマッサージの心地良さだけじゃなくて心のリフレッシュも求めているんだと思うんです。
だからこそ、表面的じゃない「本物」を感じるペコさんに、自然と集まってくるのだろうと推測。

9年前に取材したときよりも、
「あれ?若返ってる?」
と思うくらい、いつもハツラツとした素敵なペコさんとその施術を、新しいサロンから再びのご紹介です!

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サロンはこちらの建物の、2階奥の一室です。
プナルウの入口左側にある扉がマナオピリさんの出入り口。扉から先がすぐ玄関になっていて、靴を脱いで階段を上がっていきます。

お部屋には窓がふたつあって、窓辺の光がサンサンと感じられ、とっても明るく開放感に溢れた空間!
どこからともなく癒しのBGMが流れていて、居るだけでリラックスできる心地良さです。
ちなみに、部屋の向かいにはシャワールームもあるので、夏場など全身ロミロミの前にさっぱりしたい方などにご好評だとか。

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今日はロミロミは初めてというKさんに、一番スタンダードな90分コースを体験していただきました!

まずはお着替えから。
ロミロミマッサージはオイルを使って全身に施術をしていくので、下着はすべて外してガウン一枚になります。以前は無かった紙ショーツも取り扱うようになったので、オイルで汚れないような下着をはいてくるといった気遣いもなくなりました!

着替えが終わると、席を外していたペコさんが、フットバスの準備をして戻ってきました。
それからしばらく足湯をしながら、簡単な問診票を書き込むのですが、問診票に向き合うことで日頃の様子を振り返るKさんとの会話の中で、最近の体調や気になることなどを自然に引き出すそうです。
普段あまりマッサージなどに行かれる機会がないというKさん、「あまり首はこらないんですけれど、ふくらはぎにむくみを感じることはあります。」とのこと。

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↑ 「わー!ピンク色のお湯!これは何が入っているんですか?!」と、色に感動しているKさん!ハワイアンな雰囲気、置かれている小物の可愛さ、窓からの景色など、ひとつひとつにテンションが上がってました!

施術に使うのはスイートアーモンドオイルをベースにしたアロマオイル。
アロマは、お客様に選んでもらったものをブレンドします。
その選び方が独特でして、たくさん瓶が並んだケースから、左手で感性に任せて3つピックアップするというハワイ式のスタイル。
あえて左手と指定しているのは、概念にとらわれることなく潜在的に“自分にとって必要なエネルギー”を持った精油を無意識レベルで選べると言われているからなんですって!

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Kさんは、ちょっと悩みながら、割と慎重に左手でピックアップしていきます。
『ケースの中を見ずにパパッと取っても、眺めながら選んでも、どちらでも大丈夫ですよ!“見る”ということ自体も、感性のひとつですから。』とペコさん。

さて、自然と体が求めたアロマは、どんなものだったんでしょう?
ペコさんは、選んだアロマそれぞれが元々持っている意味、そこから導き出されるKさんの本質の部分や課題点、今後どう活かせばよいか、といった流れで解説してくれました。

『1つめはドラゴンタイム。Kさんは志や意識が高くて、小さい頃から一生懸命に何か取り組むことが苦じゃないようですね。ただ、時々一途になりすぎて、周りが巻き込まれることがあるようです。今やることを冷静に見ることが大切です。2つめのライムは、素直さ、疑うことが無いといった意味があります。主君に尽くすタイプかしら。
3つめのセンセーション。周りの人がビックリするような人間でも、まあこういう考えもあるんじゃない?と中和してくれる人です。・・・』

といった具合です。
いわゆるハワイ式のちょっとした占いですね!
でも、Kさんは「そうそう、昔からそういうところありました!」と思い当たる節が多かった様子。
実はコレ、アロマの種類だけではなく、それらを選ぶ順番も関係があるそうで、もし1と2が入れ替わっていたら随分違う結果になるんですって!

これらのアロマはブレンドして、施術に利用していきます。
何も考えずに選んだ3つの香りが混ざったとき、一体どんな香りになるのかしら・・・?

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水に浸った足を丁寧に拭いたら、施術用のベッドへ!
うつ伏せの状態で、穴あき枕に顔をうずめるようにします。すると、丁度顔の下にアロマが香り立つお湯が置かれているので、お香として鼻から吸うことで心身のバランスも整えられていきます。
もちろんこのアロマも、先程Kさんがチョイスした3つのブレンド。

Kさん、どんな香りの印象ですか?
『私も3つがどういう香りにブレンドされるのか不思議だったけれど、何だか、懐かしい香りですね。自分に近いにおいというか、落ち着いて、自然と脱力してしまうような・・・。』

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同じ空間にいるので、私ももちろん同じ香りの中にいるわけですが、Kさんのように懐かしいという言葉はちっとも浮かびませんでした。ランダムな3つが合わさっている割にはまとまった香りで、爽やかな心地の良いアロマだなぁ、という印象。
やっぱり、チョイスした本人だからこそ得られるものがあるんでしょうね。


そうそう、マナオピリのオープン当初から変わらないのが、ペコさんのドレーピング技術!
ドレーピング(シーツリングとも言われています)とは、何枚も重ねてあるシーツを丁寧に整えながら、裸で施術を受けているお客様の大切な部分を、うまい具合に隠しながらマッサージを進めるというもの。

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今日は第3者の目(ワタシ)があるので、ベッドに横になるときなどにも特に気を配って大判のタオルケットで壁を作っていらっしゃいましたが、お客様とペコさんお二人だけのときにも「誰も見ていないんだし、そこまで丁寧にしなくても!」と思うくらい細やかに行われます。
これは、信頼してもらって、安心して施術を受けられるようにするための大切な要素。

着ていたガウンは、タオルケットの下から優しく引っ張るようにゆっくりと外されます。このガウンを取る方法は、ペコさんのオリジナルなんですって!

↓ すっとガウンを持って・・・
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↓ ほんとだ!突っかかることもなく、スムーズに外されました!
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そのあと、Kさんの肩と頭に手を添えて、しばらく動きを止めるペコさん。

これは『体と心へ立ち入ることをお許し下さい』というメッセージを送る、ハワイでは“Pule(プレ)”と呼ばれている儀式です。こうしてメッセージをおくると、必ず体からお許しが来る感覚があるそうです。
ロミロミは、すべて手の平から愛情を伝える施術。最後のプレが終了するまでは、一時も体から手を離さないようにします。例え片手を離しても、基本的に両手を外すことはありません。

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プレの後、まずは髪に手櫛をかけるようにスッと梳きおろしたり、タオルケットの上からスッスと体全体に両手を滑らせるように当てていきました。
『スポーツ選手とかが手をブラブラさせたりしますよね、あれと同じです。指先から余計なものがでるイメージで、力が抜けるようになでおろしていきます。』

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それから、施術する部位だけ丁寧にタオルケットをめくり整えながら、オイルを使ったリンパマッサージが進められていきました。他をタオルケットで隠しておくのは、施術で温まった身体を冷やさない効果もあるんです。
様子を見ていると、アロマやリンパマッサージとの違いが分かりにくいんですが、どんな点がロミロミ特有のものなのかしら?
『上半身を上から見ると、自然と体が左に傾いていますよね。まっすぐ横になっているつもりでも、腰あたりが緊張しているのかそこへ引っ張られてしまっています。
こうしたゆがみを整えていくあたり、リンパマッサージよりも整体施術の色が濃いかもしれません。』

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ロミロミは、スピリチュアリティな考え方のもと、東洋の整体とリンパマッサージが融合された施術です。
特に整体の手技がかなり入っていて、ストレッチなども使って筋細胞に働きかけつつ、アロマ・トリートメントで肌の表面から身体全体の流れを整え、滞りをほぐしていきます。

↓ 手の平や指だけではなく、ひじや腕全体を使って、その部分に合った力加減とリンパを流していきます。
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↓ リズミカルに、膝を曲げ伸ばししながら体全体で施術しているペコさん。
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こうしてマッサージしている間、Kさんと会話することは基本的にはありません。

ロミロミには“手の平でクライアントと触れ合い、心で会話をする”という考え方があるそうです。触れていておかしいな?と思う部分には、長く手を当ててその部分の不調を感じ取るのだとか。
『皆さんも、言葉を交わさなくてもその人の顔色を見て雰囲気を感じ取ったり、調子が良い悪いということが分かったりしますよね。こういう部分を感受性豊かにしていったものなんです。』とペコさん。
だから、「力加減はいかがですか?」と頻繁に訪ねたり、世間話をしながら施術をしたりといったよくマッサージでありそうなやりとりは、マナオピリの施術では基本的には無く、ただただリラックスBGMが心地よく流れている静かな空間を堪能できるのです。
※マタニティロミロミのときだけは、大事に至らないよう必ず声掛けがあります。

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↑ Kさんの脚を見ると、最初に比べて皮膚に透明感が出ていて、つやっつや!

また、言葉に表さないのは、セラピストが情報の発信源にならないように配慮しているからなんですって!例えば、「肩がこってますね」とセラピストに言われてしまったことで、今まで気にも留めていなかった部分が普段から気になるようになってしまう方もいるので、あくまで自分で気付いたり、感じてもらえるように誘導するに留めるとか。

↓ ストレッチもかけながら、身体のバランスを整えていきます。
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↓ ロミロミには、ツボ押しの施術も多いんです。
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頭から足先までの施術が済むと、今度は仰向けにチェンジ。
Kさんは頭一つ分下がって、ベッドにまくらを置いて上を向く状態になります。顔にはアイマスクのようにタオルをかけるのですが、肌に触れる生地にはとてもこだわっているそうで、柔らかい小動物のお腹みたいなポヤポヤの柔らかさ!

