2011年7月19日「家は気に入ってるんだけど、収納がねー。」
上の子が小学生になった友人。
そろそろ子供たちに部屋を与えようと思ったそうですが、渡すのはずっと“物置部屋”にしてきた一室!どう考えても今の住まいでは、荷物が収納しきれないというのです。
せっかく間取りも環境も気に入っているのに、収納のためだけに引っ越そうかと悩んでいる彼女の話を聞いていて、ふと先日うちに来たファイナンシャルプランナーの言葉を思い出しました。
「生命保険の金額は、お子さんの成長とともに見直さないといけません。子供が小さいうちは就学や食費、病気など成人するまでに必要な経費が多いですから、ある程度高額に設定しなければ不安ですが、就職後まで同じ金額にする必要はありませんからね。」
ライフステージに合わせて、保険の補償額を増やしたり減らしたりする。
それと同じように、私たちが生活していく中で、あるときは子供の荷物が増えたりその時に興味を持った趣味でモノが増えるときもあれば、子供が巣立って部屋が余ったり趣味が変わってスペースが不要になることもあるでしょう。
学校やご近所さんとの付き合い、住み慣れた環境を手放してまで、その一時期の収納のためだけに住まいをコロコロ変えるというのも・・・かといって、はみ出し始めた収納スペースの問題は差し迫ってくるし。
保険の補償額みたいに、必要なときだけ収納を増やすことが出来ればいいのに!
そこで思い出したのがトランクルーム。
あれなら、必要な分の“収納スペース”を借りられるんじゃない?
八千代市内にはいくつかトランクルームがあるらしいのですが、なんせ一度もお世話になったことがないので、屋外に積まれたコンテナ位しか思い浮かばず。「外に放置してあってホコリが入りそう・・・。」「真夏は熱で荷物が傷まないのかしら?」「防犯面では大丈夫なの?」といったマイナスイメージが先行する中、調べていたら昨年2010年10月にオープンしたばかりのレンタル収納スペース「ライブBOX」にヒット。八千代緑が丘駅近くにあって、しかもコンテナタイプではないときた。
これはぜひ見学してみなければ!ということになり、早速予約の電話を入れました。
↑ 八千代緑が丘駅のバスロータリー前の通りをトライアル方面へ向かうカーブ途中にあります。待ち合わせ場所の現地に着いて拍子抜け!あまりにコンパクトな店構えで、あれ?右の階段を上がった先にもあるのかしら?なんて迷ってしまったのですが、間違いなくこの1階部分のみが「ライブBOX」さんでございます。
収納を謳うような大きなスペースが、一体どこに隠されているのか?そもそも店内に照明ひとつ付いていないし・・・大丈夫かしら?
と、そこに本日ご案内いただく女性スタッフさんが「ご安心ください」と笑顔でお出迎え。
『入室すると自動的に照明がつくシステムになっているんですよ。セキュリティ管理のために出入りの際には必ずカードキーをリーダーにかざして、鍵を解除しなければなりません。さあ、どうぞ。入るとすぐに明るくなりますよ!』
スタッフさんの首から下げられたカードをかざすと、扉は手で押して開けられるように。そして一歩入り込むとすぐ“人感センサー”が作動して、天井の照明が一斉に点灯しました。逆に退室後は、自動的に消灯するんですって。ちなみに現在は節電のため、一部蛍光灯が間引かれているとのことでしたが、言われるまで気付かないくらい適度な明るさが保たれています。
↑ 入室する際には、カードキーを店舗右角にあるリーダーにかざします。レンタル収納スペースを契約した方に渡されるカードキーで、24時間いつでも出入りすることが出来ます。↑ 退室する際もカードキーをかざさないと開きません。また、15分以上開けっ放しのときだけではなく、万一室内で危険があった場合はこの緊急ボタンでALSOKのガードマンを呼び出すことも可能です。『当レンタル収納スペースの特長として(1)安心の防犯対策(2)大切な荷物を守る空調設備&清潔空間(3)使いやすさを考えた多彩なサポート、の大きな3つの柱があります。
契約された方は24時間出入り自由ですが、常駐スタッフはおりませんので警備会社ALSOKによる緊急時のセキュリティ体制を整えています。入室時、退室時ともにカードをかざさなければ扉は開きませんし、15分以上開けっ放しにしていると自動的にALSOKに通報され警備員がかけつけます。荷物を出し入れしやすくするため扉にはストッパーが付いているのですが、うっかり閉め忘れないよう室内にアラームが鳴るよう設定されています。』
↑ 外観からは想像つかないほどの奥行きにビックリ!実はこの店舗には46ものスペースがあるんですって。セキュリティ管理は出入口のほかにも色々!