うつ伏せのときは肩から始まりましたが、今度は足先からの施術です。
手のひらや足の裏は、すごく正直に体の状態を表すそうで、ここを整えることで感受性も整うんだそうです。脚からお腹、首の後ろまでを、オイルを使って同じようにマッサージしていきます。

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そのマッサージされている様子を見ているだけで、ワタシまで眠くなってきてしまう!
心地良さが伝わってくるんですよね。
心地良い音楽とさわやかなアロマの香り、そしてリズミカルに、ときにゆったりと滑っていくペコさんの手の動きが織りなす、癒しの空気感!

つい、こうしたリラクゼーションの時間って、寝てしまうともったいない!心地良い気持ちを全部覚えていたい!と思って、寝ないように頑張る方も多いと思いますが(私はそのタイプ)、かえって寝てしまったほうがより得られる効果が大きいんですって!
眠っているときは、生きるチカラが強く働くそうで、感性も普段以上に高まっている状態。潜在意識に任せて施術を受けることで、より深いリラクゼーションを味わえるそうです。

↓ 首の後ろは、「小さい体の集合体」と言われるほど、とても繊細な部分。あらゆる神経や筋肉が集まっていて、人によってその反応はさまざまなので、特に感性を研ぎ澄ませて施術をするそうです。
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↓ 頭のマッサージもじっくり。髪の間をかき分けて、ラインを決めて襟足からロングストロークでかき上げていくと、より心地良く感じるんですって!子どもにシャンプーで実践してみなきゃ。
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最後は、首の後ろにある“万能のツボ”をじっくり刺激し、さらに髪先から余計なものが抜けるように、再び手櫛をかけて終了です。
オイルの効果で、施術後は髪の毛がサラサラになると評判です!

↓ 「ピカケ」というハワイの香りをお部屋にスプレー!空間の浄化をします。
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着替えを済ませて、しばしティータイム。

Kさん、いかがでしたか?
『身体の疲れをほぐすといった、よくあるマッサージではなくって、体に合ったマッサージという印象でした!力加減も程よく、痛くも強くも弱くもなく・・・でも、普段はこっていると感じてないところが少し痛かったりして、自分はこういう場所に疲れが溜まっているのかなぁと思ったり。
とにかく気持ちが良くて、すっきりしました!有難うございました!』

全身の流れが良くなったのが、見ただけでわかるくらい顔も艶々していて肌色がキレイ!
座っている姿勢もスッと背筋が伸びて、何だかこちらまでスッキリ感が伝わってきました。
マナオピリさんは、とにかく人気サロンなだけに、早めのご予約は必至。
ぜひ一度、本場のロミロミとペコさんの声&人柄に、癒されてみませんか?

★今回取材したコース
 /【ロミロミ全身】LE'ALE'A(レアレア) 90分 10,000円

●ハワイアンヒーリングサロン マナオピリ 047-486-7914
千葉県八千代市ゆりのき台4-8-1(地図)東葉高速鉄道“八千代中央駅”から徒歩2分
【駐車場】有り
【営業時間】9:30〜19:00(最終受付)
【定休日】不定休(完全予約制/メールでの予約は前日まで)
【予約について】⇒予約ページはこちら
1日限定2名。基本は火水金日。ただし、月曜日しか都合が合わない、夜が良いといったご要望には出来る限りお応えしているので、お気軽にご相談くださいとのことです。
※予約は電話又は予約フォームにて承ります(当日予約は電話)。
※男性のお客様のご予約について、ご紹介もしくは初回女性との同伴のご利用をお願いいたします。男性に限り、料金はプラス2000円となります。
※お支払は、現金にてお願いいたします。(クレジットカードのお取り扱いしておりませんので、予めご了承お願いいたします。)

【ホームページ】http://manao-pili.jimdo.com/

〔関連レポート〕
妊婦に嬉しい!マタニティロミロミ体験(2009年09月18日)
激カワ!フラドールづくりにチャレンジ!(2008年03月27日)
癒しの踊り!フラに初チャレンジ(2008年04月29日)
posted by やちなび子 at 13:48 | Comment(0) |  >マッサージ・リフレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月03日

足だけを使ってマッサージ?!フーレセラピー「風りん庵」

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今回体験してきたのは、なんと「足」だけでカラダをほぐすという全身リンパマッサージ
「フーレセラピー」です。

足を使った施術、と聞いて思い描いたのは、“リビングに横たわるお父さんの上に乗る子供”。

昔、そんな曲が「みんなのうた」にあったなあ・・・。
あんな感じでツイストして踏まれたり、ぐりぐりされたりするんだろうか?
・・・って、想像しただけで苦しくなる!
とてもじゃないけど、リラクゼーションとはかけ離れていそうだけれども。

ところが、実際にフーレセラピーを体験した方からは、一様に「何を使ってマッサージされているのか分からない」という面白い感想が聞かれるんですって。
『しいて例えるなら、ものすごーく腕の良い男性マッサージ師が、大きくて厚みのあるふっくらとした手で、絶妙な施術をしてくれているイメージ』、なんだそうな。

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勝田台中央公園のすぐ近くにある「風りん庵」さんが、今回ご紹介するフーレセラピー専門店。
セラピストの大場さんが、ご自宅の一室で施術をなさっています。
勝田台のこの辺りは住宅が込み入っていて、道案内するにも分かりにくい場所ではありますが、とても趣きのある建物なので、遠目からでもすぐに分かりました!

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↑ 駐車場の用意もあるので、遠方から車で来ても大丈夫。

風りん庵さんでは、基本のコースが3つ用意されています。
脚部を中心に施術を行う60分コース、全身をほぐせる90分コース、そしてじっくりとくまなく全身をほぐしていく120分コースです。
この日は90分の施術をチョイスしましたが、着替えやカウンセリング、フットバス、そして施術後のオリジナルティーサービスの時間が別途かかるので、各コースの時間プラス30分程度が目安の終了時間とのこと。
久々のリラクゼーションタイムを満喫するべく、なび息子たちは実家の母に預けての来店です。
(クイックマッサージのようにきっちり時間で終了!というものではなく、きりの良いところまで施術することもあるため、もしお子さんを預けたりするのなら多少余裕をもっておいたほうが良さそうです。)

施術の部屋は、もともとお茶室として設計されているんですって!
お店が休みのときには、小中学生向け茶道サークルの活動場所としても提供している、和の雰囲気溢れる落ち着いた空間です。

『現代のカチカチに凝り固まった日々から解き放たれ、時を忘れてゆったりと過ごしていただきたい。』

そんな思いから、このお部屋にはあえて時計が置かれていません。


夏場は冷房いらずなほど、心地良い自然の風が通る涼しいお部屋だとか。
施術中にうとうとしても寒くならないように、極力クーラーは控えめにしているそうです。
逆に、冬場はやや強めの暖房を入れて、施術マットにもホットカーペット(電磁波99%カットのもの)を敷き込むなど、念入りに寒さ対策がしてあります。

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来店したら、まずは着替えから。
準備が整ったら声を掛けてくださいね!と、セラピストさんは部屋を出て、フットバスを用意しにいきました。

施術用の着替え上下に、靴下まで用意してくれるので、服装に気を使わなくてもOK!
・・・ですが、ブラのホックラインにある肩甲骨まわりをじっくり施術できるように、下着を上だけ外すのがオススメ。女性専用のサロンで、セラピストさんも女性なのですが、もし抵抗感があるようだったらユニクロのカップ付きタンクトップなどを着ていかれるのが良いかも。
また、怪我をしないようにネックレスなどのアクセサリー類や腕時計などは外して。
着替え用バスケットのお隣りには、ちゃんと小物入れまで添えられています。

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↑ 用意された靴下は、足袋のように親指と他の指が分かれているタイプ。これは「足裏を施術しているとき、普通の靴下だと脱げてしまうので」との理由から。フットバスを最初に行うので、履かずに裸足のままで着替えを終えます。

施術前にフットバスを5分ほど。
温めて血流を良くする効果はもちろんですが、特に夏場などは足元がむれやすいし、フットバスで清潔にしてから施術を受けられるので、お勤め帰りなどには特に嬉しい配慮!
足を入れている間に、簡単な問診票を記入して、健康面で気になることや特に施術を希望する箇所、今までどんなマッサージ経験があるかなどを伝えます。

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そして施術に入る前に、まずは施術マットへ仰向けになった状態で、現在の私のコンディションについてをカウンセリングし始めました。
その方法というのが特徴的でして、両足をセラピストさんが持ち上げて、全身を揺らすことでカラダの状態をチェックするんです。

『なび子さん、右半身がかなり固いですね。足元での振動が、上半身へ全然伝わっていきません。足の長さも左のほうが長く、左右でズレが生じています。』

こうした症状は、重心が偏った状態で長時間過ごしているとなりやすいそう。
例えば台所の配置の関係で、いつも左に向いて作業しているとか、履物の底の厚みが偏っているなど、ちょっとした日常生活の積み重ねが不調の原因につながるとのこと。
また、同じ人でも調子の良い日と、風邪を引いている日とでは、固い部分が変わるとか。

フーレセラピーは、流れや施術内容が型どおりに決められたマッサージではなく、その日の体調に応じて個別にメニューを用意する「オーダーメイド方式」。
このカウンセリングをもとに、今日の施術内容を大まかに決めていきます。

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ヒーリングミュージックが優しく流れるお部屋で、障子越しに差し込む柔らかい外光に包まれながら、いよいよ足を使った施術が始まりました!
セラピストの大場さんは、ここから90分、ほぼ休むことなく足を動かし続けます。
両手を後ろに組み、片足でバランスを取りながら、もう片方の足をいろんな角度をつけながら「圧」をかけていくのです。
『手や指による施術は、点の刺激です。これは即座に揉み返しが来やすいというデメリットがあるのですが、足裏の場合は面で刺激するため負担が少ないんです。けれども、実際には手の3〜4倍の圧がかかっているので、無理なく奥まで刺激を入れ込むことが可能です。太ももなど大きな筋肉へのマッサージも、女性の私が効率良く短時間で仕上げられるので、90分もあれば全身をしっかりほぐすことができます。』

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【注意事項】
こんな感じで圧をかけていくため、万一のことがあるので妊婦さんにはおすすめしません。
また、小さなお子さんが一緒だと、この様子を見て「お母さんが踏まれている!」と泣き出してしまう子もいるほど衝撃を受けてしまうようなので、お子様連れはご遠慮ください。


こうして写真で客観的に見れば、足で踏んでいることが分かるのですが・・・実際に施術してもらうと、噂どおり「何で触られているのか想像がつかない」という表現が的確すぎて!
なんだか吸い付くように、手のような何かで揉み解されたり、シュッシュッとしごくように表面をさすられていく感触。
全く重さを感じず、無理な圧迫感もなく、絶妙でソフトなタッチだけれども満足感のある心地良さ。
細かな部分にも広い部分にもそれぞれフィットするように、角度だったり足の側面など使う位置を変えながら施術を進めるので、とても同じ足裏を使っているとは思えません。
これは初めての感覚だったわ・・・。

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想像がつくと思いますが、この施術ってセラピストへの負荷がものすごいらしい!
丹田を意識しながら、体幹の筋肉を使って足を動かさないと出来ない動作だそうで、特に夏場はテニスの試合でもしたかのような汗をかくほどだとか。
『このフーレの一番のポイントは、決して“踏みつける”のではないということ。あくまで足をストンと重力に任せて圧をかけていくだけで、力を加えて押し込んではいないのです。』
そういって、試しに大場さんの意思で踏むように施術してもらったら、全く心地良くなかった!!
ギュッと不快な刺激で、リラクゼーション効果ゼロ。
この絶妙な「圧」のかけ方があってこその、フーレセラピーなんですね。

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↑ 大場さんは、フーレセラピー協会認定セラピスト。正しく「圧」をかけるための姿勢維持が大変!とおっしゃっていたものの、マッサージ関係のお仕事をされている方に多い「肩こり・腰痛」といった症状で悩むことはないんですって。逆に施術をするほど体幹が鍛えられて、健康なカラダ作りににつながっているそうです。施術する側、される側の双方にとってプラスな技法という魅力も、資格取得のきっかけになったそうです。

足で行うメリットのひとつとして、「手でさわりにくい部分も思い切って施術しやすい」ということがあります。そけい部や、おしりと太もも裏側との境などは、血流が滞ると色々なトラブルが起きやすく、特に女性にとっては流れをスムーズにしておきたい重要なポイント。
その反面、デリケートな部位なだけに、いくら女性同士とはいえ施術されるのに抵抗感を持つ方もいらっしゃるのでは?そのため、一般的なマッサージでは施術対象から外されることが多いようです。
・・・ところがどっこい!
手じゃなくて、足で触れられると、途端に恥ずかしさが薄まるから面白い。
何でしょうね?手じゃなくて足だとオッケーになる、この価値観。

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この「圧」を使って何をカラダに仕掛けているかというと、筋肉に刺激を加えることによってあちこちで滞っているリンパ液を流しているんだそうです。
心臓の働きによって自然に循環される“血液”とは違い、疲労物質や老廃物を排出するための“リンパ液”は、筋肉が収縮しなければ滞留してしまいます。
日常生活の中で立ち歩いたりと、適度な運動がなされればリンパ液が静脈を通じて尿として排出されるのですが、座ったままなど同じ姿勢が続くとスムーズに流れず、むくみの原因になるのです。
ちなみに、むくみ=水分というイメージがあるので、サウナなどで汗をかけば解消されるのでは?と思いがちですが、これは違います。汗は水分が出ていくだけで、むくみの元となる老廃物(リンパ液)は腎臓を通して尿として排出されるので、リンパの流れを良くしてもトイレに行く回数が減ればむくみを引き起こします。
※リンパ液というのはリンパ管の中を流れる液のこと。老廃物を流してくれる役目があるのですが、これが滞ると、リンパ液が吸収すべき老廃物をリンパに乗せて回収できない状態になり、結果むくみが生じます。

リンパ液がきちんと流れると、カラダはすぐに反応します。
よく、夜中トイレに行きたくなる・・・という話がありますが、日中に足の細胞へ溜まった水分が、布団に横になることでカラダへ戻っていき、じわじわと尿を作るために起きやすい現象なんですって!
『この施術は老廃物の排出を促しますから、皆さんトイレがすごく近くなるんです。施術前にきちんとトイレを済ませていても、施術中にもよおしてくる方がいるほど。これはとても良い反応でして、それくらいにリンパ液の流れがスムーズになっているという証拠です。』
ちなみに夜中のトイレ対策のためには、寝る少し前に足を上げる体操が効果的。
意識的に足に溜まった水分をカラダに戻して、排尿をしてから就寝するのがオススメだとか。

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↑ 足裏からふくらはぎ、脚の付け根までを、シュッシュッとしごきながら圧を入れて、老廃物の排出を促していきます。足袋と服がこすれてリズミカルに発せられる摩擦音にすら、リラクゼーションを感じてしまう・・・。優しくなでられ続ける心地良さと言えば、伝わるかしら?

もし施術が終わっても一向にトイレへ行きたくならないなら、相当に筋肉が凝り固まっていて、リンパ液の滞りが解消されにくくなっていることが考えられます。
その引き金となっている厄介な部分は、圧をかけたときに遠くに感じるそうです。さらに施術を進めていくうち、中でも悪い部分が絞られていきます。
『足裏で撫でていくと、一定の箇所だけ内側から上がってくるような“冷え”をとらえることがあるんです。骨の中からヒューッと冷たく、メンソールのように感じるところが。
同じ場所を手でさわっても、皮膚の表面温度に意識がいくだけでヒンヤリは感じ取れないので、足裏ならではの感覚です。そのポイントをどれだけソフトに施術しても、お客様には“他の場所より強く刺激しているのでは?”と感じられるほど、痛みが溜まっていることが多いです。』

人によっては圧を加えたとき、くすぐったく感じる方もいるそうですが、この「くすぐったい」という感覚って、実はカラダが拒絶反応を起こしている証拠なんですって!
実際に、その部分が良い状態になるにつれて、自然とくすぐったさが薄れてタオルなどを外しても施術が受けられるようになるそうな。
一方で、全く痛みを感じないポイントが、実は一番の不調の原因ということもあるようです。
つい、痛くないから平気!と思ってしまいがちですが、悪い状態の部分が感じる反応というのは、
軽い順に、
(1)くすぐったい
(2)触ったら痛い
(3)常に痛みを自覚する
(4)痛みを感じない
というステップに分けられるとのこと。

以前、風りん庵さんで施術を受けた70代の方は、ある箇所に圧をかけたら『ボルトを入れているのでは?!』と疑うほど固い部分があったのに、全く痛さを感じていなかったそうです。
そこをほぐしていくと、次第に“痛み”を感じるように。
施術が原因で痛くなったのではなく、状態が改善したことによって、潜在的な痛みを感じとれるようになったわけですが・・・このあたりは大場さんからも、説明をしながら誤解のないように施術を進めているようです。

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私の場合はというと、特にくすぐったく感じるところはないものの、足首より上のすねの脇のあたりに来ると結構ズウンと肩までくるような痛みのポイントがあったんです。
どうも三陰交というツボらへんだそうで、かなり冷えていた様子。
大場さんの見立てでは、足の裏を施術していて感じたコリの位置から、肝臓かな?という一言も。

このフーレセラピーは、東洋の経絡の理論と、西洋のスポーツマッサージの理論を融合し発案されたマッサージ。滞っている悪い位置とツボを重ね合わせ、カラダのどの部分に負担がかかっているのかを意識しながら施術が進められていくんです。
そして、名称に「セラピー」と記しているだけあって、マッサージを通して見つかった悪い部分を洗い出し、どうしてそこが痛いのか?日常生活で何に気を付ければ体質改善につながるのか?などといった解決策までをアドバイスしてくれるサロンでもあるのです。

大場さんからは、こんなご指摘が。
『足の冷えが気になる方は、靴下を重ね履きしたりと足先に注目しがちですが、実は一番冷えているのは足首なんです。自覚にズレがあるんですよ。冷え性の方には、レッグウォーマーがオススメ!靴下を履いても、実はあまり温まりません。カラダの中の「手首、足首、首」というのは重要なポイントで、なるべく夏冬関係なく保温すると、血流が良くなって冷え性に効果的です。』

それは初耳!!
冬場はヒートテックとかのレギンスや、あったか靴下を履くものの、足首は丸出しだったわ・・・。

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↑ 仙骨の上や、大臀筋の施術は女性にとても重要なポイント。

脚だけではなく、上半身の施術も細かい部分まで行われていきます。
肩甲骨のラインに沿って念入りにほぐしたり、腕の付け根まわりへ細やかに圧をかけたり。

ただし、背中だけはトントンと圧をかけるようなことはせず、撫でる技法だけ。この圧をかけるやり方は、体感している以上に刺激が強くて深部にまで影響するためだそうです。
カラダの内側から揺らせば、その外側まで振動が伝わって筋肉に刺激を与えられるほど強力なので、背中には使わないのだとか。

ちなみにこの作用によって「筋肉を育てる」ことも、フーレセラピーの効果のひとつ。
特に年配の方で、脚の筋肉が痩せて歩きにくい・・・なんていうケースで威力を発揮します。
例えば、左足に痛みがあり無意識にひきずって歩いていると、余計にその足の筋肉が痩せてしまい、さらには正常な右足にまで負担が生じてしまいますが、そうしたことが原因で不調を訴えている方には、アドバイスとして意識して左足をあげるようにして歩くように伝え、並行してこのフーレで筋肉を育ててサポートすることで、より高い効果が得られているんですって。

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いやいや、それにしても腕や首の付け根、デコルテラインなど、足で施術が行き届くのか?!と想像がつかなかった部分も、器用に足の角や側面でこなしていくからスゴイ。
何といっても、この動きの最中は、何かに掴まって足を動かしているわけでは一切無いですからね。
相当バランス感覚が冴え渡り、体幹が鍛えられているに違いない・・・。

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結構長めの施術時間ですから、話しかけやすい気さくな雰囲気につられて、色々とセラピストさんとの会話を楽しみながら、そして施術されている感覚を味わいながら横たわっていたのですが、辛かった肩周りにトントントン・・・と同じリズムで圧がかかり始めるとと、途端に睡魔が。
仰向けになってからはアイマスクをつけたものだから、一層意識が遠のきます・・・。
実際、こういうふんわりと優しいほぐしが一定感覚で与えられることで自律神経が整い、リラックス効果が高まって瞑想や座禅に近いような精神状態になるんですって。

ぼーっと、じっくり施術の心地良さを堪能する。
なんて贅沢なひととき!