正面通路の奥にもスペースが広がっていて、迷路のように視界が狭まる場所には防犯カメラやミラーが設置されているほか、すぐにALSOKへ繋がる緊急時ボタンも数ヶ所用意されています。
また、各収納スペースの扉はカードキーとは別に高セキュリティなディンプルキーを採用!これは複製やピッキングが非常に難しいとされているんだそうです。
セキュリティが不十分だったために屋外のコンテナが全て盗難にあってしまったという話もあるようで、やはり安全面を考慮すると屋内のほうが安心出来そう。ただ、場所によってはビルの空きテナントを補うために一時的にトランクルームとして営業している企業もあるようで、せっかく預けても短期で閉鎖されたり空調設備が不十分と感じるケースも少なくないとか。
とはいえ、ライブBOXもセキュリティ管理には務めているものの、あくまでスペースのレンタルであって収納された物の保管責任は所有者となりますからご注意を。
大切な荷物を守るのは、防犯面だけではありません。
雛人形や五月人形、冠婚葬祭用に購入した大切な着物。
どれも頻繁に出番があるわけではないので、つい奥に奥にしまい込みがち。実家で昔、使わなくなった二段ベッドを収納棚にして、北向きの物置部屋にお雛様をしまっていたのですが、いざ引っ越しをするとき久々に開けてみたら、すっかりカビだらけになっていたという衝撃的な思い出があるのですが・・・やはり、モノをきちんと維持するためには適切な温度や湿度、換気が不可欠!
その点レンタルBOXでは、年間を通して基準通りに室温・湿度が保たれるよう、大型のエアコンで管理されています。また、カビ抑制のために24時間換気システムを採用しているとのことでした。ちなみに火災警報発令時には、自動で空調がストップするシステムもあるんだとか。
こうして細やかに管理された結果は、2週間ごとに室温と湿度をデータとしてまとめて、ユーザーの方がパソコンからチェック出来るようにしているということですから、自信を持って荷物を管理しているという心意気もうかがえます。
そしていよいよ、実際に貸していただくスペースを拝見させていただきました!
どのスペースも同じ幅・広さなのかと思いきや、幅広いニーズに応えるべく
Sタイプ(約0.7帖)平成23年9月現在満室中、Mタイプ(約1帖/約1.1帖)、Lタイプ(約1.5帖/約2帖)、LLタイプ(約3帖)とバラエティ豊かなスペースが用意されているんです。
2011年8月23日から新たにロッカータイプ(間口60cm、奥行55cm、高さ180cm)が出来ました!(月額利用料金は3,300円)↑ スペースの上には格子が張られて、セキュリティを保ちつつ空調や照明が十分に行きわたるよう配慮されています。↑ フロアの下は絨毯が敷かれています。共有部分は清掃が入りますが、スペース内はいわゆる賃貸物件と同じく承諾もなく入室できませんから、各人で必要があれば清掃することになります。掃除機が入口近くにあるので、これでいつでも掃除することができます。
また、絨毯に匂いが染み付いたりすると掃除機ではどうしようもないので、基本的にアルコール類や液体などは保管することができないそうです。
ほかにも預けられないものがいくつかありました。
★預けられないもの・危険物
・高級品
・火気厳禁
・腐敗するものはダメ
・匂いや湿気を発するもの(酒類などこぼした後に匂いが染み付くのでダメ)
・動物、遺骨
広々2畳〜3畳タイプは、荷物が多すぎて!という一般利用もさる事ながら、建て替えやリフォームの際にタンスやソファーを置きたいといった“仮置き”ニーズや、法人利用もあるそうです。天井も高いし、普通に賃貸の一室のように住んでしまえそうですね・・・。
『このスペースは物を置くことはもちろん、空間をお貸ししておりますから着替えなどお好きに利用していただいても大丈夫です。ただ、内側から鍵がかけられないようになっていますのでご注意ください。』
↑ 1.5帖のスペースで実際に荷物を置いた雰囲気がこちら。ラックや洋服掛けを置くと、使い勝手がアップしそう!↑ 左が1帖タイプで月々8,400円。右は1.1帖で月々8,900円。正方形になっているのもあって使いやすそう!0.1帖アップするだけで随分印象が違います。皆さん具体的には、どんな使い方をされているんですか?