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そんなリラックスを味わっている最中のこと、不調の原因と指摘された右足を重点的に施術していただいているうちに、だんだんとしびれがきつくなってきたんです。
あれ?大丈夫??と、不安になって伝えましたら、「固く圧迫されていた血流の流れがガッと良くなり、酸素が一気に流れ込むことによって生じる症状」とのこと。足がつったり、しびれたりするのは悪い反応ではないらしいのです。
しばらく我慢していましたら、次第にじんじんとした感覚が解けてきて、今度は膝までじんわりとあったかくなり始めました。
滞っていた部分が、まさに改善された瞬間でした。

リンパや血流の流れが改善されると、本来備わっている自浄作用がきちんと働くようにもなるそうです。寒かったり、長時間座る姿勢だったりして滞りそうになっても、ちょっと立ち歩いたりとカラダを動かすだけで解消されるとか。
実際にお客様からは、「倉庫の作業でしもやけが出来るのが当たり前だったのに、風りん庵に通いだして初めて越したこの冬は、一度もトラブルがなく過ごせました」という体験談を頂いたほど。

他にも、定期的に施術を受けているお客さんのお話では、
・集まりのときに一人だけ薄着でびっくりされた。
・梅雨時に毎年のように体調を崩していたのが無くなった。
・肩こりがひどかったのに、脚だけを施術してもらっていたら痛みが無くなった。今は1か月ごとにメンテナンスのつもりで通っているが、今も肩がすっかりこらなくなった。
・むくみが取れてたるんだラインがシュッとした、実際に1〜2cmサイズダウンした。
といった、具体的な効果も実感できているとのことでしたよ!

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最後にもう一度足元を揺らしてみて、振動の伝わり方を確認して終了となりました。
施術前に比べると、かなり右半身の固さが取れたそうで、左右の足の長さも大分揃ったようです。

起きあがって一番の感想は、ズバリ「良く寝たー!!」。
これだけじっくりカラダをほぐしてもらったのに、全くだるさを感じませんでした。

ゆっくり着替えを済ませた後は、ハーブティでひと休み。
その人の症状に合わせてブレンドしているとのことで、私にはデトックス効果の高いペパーミントとカモミール、そして右側が張っていたことから肝臓に良いとされているマリーゴールドを加えた、爽やかなお茶を淹れていただきました!

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翌日以降も、一切揉み返しはゼロ!!
リラクゼーション系の施術では、なかなか無い体験です。
どうしても施術中の気持ち良さを求めると、揉んだりさすったりとカラダに刺激を加える時間が増えてしまいますから、その分筋肉に負荷がかかって揉み返しがくるのは当たり前だと思っていました。ところが、あんな90分も施術を続けていて、だるさも痛みも感じないとは!

そうそう、この翌日から、大場さんがアドバイスをくれた「レッグウォーマー」を実践してみました。寝るときも含めて、常に足首を温めるように気を掛けた生活を続けて、かれこれ2か月以上が経った今。
なーんと!面白いことに今まで諦めていた年がら年中ガッサガサな足裏が、クリームひとつ塗ることもなくしっとりつるスベになったんです!
血流が改善されたのか、指先まで柔らかくなったし、色味も健康的な感じになりました。
的確なアドバイスひとつで、こんな短期間に体質改善ができたことに驚きました。

このフーレセラピーは、回を重ねていくことで、より一層その人に合った施術の組み立てが出来るそうです。そして、何度も行っていくうちに、最初は分からなかったような一番の悪いポイントも洗い出されていき、より快適に毎日が送れるようなアドバイスにもつながるそう。

何となく、どことは分からないけどコンディションがイマイチだなあ・・・とお悩みのアナタ、ぜひフーレセラピーで発見してみてはいかがですか?
とにもかくにも、あの足裏の何とも言えない施術の感覚!
あれを体感するだけでも、チャレンジしてみる価値、ありますよー。

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●フーレセラピー 風りん庵 090-4717-2078
千葉県八千代市勝田台4-5-8(地図
【駐車場】有り
【営業時間】10:00〜20:00(要予約・女性限定)
【施術メニュー】
・60分コース:脚部を中心とした基本メニュー/6,000円
・90分コース:全身をほぐしたい方向け/9,000円
・120分コース:じっくりとくまなく全身をほぐします/12,000円
※いずれのコースも、フットバス・アフターティー付き
※その他、30分クイックコース(3,000円)や、オプションとしてヘッドスパマッサージ(15分・1,000円)などご用意しています。
【予約・問い合わせ】090-4717-2078 または fuurin-an@docomo.ne.jp
※自宅サロンにつき、必ず事前にご予約ください。
※施術中は電話に出られない場合があるため、後ほど折り返しご連絡いたします。
【ホームページ】http://fuurin-an.jimdo.com/
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2009年09月18日

妊婦に嬉しい!マタニティロミロミ体験

「うわぁ!!また、足つった!!」

痛い、痛い、痛い!な、なび夫さん助けてー!!

妊婦生活も残りわずかとなった私ですが、7ヶ月あたりから3日に1度くらいの割合で、朝方なび夫さんを起こしております。
つった後はふくらはぎ辺りに筋肉痛のような痛みが残るし、お腹で圧迫しているせいか、何だか足先までがむくんでポコポコした感じになってるし。普段から悩みの腰痛はひどくなるわ、首から肩まわりまではコリが蔓延して常にだるさがあるわで・・・。

あー、どうにかしたい!マッサージで足や肩をほぐして欲しい!
・・・と思っても、妊婦さんというだけでリスクがあるからか、割にどのタイプのマッサージ店でも“妊婦さんはご遠慮ください”という注意書きを目にします。確かにお腹が大きくなってくるとベッドで横になるだけでも苦しくて、マッサージを受けること自体に不安が無いわけではありません。
マタニティ広場など妊婦さんの集まりに行くと、皆さんも同じような体験をして悩まれているようですが、コレといった解消法がお互い出てこないので、「産まれるまで耐えるしかないですよね・・・。頑張って乗り越えましょう!」という励まし合いで終了してしまいます。

けれどもこの悩み、産んですぐ解消されるわけではないんです!

むしろ、その後は授乳やら抱っこやら、日々の生活で肩こりは増すばかり!せめてこの肩まわりの重ーいコリだけでも、産前に少しは解消しておきたい・・・。

そんな妊婦の切なる想いに応えてくれる、すばらしーい癒しコースがあると耳にし、8ヶ月に入った頃体験してまいりました!

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場所は八千代中央駅から徒歩2分ほど、以前もレポートしたことのあるハワイアンヒーリングサロン「マナオピリ」さんです。こちらで隠れメニューとして大々的には紹介していないのに、口コミで広まり週3名は予約が入るというコースが、今回紹介する「マタニティロミロミ」なんですって!

『ハワイにはマタニティマッサージが沢山あるんですよ。元々ロミロミのヒーリングは、施術者の手を介して送られる大自然のエネルギーによって癒すというスピリチュアルな考えが基本となっています。身体の痛みは心と深く関わっている場合が多いということから、“心の緊張も解きほぐすことが重要”とされているのですが、特にマタニティロミロミはお腹の中にママ以外の生命が宿っている中で施術していくので、妊娠していないときに比べてエネルギーがより伝わりやすい状態と言われているんです。ママ自身も、例えばお仕事や子育てしている最中よりも、妊娠中は普段よりスピリチュアルな感性が高まりやすいようですよ。』

私たち大人は理性でモノを考えがちですが、子供は感性で生きています。そのため、このマタニティロミロミを施術しているときの空間や雰囲気、手の平を介して伝わってくるエネルギーなどをママ以上にお腹の赤ちゃんは感じ取ってくれるらしいのです。
ママがリラックスしていると、お腹の赤ちゃんにも伝わるのを妊婦さんなら誰もが経験していることだと思いますが、まさにそれが実感できるひとときなんだとか!

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腰痛や足のむくみ、肩コリさえ解消できれば!という思いでやってきた私でしたが、“お腹の赤ちゃんと向き合える時間”という面でもぜひ実感してみたーい!
期待を膨らませつつ、施術が行われる部屋へ向かいました。

マナオピリさんは1階が「ハワイアンCAFE プナルウ(⇒実食!グルメレポートはこちら)」になっていて、左にある扉から2階に上がるとネイルやロミロミなどが受けられるお部屋が用意されています。
若干急な階段ですが、手すりもあるし8ヶ月の私でも十分上り下りできる程度です。

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2階右手奥にあるこちらのお部屋が、今回ロミロミを受けるスペース!
白地の壁紙にナチュラルウッドのフローリングという明るい雰囲気の洋室内には、1台の施術用ベッドを囲うようにアジアンテイストの雑貨家具や大ぶりの植栽がスッキリと配置してあります。
こういうリラクゼーションタイプのお店は、窓を閉めて間接照明などで雰囲気を出している個室も多いですが、このお部屋は窓も壁2面にあって閉塞感がなく、初めていらっしゃる方でも落ち着いて過ごすことができそう!
ちなみに、部屋の隣りにはシャワールームもあるんです。夏場など、全身ロミロミの前にさっぱりしたい方などにご好評とか!

そうそう、BGMにはマタニティロミロミ向けに子守唄やベビー関連の曲をハワイアン風にアレンジされたCDがかけられていて、座っているだけでだんだんと優しい、落ち着いた気分になってきます。

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↑ 8ヶ月のぽんぽん。さあ、ベビちゃんと一緒に楽しんでみましょう。

まずはローテーブルに腰を掛けながら、施術してくださるマナオピリの女性セラピスト兼オーナーの野中さんから、今回のロミロミに使うオイルについてご紹介がありました。

『通常のロミロミではお好みのアロマを選んでいただくのですが、マタニティロミロミでは妊婦さんにも安心して使える“シトラス・フレッシュ”というブレンドオイルをオススメしています。アロマの精油は原液を使用してはいけなかったりと扱いに制限があるものも多いのですが、ここの商品はそのままつけても大丈夫!お子さんからも「美味しそう!」と好まれるような柑橘系の香りで、とても気持ちがスッキリしますよ。』

他にも、ベビーマッサージに使うジェントル・ベビーというアロマオイルもありました。こちらはグリーン系のスーッとする香りです。

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その後、野中さんは一旦部屋の外へ出て、こちらのお部屋で着替えを済ませます。背中やお腹周り、足など全身ロミロミなので、パンツ以外は全て外して用意いただいたバスローブ1枚だけを羽織るスタイルで受けます。通常のロミロミでは紙パンツを頂くことができるのですが、マタニティ用の紙パンツはないので、気になる方はオイルがついても大丈夫なものを。
ちなみに、マタニティ用パンツはお腹を包み込むようなものが多いですが、施術の際には仙骨あたりまで下げてマッサージがしやすいようにしておきます。全身ロミロミに慣れていたり、何度もいらっしゃっている方などは、パンツもつけずバスローブのみで受ける場合が多いとか。

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着替えを済ませている間、野中さんは足湯の準備!
ローズの精油が入ったちょっと熱めのお湯に両足を浸からせながら、5分ほど過ごします。
とっても気さくで柔らかな印象の野中さん、マタニティロミロミならではの体験談などを伺ったりと、足湯でリラックスしながらお話も弾んで、自然と緊張も和みます。

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片足ずつ丁寧に拭いていただいて、いざ施術ベッドへ!
ベッドの高さは一番低い状態にしてあり、妊婦さんでも上がりやすいよう配慮されています。

『マタニティロミロミでは、まず横向きで腰とお腹まわりを施術していきます。それから仰向けになって足中心の施術へと移り、最後に肩や背中、首をマッサージしていきますので、通常のロミロミのようにうつ伏せになることはありません。
仰向けもお腹が重くて苦しいという場合がありますから、無理せずおっしゃってくださいね。』

よく、「力加減はいかがですか?」と頻繁に訪ねたり、世間話をしながら施術をしたりするマッサージも多いのですが、普段マナオピリさんでは“言葉に表すと概念が入ってしまう”という考えから、ほとんどセラピストから語りかけることはないそう。触れていておかしいな?と思う部分には、長く手を当ててその部分の不調を感じ取ったり、今クライアントが緊張しているのか、どのような精神状態にあるのか手の平から把握するのだとか。
けれども、このマタニティロミロミの場合は安全のためにお腹の痛みなどがないか様子を確認したり、妊婦さんはお手洗いが近くなりやすいので途中トイレに行きたくなったりしていないか伺ったりするそうです。

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ベッドに上がるときには、着ているバスローブを外します。
いくら女性同士とはいえ、パンツ一丁スタイルは少し抵抗を感じるところですが・・・そこをカバーしてくれるのがハワイアンロミロミならではの技術“ドレーピング(又はシーツリング)”!
すっぽんぽんでも恥ずかしくないように、タオルケットで施術箇所以外の肌が露出しないよう隠しながらマッサージを進めてくれるんです。そのタオル捌きも見事なほどきれいで、クライアントに対して丁寧に接したいという気持ちが伝わってきます。

さらに、横向きになるときはタオルで包んだ抱き枕を持たせてくれました。
そうそう!妊婦は横向きも足の位置が定まらなくって落ち着かないのよね。最近は家でクッションを抱えたりして寝てますが、こういう大きな抱き枕は初めて!すごく安定するのでとてもリラックスして過ごせました。

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始める際は、こちらもハワイアンロミロミならではの儀式から。
頭と肩に手を当てて、しばらく目を閉じながら静かな時間が流れていきます。

『これは“Pule(プレ)”という儀式で、日本語では「祈り」という意味に当たります。施術に入る前に、まず私自身が心身魂をクリアでピュアな状態になり、次にすべてを許し、愛(ALOHAの精神)を持ってなび子さんのお身体に触れながら「今この瞬間の大切さを感謝して、太陽や水、大地や空気などの私たちを取り巻く大自然や物、生物すべてのMANA・マナ(エネルギー)が自分を通してなび子さんとお腹の赤ちゃんを癒してくれますように・・・」と祈ります。
そして、聖なる場所であるなび子さんの心身魂へのアプローチをする事を心身に問いかけます。その問いかけに対してなび子さんの心身魂から身体を伝わってお返事が来たら、いよいよ施術を開始するんです。』

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タオル越しにさするような施術からロミロミが始まり、さらにオイルを手に足しながらのマッサージが続きました。
これが始まった直後から、お腹のベビちゃんが動く!動く!!
腰からお腹にかけて大きく円を描くように撫で込まれる度に、手に沿うようなグリンとした足(なのか手なのか・・・)が野中さんにも伝わるようで、とっても元気ですね!と微笑まれてしまうほど。

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『このマタニティロミロミは、医療行為ではなくてあくまでリラクゼーションなのですが、不思議なことに逆子体操をしても漢方を試しても一向に戻らず、先生からも諦めの話が出ていたくらいなのに、ゴロン!と逆子が直ったケースが今までに何度かあったんですよ。』

逆子が直ったどの赤ちゃんも、このマタニティロミロミを終えて家に帰ってからとか、1階のハワイアンカフェで待っていたご主人と上のお子さんと合流した瞬間に・・・といった具合で、施術中に戻ったのではないそうですが、内臓がぐるるっと動くような感じがあって「あ、回った!」とママが分かるほどなんですって!

施術中は、私のように赤ちゃんが施術中ひたすら動き回っているケースもあれば、ピタリと落ち着いてママと一緒にリラックスしてしまう子もいるそうで、その様子は千差万別。
だから、すごく動いたから逆子が治ったわけでもないようで、やっぱりママがリラックスすることで、赤ちゃんも居心地の良いスペースへと自然に誘導されるのかしら??医学的には証明できないことも、妊娠中は色々とありそうです。

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↑ オイルで滑らせるようにマッサージ。手の平でさするだけでなく、指でピンポイントにコリをとらえる施術も。

マナオピリにはフラダンスの教室もあるのですが、“フラをやっている人は安産”というのが有名だそうで、妊婦さんになってチャレンジにいらっしゃる方も多いんだとか。そこで耳にする太鼓やウクレレの音を赤ちゃんはお腹の中にいたときと記憶としてすごく覚えていて、産まれてから連れてきたときも、その音を聞いた途端に泣き止んだり、じーっと見入ってみたりするんですって!

『こうやって手を添えてマッサージしていると、赤ちゃんの手が私の手の動きに沿ってついてきたりして、何だか遊んでいるみたいなんですよ!このマタニティロミロミのひとときも、フラと同じように赤ちゃんが覚えていてくれているかしらと思いながら施術しています。』

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↑ 左隣りにある建物で行われているフラ教室。私も以前体験してきました!
⇒フラ教室の体験レポートはこちら

横向きは左右それぞれ行い、そのあと仰向けになります。
この状態のときは、やや熱めのアイマスクを目の上に乗せて、さらにタオルで周辺を覆われました。心地良いマッサージにプラスして、目も閉じるほかなく・・・起きて気持ち良さを味わっていたい!と思っていても、かなりの確率で熟睡してしまうそう。
妊娠後期に近づくにつれて、夜ベッドに横になっても寝るポジションが定まらず疲れが取れないことが多い妊婦さんには、この熟睡時間は体を休めるのにもすごく良さそう!

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仰向けになってからは、足全体のマッサージがメインに。
毎朝つって筋肉痛のようにこり固まっているふくらはぎを、オイルで滑らせながらもみほぐしていきます。マタニティロミロミだから、かなり力加減は穏やかなのかと思っていましたが、すごくこっている肩などは結構ポイントで押し込んだり、そこそこ!と思うあたりは念入りにガッチリとほぐしてくれたり。
普通のロミロミより物足りない・・・という印象は、あまり感じられません。むしろ、普段のときに体験するより何倍も有り難く、心地良く思えるくらい!
まだ、1人目のときはゆっくりする時間もあったけれど、なび息子を見ながらの2人目マタニティ生活じゃ、こんなにゆったりした気分で過ごせる時間なんてそうそうないもの。ただでさえストレスの多い妊婦さんには、こういうリラクゼーションって欠かせないひとときかも。

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『口コミで広まっているこのマタニティロミロミですが、ホームページのメニューにも載せています。それをご覧になったご主人が、辛そうにしている奥様のために申し込んでくださるケースもあるんですよ!
時にはご主人もロミロミをやってみたくなって、ご夫婦で施術を受けるなんてこともあります。マナオピリでは男性もプラス2,000円で施術をお受けしていますし、お子さま連れでもパパ同伴でも、また施術の時間帯なども、その状況に応じて柔軟に対応させていただいていますから、ぜひご相談くださいね。』

とってもアットホームなマナオピリさんでは、相談に応じて様々な施術を行ってきたそうで、その中から新たな人気メニューが生まれることもあるんだとか。
例えば、マタニティロミロミを続けていた方から「産後も毎月こういったリラックスできる時間が欲しい!でも赤ちゃんも一緒に連れてきたい!」という希望を伺い、それこそ本当に口コミだけですがママの胸に赤ちゃんを乗せて、おっぱいを飲ませながらのロミロミを毎月楽しみにいらっしゃるなんてことも。
赤ちゃんは泣いたりもせず、だんだん眠くなっちゃうみたいで静かにしているみたいです。しかもその状態でママも本気で寝入っちゃうらしい・・・のに、手は絶対赤ちゃんを抱えたまま落としたりしないというから、さすがです!