『コートや季節はずれの衣類、下の子が産まれたときに取っておきたいマタニティや育児グッズ、趣味のスポーツ用品などが一般的ですね。あとは建て替えやリフォーム工事の際に荷物を一時的に保管するため短期間ご利用になられるケースもあります。他にも、友人に部屋を貸すために荷物を預けたり、美容室の方が荷物置き場に利用したいといった例もありましたよ。』
また、3.11の大震災後は今までにない問い合わせが急増しているんですって。
大津波や地震で家とともに大切な思い出までも失ってしまった様子を目の当たりにし、「リスク分散」を目的にアルバムやホームビデオなどを保管したいという方が増えたり、高く積みすぎた余計な荷物が地震で倒れてきて圧死したニュースを見て、住まいの荷物をすっきり片付けるためにレンタル収納を利用したり。
変わったところでは、「被災地から親戚を受け入れるために一部屋空けたいので」という理由や、スペース自体を収納機能にプラスして万一の避難先とするべく水や食料・布団を置いておくといったニーズもあるようでした。
アイディア次第で、使い方は色々広がりそうですね。
費用については、毎月のレンタル料金(スペースのサイズによって異なる)に加えて、初回は1ヶ月分の諸費用、保証金(2ヶ月分)が必要になります。なお、毎月銀行引き落としになるのですが、当月と翌月の利用料金(2ヶ月分)は手続きが間に合わないので初期費用に合わせて最初に支払います。
その合計5ヶ月分が指定口座に振り込まれたら契約完了!鍵が郵送若しくは現地にて手渡しされたら、いよいよトランクルームが使えるようになります。
ちなみに保証金は基本的には返金されるようですが、利用状況によって絨毯のしみや壁のへこみ、また上部が網目状になっていてここにはフックなどをかけてはいけないのですが、もし誤った使い方で破損させてしまった場合など修復が必要な場合は差し引かれます。
・・・契約方法の詳細はこちらもし途中でスペースが手狭になって、サイズアップしたい!ということになっても大丈夫ですか?
『契約途中でサイズを変更する場合は、新規扱いになります。保証金は戻りますが、新規契約時に1か月分の事務手数料が再度かかりますのでご了承ください。』
ふむふむ、ライブBOXの設備環境が十分に安心できるということは納得できました。
が、やっぱり主婦としては金額的な負担が気になるところ。
1帖タイプは月額8,400円なので、それならまぁ・・・とも思えるのですが、実際のスペースを見てしまうとせっかく借りるなら1.5帖程度は欲しいなぁと欲が出てしまいます。ですがこちらは、月額11,100円か・・・やっぱり引っ越した方がお得なのかな。
お得かどうかの判断に困ったら、わが家の節約アドバイザーなび夫さんに相談するべし!
『不動産用語に「収納率(しゅうのうりつ)」っていう言葉があって、これは住居に対して備わっている収納スペースの割合を指すんだけどね。収納率の目安は戸建ての場合は最低10%、マンションでは最低8%以上が望ましいとされていて、理想は15%と言われているんだよ。
最近の住宅購入にかかる平均的な価格は3,300万円台、ということは単純計算だけど収納の費用としては8%=264万円、10%=300万円かけていることになる。もしマンションで理想の15%=495万円を実現させようとしたら、8%分を差し引いた231万円分の収納費用が必要になるわけだけど、ライブBOXさんで月額11,100円の1.5畳スペースをこの金額分借りようとしたら、17年3ヶ月分にもなるんだよ。子供たちが巣立った後はむしろ収納率8%程度でも十分生活出来るだろうし、広い家に引っ越さなくても数年間をこの収納スペースで乗り切れれば家計的には無駄なく過ごせるんじゃないかな。』
さ、さすがなび夫さん。
そういう風に数字で言われると、ものすごく納得。
確かに実家の両親も、老後は部屋数少なめのマンションだったら掃除も楽で良いのに、なんて漏らしてたっけ・・・。もちろん部屋数が多くて広々とした家は魅力的だけど、もし収納以外の面で満足しているなら、こういうレンタル貸しスペースっていう選択は経済的にもアリなんだわ!
うちもこれからなび息子たちが大きくなってきたら、検討してみようかな。
【追記情報】2011年10月4日ライブBOX並びの理容室「アゼリア」さんの駐車場が空いている場合、その駐車場を利用することができるようになりました。(2011年8月1日〜)
ロッカータイプ(間口約60cm/奥行約55cm/高さ約180cm)が新設されました!月額利用料は3,300円。(2011年8月23日〜)
●長谷工のレンタル収納スペース ライブBOX 0120-30-9161
千葉県八千代市緑が丘1-2-8アクトヒルズ八千代1階(東葉高速線八千代緑が丘駅から徒歩3分)
※現地にスタッフが常駐していないため、見学・申し込みはフリーダイヤル0120-30-9161(レジデンシャルサービス)へ問い合わせください。【ホームページ】
http://www.haseko-hln.co.jp/livebox/