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途中何度もうとうとしかかった(けれど、レポートを書くために耐えた!)心地良いロミロミも、肩や首周りの揉みほぐし、さらにヘッドマッサージ的な施術ののちに終了です。
始まりのPule(プレ)と同じく、頭に手を当てて終わりのプレを行ったあと、窓辺に吊り下げられたアジアンテイストな風鈴をキラキラと鳴らして・・・ゆっくりと元の時間が戻ってきました。

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『お疲れ様でした。体調はいかがですか?私は一旦お部屋から外しますので、ゆっくりと起き上がって、お着替えを済ませてくださいね。体についたオイルが気になる部分は、このおしぼりで軽く拭き取ってください。』
ここまでの施術で、大体60分以内。
妊婦さんの疲れを考慮して、通常のロミロミのように90分など長く行うことはありません。

ご用意いただいたおしぼりですが、フレッシュな香りはかえって心地良いくらいだし、べとつかずにしっとりと肌に馴染むオイルはそのままでも十分着替えられたので、あえて拭き取ることなく着替えを済ませました。

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施術後は、クセのない十六茶のようなブレンドティーをいただきました。丁度お腹も大きくなって胃が圧迫されているのと、夏場で食欲もあまり湧かない毎日だったのですが、気持ちがリラックスしたせいか久々に「お腹が空いたー!」と思えた瞬間でもありました(次の日からは、また元通りしばらく食が細くなりましたけれど・・・)。

このマタニティロミロミって、月に何回くらい通ったりすると良いとかあるんですか?
『特にはありませんが、体調に合わせて安定期と呼ばれている妊娠6ヶ月〜8ヶ月頃に月1回くらいのペースでいらっしゃっている方が多いですよ。逆子が気になるという方で、もう少しコンスタントにいらっしゃるケースもありますが、気持ち良いと感じる無理のない範囲でお越しいただければと思います。』

予約制ですが、当日もし体調がイマイチだったり、おかしいな?と感じることがあれば、絶対に無理せず直前でもキャンセルしてくださいねとのことでした。また、逆に「今日ほんとに腰痛が我慢ならなくて、どうしても伺いたい!」なんてことがあれば、当日でも空きがあれば予約できるそうなので、ぜひご相談を。

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お腹にいる赤ちゃんと向き合えるマタニティロミロミ、妊婦のときだからこその貴重な体験でした!
長い長い妊婦生活、制約されることが多くてストレスが溜まりやすい毎日ですが、ぜひこんな癒しのひとときも取り入れてみてはいかがですか?

(今回体験したメニュー)
Haumea(ハウメア)【マタニティ・ロミロミ】
60分 8,400円
※医療行為ではなく、あくまでリラクゼーションの一環です。

●ハワイアンヒーリングサロン マナオピリ 047-486-7914
千葉県八千代市ゆりのき台4-8-1(地図)東葉高速鉄道“八千代中央駅”から徒歩2分
【駐車場】有り
【営業時間】9:30〜19:00(最終受付)
【定休日】不定休(完全予約制/メールでの予約は前日まで)
※予約は電話又は予約フォームにて承ります(当日予約は電話)。
※男性のお客様のご予約について、ご紹介もしくは初回女性との同伴のご利用をお願いいたします。男性に限り、料金はプラス2000円となります。
【ホームページ】http://manao-pili.jimdo.com/

〔関連レポート〕
ハワイアンヒーリングサロン「マナオピリ」(2006年05月26日)
尾形建設の旧事務所のその後(2008年02月19日)
激カワ!フラドールづくりにチャレンジ!(2008年03月27日)
癒しの踊り!フラに初チャレンジ(2008年04月29日)
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2009年07月02日

タイ古式セラピー体験!(ボディワークスタジオ ジャガンナート。)

※2010年2月14日 八千代台北へ移転しました(八千代台駅西口から徒歩1分 有光ビル)
以下レポートの写真は旧店舗のものです。
メニューなど新情報はこちら⇒ジャガンナートホームページ


今年4月から、八千代台に出来た新しい癒しスポット「ボディワークスタジオ ジャガンナート。」。
午前中は“丹田(たんでん)呼吸法”や“ヨーガ”に参加できるボディワークスタジオとして使われ、午後になると同じ場所で“タイ古式セラピー”を施術してもらえるとのこと、何やら興味の沸く面白そうなお店です。

そこで早速、タイ古式セラピーにチャレンジしてきました!

・・・といっても、今回施術を受けるのはなび子母。
私は現在二人目を妊娠中のため、体験は出来ず・・・(なんかエステとかマッサージのレポートするときはどうも間が悪いなぁ)。せめて、朝の呼吸法やヨガくらいは体験してみたかったのですが、とりあえずこちらは出産後の体型戻しのときまでお預けということに。

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場所は八千代台駅東口の商店街にある“吉野家”の右隣り、八百屋“さがみ”のあるビルです。
さがみのすぐ右側にある階段を上り、その奥のエレベータで5階へ上がればジャガンナートの入口にたどり着きます。パッと見ちょっと事務所っぽい扉だし、特に目立った看板などがなくて少し躊躇してしまったんですが、お店のポスターも貼られているし、間違いなくこちらが入口なはず・・・。

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やや戸惑いながらも扉を開けてみれば、一転!

神秘的なヒーリングミュージックが流れるその空間には、強めのお香が焚き込まれていて、事務所っぽさなんて微塵も感じられません。室内のレイアウトもそれらしい雰囲気満載で、無機質になりそうな白壁には布や小物が施されていたり、天井の蛍光灯にもアジアン風の素材でカバーがしてあったり。
それでいて、外光は遮らずに明るく保たれたフロア内・・・こういうセラピー系のお店ってちょっと暗めなことも多いけれど、やっぱり午前中のヨーガなどがやりやすいようにかしら?

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『それもありますね。今はカーテンで仕切って3つの施術部屋を用意していますが、午前中は全て壁際に寄せて、ワンフロアの広いスペースで丹田呼吸法やヨーガのレッスンを行っていますから、自然な光を取り込めるよう窓もそのままにしてあります。
もうひとつの理由として、タイ古式マッサージをお客様が安心して受けていただけるようにということも考慮しています。現時点で、常勤しているセラピストは男性である私一人ですから、女性のお客様が多いこともありますし、出来るだけ開放的な空間を作りたいと思っていまして。』

そうお話されるのは、「ジャガンナート。」のオーナーで、タイ古式セラピーのセラピスト且つ呼吸法やヨーガの講師として、お店をお一人で切り盛りされている北村さん。この7月からは、土日のみ女性セラピストの方が常勤されるとのことでしたが、平日は北村さんのみの日もあるようなので、気になる方は事前にお問い合わせを。
男性だけにならないよう、奥様に受付をお願いしたりもされているとのことですが、奥様もパワーストーン作りのお仕事が忙しくて必ずいらっしゃるとは限らないとか。

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↑ちなみに、カウンターで販売されている小物は奥様お手製のものだそう!

さて、入口から右奥のスペースへと案内され、なび子母はソファに掛けながら問診表のような初回アンケートを記入しました。誕生日や職業のほか、過去の怪我や病気などで現在も後遺症や気になる点があれば書き込みます。
特に思い当たらなかったようで、未記入のまま返そうとしたなび子母でしたが、ふと思い出したように「偏頭痛持ちなんですが、そういう日常で辛いと思うようなことも書いたほうがいいんですか?」と一言。

『この記入欄に書かれた内容を参考にして、どの部分を重点的に施術していくかをイメージしていきますから、特に具体的な病気でなくても気になることがあればぜひ聞かせてください。
例えばその偏頭痛も、施術の参考になりますよ。同じように偏頭痛で悩んでいらっしゃる方は最近本当に増えているんですが、皆さん病院で精密検査を受けても目に見えるような症状がなく、結局薬で痛みを抑えて我慢されているようですね。けれども、痛みをこらえる度に同じ場所に力が入ってしまうので、そこがものすごく凝り固まった状態になってしまっているんです。頭は、皮膚だけではなくて薄い筋肉にも覆われていますから、必要以上にこって頭を締め付けてしまうことによって、頭痛を引き起こす要因にもなり得るんですよ。』

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北村さんは、自然な会話の中からなび子母の悩みや日常生活のクセなどを詳しく聞き出していきます。偏頭痛のことだけではなく、趣味の手芸や庭仕事で慢性化している肩こりや、老眼が最近進んで目が大分疲れている点、また以前ぎっくり腰で病院にしばらく通っていたけれども、習ったヨーガを自宅で行い大分改善されてきた話などなど。
その結果、今回は120分の古式マッサージコースでじっくりと体全体をほぐし、中でも頭や肩に重点を置いた施術が良さそうだということになりました。

『それと、こちらのアンケートにはマッサージを受ける上での注意書きにお目通しいただく意味があります。お客様の体調悪化などを防ぐためにも、特に妊娠中の方や癌患者の方、血栓症や静脈瘤などの血管に問題がある方、高血圧や心臓病、糖尿病の方などにつきましては、主治医のご承諾が無い限りはお受けすることが出来ません。また、タイ古式セラピーは体全体の血流が大変良くなっていきますから、のぼせたような状態になるわけです。そのため、当日は軽くシャワーを浴びる程度か、出来れば汗などが気にならない日でしたら入浴を控えていただいた方が良いですね。』

血流が大変良くなるので、血圧に問題がある病気はNGのようです。また、糖尿病の方は感覚が鈍くなりがちで、マッサージをしても心地よく感じずどんどん強く要望してしまって体に負担がかかってしまう恐れもあるからだとか。
妊婦さんは万一のことがあるので施術は控えているようですが、産後なら特に何ヵ月後という条件もなく大丈夫だということでした。

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アンケートを終えた母は、カーテンに囲われたスペースにて着替えを済ませました。
ちなみに、着替えはジャガンナートさんで上下を用意してくれているので特に着ていく服に気を遣ったり、何か準備したりしていく必要はありません。ただ、断りはありませんでしたがピアスやネックレスなどのアクセサリー、腕時計などは着替えの際に外しておいたほうが良さそうです(なび子母はピアスをつけたままだったので、帰りに片方が取れかかってました!)。

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まずは入浴剤入りのお湯が入った“たらい”に両足をつけて、足浴から始めます。お湯の中で足先を軽くマッサージしたりするのですが、このときに体の状態を確認するそうです。
『上半身の疲れでも足先にまで影響してきます。その状態を施術に反映させたり、またマッサージの際にどの程度の力加減まで大丈夫なのかという部分も、この足浴を通じて確認させていただいています。』

ほとんど指まわりだけに触れているような感じでしたが、北村先生は「右側のほうがこっていませんか?」と指摘。なび子母は、そうなんです!とびっくりしたようにうなずきます。腰や肩など離れている場所のコリでも、足先に症状が表れているよう・・・。

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そもそも、このタイ古式マッサージは仏教の思想が根本となっていて、「相手に対して尽くす気持ち」を形にしたような施術なんだとか。この“人の足に触れる”ということは尊敬の念を表す行為だそうですし、足浴を済ませて、大きめの施術マットに仰向けになったなび子母に向けて、「よろしくお願いします」と伝えながら手を合わせて拝む様子からも、そうした精神がよく感じられます。

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いよいよ施術開始!
最初は、体の先に溜まった血流を心臓に向かって流していくように、足先から丁寧に施術していきます。グーッと押すような感じで何度も繰り返すのですが、そのテンポはいたってゆっくり。これは“「門(もん)」を開ける”という作業なんだそう。この「グーッ」と抑えることによって血流をあえて途中で悪くし、スッと放したときに足先まで血が行き渡り、ところどころ滞っている“詰まり”を改善していくんだとか。

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さらに、ビーズクッションを足の下に敷いたりしながら、ストレッチをするように伸ばしていきます。それも手だけではなく、北村さんの足の裏を使ったり、ぐぐーっと引っ張ってみたり・・・。
なび子母、痛かったりするの?どんな感じ??

『押すときには“点”じゃなくて“面”で押されるから、手のぬくもりがじわじわーっと伝わってきて、温かさが体全体に広がって心地良いわね。それに、普段使わないような太ももの裏とかの筋が伸ばされて、イタ気持ちいい感じ。すごく痛いわけではなくて、ストレッチをしたときにぐーっと伸ばしたときのような。ヨーガのストレッチも一人でやると加減しちゃうじゃない?それが、先生に補助してもらうと思いのほか伸びるけれど、あれと似たような感覚ね。』
北村さんも、「そうそう!タイ古式マッサージは“二人で行うヨーガ”と表現されることもあるんですよ。」と言い添えます。

ちなみに、面で押すのは、まだ途中の滞りを解消している段階だからなですって。それに、体の外側は硬いから結構耐えられるけれども、内側を最初から指で押したりすると、刺激が強すぎて刺されるような痛さを感じる方もいるからだとか。
ある程度マッサージが進み、最終的に「ここだ!」と思う原因を見つけ出したら、ポイントを絞って押していくそうです。

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左足を終えた後は、右足へは進まず左手へと施術が移ります。

『右利きの方は左側が“陰”の部分になりますから、左から順にマッサージしていくのが効果的です。陰の部分、且つ体の先端である指先から、しっかりと血流を心臓へと戻していきます。
タイ古式マッサージの考え方は、人間の体のなかには“セン(タイ語)”と呼ばれるものが無数にあって、その流れが滞っていると体調に影響してくるとされています。今行っているマッサージも、特にメインとなる10本のセンを指先などの感覚で捉えながら行っています。
ただ、これによって直接的に病気を治すという医療行為ではありませんから、あくまで一般的なリラクゼーションのひとつとして受けていただければと思います。』

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押して、引っ張り、じっくり伸ばすの繰り返しをひたすら続ける北村さん。おそらく片足、片腕でそれぞれ10分近くかけています。

『これで右側に移って同じように施術していきますから、スタートして両側で40〜50分はかかりますよ。
いきなり痛みの原因となる場所をマッサージしては刺激が強くなってしまいますから、出来るだけ時間をかけて周りからほぐして体を目覚めさせていったほうが、もみ返しをしにくくなります。ですが、お時間の関係で2時間も施術が出来ないという方も多くいらっしゃいますから、その場合はポイントだけは抑えつつも施術内容を省きながら進めます。例えば今回は肩や頭がメインとはいえ、足腰についても十分にほぐしていきますが、時間が少ない場合は負担がかからない程度には周囲をほぐすものの、メインとなる部分に的を絞って施術をしていきます。
タイ古式マッサージは、基本的に一連の流れが2時間程度かかるものなんです。体に負担が無いように、出来れば省いたりせず丁寧に施術したほうがより効果的ですし、2時間コースをオススメしているのもそうした理由からなんですよ。』

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足浴の際に“右側の方が痛みが強い”と言っていたなび子母。
右側のマッサージでは、左側に比べて眉間に皺が寄る頻度が高いような・・・結構、痛いものなの?

『ちゃんと面で押してくれているんだけど、マッサージの方向が手先やつま先から付け根に向かうときにつぼ押しっぽい痛みがあって・・・。でも不思議と、付け根からまた戻ってくるときにはそうでもないのよね。それに、痛みが続くというよりグーッと押さえられているとき限定で痛いから、絶えられない程というわけじゃないし。
あと、ちゃんと“痛い!”と思う位の強さになると、自然と北村さんのほうで力を調節してくれるのよ。言わなくても体の反応を見てもらっているみたいね。』

それにしても、ほんとに丁寧に続く手足への施術!
こっていると感じる肩や腰といった場所だけをほぐしても、そこへつながる流れを滞らせている部分をほぐさないことには改善されないので、おろそかには出来ないようです。
北村さんは手足のマッサージをしながら、「よく足をつったりしませんか?」と尋ねていました。こむら返りのようになったり、ピーンとつることが多いと話すなび子母でしたが、日常で起きている手足の症状は、離れていて関係なさそうなコリの部分と連動している証拠のようです。

2時間の終了時間まではまだまだだけれど、北村さんのパワーが持つのかが心配になってくるほど。
やっぱり、男性だからタフなのかしらね?

『腕の力だけに頼れば相当キツイですが、こうして広いマットでお腹に力を入れながら自分自身の体力も維持しつつ行います。それに、タイ古式マッサージは、施術者があらゆる“体の面”を使い分けながら施術することも特徴のひとつでして、手はもちろん、ひざやかかとなども駆使するんですよ。体には様々な形の面がありますから、それに適した形、また力の入れ加減に合わせて選択しますから、基本的なマッサージの方法は教わりますが、それをどうアレンジするかは施術者次第なんです。
例えば、体がしっかりした男性が施術する場合と、体の小さな女性が行う場合では、その施術内での体の使い方は違ってきます。また、お客様が男性と女性とでは、筋肉のつき方や体の広さが変わりますから、そこでもやり方は異なってきます。』

ジャガンナートさんでは、女性の場合は500〜1,000円の割引がありますが、男性のほうがより施術にパワーがいることから差をつけているとのことでした。

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両手両足への施術を終わり、「少しストレッチしますから、ゆっくりと息を吐いてください」と声が掛けられました。両足を左右に倒したりして、リラックスモードへ。
ここまでの約1時間は、体にとっての準備運度のようなものだそう。血流もかなり良くなったようで、なび子母の手のひらは汗でしっとりとしてきたくらい!

そうしていよいよ、メインの首や肩を中心とした気になる部分への施術へ。
このあたりをマッサージしやすいよう横向きへと体勢を変えてから、まずは耳の上からタオルを当てて、体の体重をかけながら両手で頭を押さえ込むようにして、肩の周辺をほぐすところからのスタートです。
いきなり指で揉みこむと痛めやすい部分らしく、肩に乗せた北村さんの足をたたくことで間接的に振動を伝わらせるマッサージや、腕をぐーっと持ち上げ伸ばすストレッチなどを差し挟みつつ、じっくりと核心部分のマッサージへと移っていきました。

施術を黙々と受けていたなび子母が、こんな一言を。
『頭をぐーっと押されると、何だか不思議と手の先が軽くしびれるように“じーん”としてくるのよ。押さえている手をぱっと離した瞬間に、ピタッとその感覚が止まるんだけど、面白いわね。』

これは、1時間かけて指先までの血流を良くしたことで、感覚が通ってきた証拠なんだとか。

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そういえば、産後は大丈夫ということでしたが、子供連れでもOKなんですか?長時間でも、ベビーカーに寝ててくれる月齢なら問題はなさそうですが・・・。

そう質問すると、場所的には大丈夫なんですが・・・と煮え切らない感じで答える北村さん。
そこで「多分ねぇ」と母が話し始めました。

『子供がいると、スーッと気持ちが入っていけなくなっちゃうんだと思うのよ。何ていうか、このマッサージされている間の集中した気持ちも良さのひとつだと感じるんだけれど、ふと“子供は大丈夫かしら?”とか現実に戻ってしまうと心地良さの糸が切れてしまいそうだし。
そもそも、結構このマッサージってかなり無防備に体を委ねる感じでしょう?セラピストの人と信頼関係がきちんとしていないと、特に女性が男性に受ける場合は少しでも心配に思ってしまうと、こういうリラクゼーションを味わう気持ちが持てないだろうと思うわ。
さっきの子連れがOKかという話に戻るけれど、すごく精神面で左右されるマッサージっていう気がするから、一人で来たほうが絶対良いような気がする。』

この感想に、まさにそうなんですよ!と相槌を打つ北村さん。
手から伝わる微妙な感覚を頼りにポイントを見極めていくので、いかに安心感を持ってもらい信頼してもらうかには大変気遣っているとのこと。お互いに集中の糸が切れないよう、なるべく施術中は体から手を離さないようにし続けることで不安を与えないようにしたり、最初でも触れましたがお店のレイアウトを明るく開放感のある雰囲気にすることで、ゆったり安心した気持ちで施術を受けてもらえうよう心を配っているのだとか。

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頭の部分も左右に向きを変えながら施術を進めます。
このあたりが一番の“寝どころ”なんですよ、という北村さんの言葉通り、かなり心地良くなってまどろんできてしまっているなび子母。「反対側を向いてください」という声掛けにも、動きが鈍くなってきてます。
『はーっ、すっきりして気持ちがいい。押してもらっているときは痛かったりするけれど、それが終わるとスーッと眠気が・・・。』

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うつ伏せ用の枕に取替え、今度は体勢を変えて足裏を踏んだりお尻の付け根、腰全体などを揉みほぐしていきます。
施術するときの体勢は全部で5〜6パターンほどあり、部位によってチョイスしていくそうですが、例えば年配の方は長くうつ伏せの状態でいると胸が痛くなってくることもあるので、お客様の年齢や体調に合わせた無理のない、苦痛に感じないことを優先に行われていきます。

また、このうつ伏せに変わるタイミングで「お手洗いは大丈夫ですか?喉が渇いたりしていたらおっしゃってください。」との声掛けも。2時間って結構長いし、血流が良くなり老廃物が尿と一緒に排出されるのでお手洗いも近くなるようです。それでなくても、施術後は意識的に行って体から老廃物を出してあげるのが良いとか。
『汗もかきますから、お水も飲んでくださいね。その場合は冷たすぎず、熱すぎないものを。あと、ポカポカと血の巡りが良くなると同時に、わずかながらも体重が減るくらい体力が消耗されている状態になります。なので終わった後はすごくお腹が減るんですが、出来るだけ体に優しいものを少量摂る程度が理想的です。あまり胃にエネルギーを取られすぎないよう、余ったエネルギーを疲れたところへまわしてあげるようなつもりでゆったり過ごしていただくといいですね。』

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そうそう、このうつ伏せの状態になったとき、なび子母の足の変化に気が付きました。
施術前はふくらはぎあたりからポコポコしてむくんだ感じがあったのに、何だかすっきりしてみえる?!
『冬場OLさんが会社帰りなどにいらっしゃったとき、帰りにブーツを履いて「あっ!ゆるくなってる!」と驚く声をよく聞きますよ。このうつ伏せで施術しやすい体の内側というのは、特に腰や足の疲れが取れる部分です。足は割りに丈夫で、結構疲れを溜め込んでも耐えられるんですが、この足すらも許容範囲を超えてしまったときにぎっくり腰などの症状が現れてしまうんです。そろそろ危険かな?と思ったら、早めに足の疲れを取り除いて貯めこまないことが大切ですよ。』

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そういえば、こういうリラクゼーションって女性に好まれるイメージがあるんですが、北村さんはどうしてヨーガやマッサージに興味を持たれたんですか?

『もともとインドが好きで、20代前半は旅行でしょっちゅう行っていたんです。この店の名前“ジャガンナート”もインドの神様から取ったもので、自分が気に入って使っているんですよ(だから特にタイとは関係ないんですが・・・)。その後、ちょっと体調を崩した時期がありまして、薬を飲んでも良くならずマクロビや自然療法などありとあらゆることを試していたんですが、その際に出会ったもののひとつなんです。はじめはヨーガや呼吸法を学んでいたのですが、病気を体験したからこそマッサージを通して施術を受ける方に与えられるものがあるのではというアドバイスを受けたことをきっかけに、本格的にタイへ勉強しに行き現地の資格を取りました。
その後、都内で勤務したり自宅で開業するなどしてきましたが、この4月から八千代市へ移りこのお店をオープンすることになったんです。』

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そんな北村さんの話などを伺っている一方で、施術はラストスパートへ。
手に力を入れて押すというより、北村さんがもたれるような感じで体重をかけながら押すので、逆に弱々しくなくポイントに入っていっているようです。

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ある程度悪い場所が定まってきたらしく「何かここにいますねぇ。腰痛の親分が・・・」なんて探りを入れながら、一点集中!
なび子母『い、痛いです・・・』
北村さん『このくらいはどうですか?』
そんなやり取りを交わしつつ、我慢できる範囲で親分を撃退!

なび子母は後で「あの時間は戦いだったわ・・・」と振り返ってましたが、我慢しないで弱めにしてもらったら良かったのにと言っても「そのあとが気持ちいいから我慢できるのよね。」と体験者ならではの理解し難いコメントが返ってきました。
うーん、痛いの?気持ちいいの??どっち??

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「ゆっくり倒しまーす。」

もう一度仰向けの状態にもどり、頭の後ろをタオル越しにマッサージ。目や耳は一日中刺激を受け続けているため、頭はオーバーヒート気味になりがちなんだそう。そこで、こうして寝ている状態で体重を全て預けながら負担なくマッサージをすることによって、とてもリフレッシュされるんだとか。
なび子母も「やったことはないけれど、ヘッドスパみたいな感じ。」とかなり気持ち良さそう!

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さらに足を伸ばしながら持ち上げて、金魚運動のように左右へ振ったり、屈伸させたり。最後に両手を引っ張って、そのまま前へ引き上げながら「あぐらをかいてくださーい。」という声とともに、“起き上がり小法師”の如くスルリと起き上がってあぐらをかいた状態へ。

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『はー、気持ちよかった・・・。頭がすごく軽くなった。なんか大きな“かぶりもの”を取ったような、視界が明るく広がったような感じがするわ!』

普通なら、これでおしまいなんだと思うところですが、ここから肩まわりをストレッチしたり、呼吸をつけながらヨガさながらの色んなポーズで体を伸ばしていくこと約5分。ちょっと眠そうだった母も目がしゃきっとしてきたあたりで、ようやく終了となりました。

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終わりにも手を合わせて拝みます。

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タイ古式マッサージを初めて体験したなび子母。
2時間のコースでしたが、丁寧な施術にものすごく満足した様子です。
『頭がすごくすっきりして、全身が温泉に入った後みたいにほっこほこよ!顔だけのエステなら時々行ったことはあったけど、頭の先から手足の先までマッサージしてもらえて、プラスアルファくらいの値段でしょう?むしろ、ある意味あんな重労働なのに、逆に申し訳ない気分になってきちゃうくらいだわ。
満足したー!どうも有り難う!』

1時間コースとそんなに変わらない金額なので、時間に余裕があればやっぱり2時間コースが満足度大のよう。もっと時間が短縮されたクイックマッサージ的なコースもあるのですが、その場合は施術ベッドの置いてある一角でのマッサージとなるようです。

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北村さん曰く、時間的にも金銭的にも少し負担が大きいものかもしれませんが、出来れば2時間コースなら10日〜2週間に1回くらい(1時間コースなら週1回程度)の割合で続けると、自分の体のコンディションが上向いていることを実感できるとのこと。朝起きやすくなったり、気力が出るようになったり、疲れにくくなったり・・・。

なんか慢性的に疲れてるなぁとか、とにかく何かリフレッシュしたい!という方は、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがですか?私も産後時間が取れれば、ぜひなび夫さんにお任せして行ってきたーい!!

※2010年2月14日 八千代台北へ移転しました(以下、新店舗情報)
●ボディワークスタジオ ジャガンナート。 047-484-7463
千葉県八千代市八千代台北1-4-8有光ビル(地図)京成線八千代台駅西口から徒歩1分
【営業時間】
タイ古式マッサージ/12:00〜22:00(20:00受付終了)
※前日迄にご予約いただいた場合500円割引サービス有り
丹田呼吸法/9:30〜10:00(木曜を除く毎日開催)
参加費 1回500円 又は 月3,000円
※年配の方やヨーガが難しいと感じる方には椅子に座った姿勢で、腹式呼吸をして丹田を鍛え、全身の血行を活性化させる丹田呼吸法への参加をおすすめします。
ヨーガ一般指導/10:00〜11:40(月・水・土・日)、個人指導/10:00〜11:40(火・金)、グループ指導/木曜を除く毎日(時間及び詳細は要問合せ)
参加費 1回1,000円
※ヨーガは初心者の方でも臆することなく出来て、且つ効果的なポーズを選んでおり、ゆっくり呼吸を整えながら緊張と弛緩を繰り返し、身心を深いリラックスへと導いていきます。
【定休日】木曜日(年末年始及び特別な事情による臨時休業有り)
【ホームページ】http://www.jagannath-thai.com/
posted by やちなび子 at 00:00 | Comment(0) |  >マッサージ・リフレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする