2008年01月31日

理容室「Gollista(ゴリスタ)」

なび夫さんを見ている限りでは、どうも男の人って「髪の毛を切りに行く」というのが面倒みたいです。女性の私なんかは、美容院に行けばキレイにしてもらえるワクワク感がありますし、その時間だけは子供のことも気にせず独身気分でゆったり過ごせるので、月に何回でも行きたいくらいなんですけれど・・・。
思えば、美容院はどうしても女性向けという印象が強いですもんね。雰囲気やサービスが、男性にとって良いと思えるツボが外れているのかしら?かといって、床屋さんや10分1,000円でカットしてくれるところは「何となーくオヤジっぽくなってしまいそうだから」と言って、行くわけでもなし。結局、自分の気が向いたときに受け付けてくれる、予約無しで入れる美容院を選んで行っているようです。

今回ご紹介するお店は、そんな迷える男性カットの現状に、救いの手を差し伸べるべく緑が丘に誕生した理容室「Hair Entertainer ゴリスタ」さんでございます。
八千代緑が丘駅から歩いて2分ほど、やちなびでも紹介した不動産やさん“緑が丘ホームズ(→レポートはこちら)”のすぐ右隣りにあるんですが (お店のお隣りは、2013年5月からケーキ屋「パティスリー ラ・シエスト」になりました。生クリームが超好み!確か銀座かどこかの、都内有名店で腕を振るわれていたとか。) 、外観だけだとカフェかと思ってしまうような店構え!
美容院には見えても、まさか床屋だとは思わないなー。

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木でできた大きな扉が印象的な入口。窓から覗くと、奥にはドライヤーを持つ男性の姿が・・・確かにヘアカットのお店に間違いはなさそうですが、この店構えで理容室だなんて。
何かしっくり来ないと思ったら、そうか!床屋さんの必須アイテム、くるくる回る「赤」「青」「白」のサインポールが無いから、美容院っぽく見えるのかも!
後でオーナーにお話したところ、いやいや、ちゃんと置いてありますよとおっしゃるんです。えー?どこどこ??なんて探してみたら、さっき覗きこんだ窓辺に小さなサインポールの置物が。
まさかコレのことでは・・・。

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「あんまり理容室っぽさを強調し過ぎないように、初めはその小さな置物だけだったんですが、あまりにさりげなすぎたようだったので、もっと分かりやすいものを入口に立て掛けてみました。」と指さすその先には、サインポールが描かれた油絵が1枚。
・・・確かに、美容院と勘違いして最後まで「床屋」だと気付かなかった女性客がいたというのも納得です。

オーナー曰く、ゴリスタは“新しいタイプの床屋さん”。
「美容院をはじめ、女性にはくつろげるお店が沢山ありますけが、男性にとっての“自分の居場所”となると、案外と限られているように思うんですよ。せっかく貴重な時間を削って髪を切るんですから、男性にもくつろいでいただける、安らぎを与えられるようなお店が作りたかったんです。最近は男性も美容院をよく利用しますが、やっぱり気兼ねなく入れる床屋こそ、そういった役割を担うのに相応しいと思い“理容室”としてお店を持ちました。ただ、どうしても床屋というと、“かっこ悪い”とか“オジサンの行くところ”というようなマイナスイメージが付きものなんですが、その点は信頼していただけるだけの技術に自信を持っています。床屋の技術だけではなく、美容院で扱うような縮毛矯正や毛量・毛流調整なども大得意!理容の底力をお見せします!」

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男性のライフスタイルに合わせたいということで、営業時間は午後10時(土日祝・木は7時まで)まで開いてるんです。しかも、メールでの予約なら営業時間外でも対応してくれるんですって!これはサラリーマンには心強い!会社帰りの時間が利用できるというのは、なび夫さんもかなり惹かれた様子です。また、休日は朝9時からなので、ささっとカットを済ませてお昼前には家へ帰れます。

さてさて、気になる店内はというと、外観と同じくらいかなりインパクトのあるレイアウトです。沢山の席を用意しているような大型店舗タイプではなく、こじんまりとしてはいるものの、限られた空間の中でよくここまで演出できたなぁ!とビックリするほどのこだわり具合。

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まず、入って左側には、カフェのようなカウンターがドーン!コーヒーなどを淹れる専用キッチンまで用意されています。
その向いには、ゆったりくつろげる大きめチェアに本棚、パソコンまでが用意されていて、まるでその一角が部屋のよう!
「無線LANもご用意しておりますので、お客様のノートパソコンもご利用いただけますよ。ちなみに、店主の私がパソコンを教えることもできますので、お気軽にお声掛けくださいね。」

そんなゆったりくつろぎ空間の奥半分には、本業のヘアカットスペースが3席と、個室シャンプー「YUME」部屋があります。各席の間は白壁で区切られているので、お隣を気にせず個室感覚でカットしてもらえる空間になっていました。

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本日カットを体験するのは、私ではなくなび夫さん。こちらのお店では、男性の場合はカットにはシャンプーと顔剃りが付いてきますし、女性にはシャンプーとライトトリートメントがついてきます。
また、オプションコースも男性は育毛・頭皮マッサージが、女性には顔剃り・フェイシャル・トリートメントが用意されていて、それだけでも来店したくなるような技術が受けられるんです。
料金の詳細はこちらにありますが、男性のカット基本コースをご紹介するとこんな感じです。

【男性用】
@スタンダードコース(4,200円)
:シャンプー→カット→顔剃り→シャンプー→セット(ドリンクサービス付き)
Aリラックスコース(5,250円)
:シャンプー→カット→顔剃り→ゆめシャンプー→セット(ドリンクサービス付き)
※シャンプーが、個室で頭皮に優しいワンランク上のシャンプー&トリートメントをしてもらえる「ゆめシャンプー」のコース。
B育毛コース(6,300円)
:シャンプー→カット→顔剃り→頭皮クレンジング→ゆめシャンプー→セット(ドリンクサービス付き)
※抜け毛や髪の弱さが気になる方にオススメのコース。

〔オプション〕
白髪ケア(3,150円)
:カラーリングやソフトな白髪ぼかしなど応相談。
フェイシャルマッサージ(1,050円〜3,150円)
:肌荒れやたるみが気になるときに。男性も肌ケアで若返ります。

男性だけではなく、女性も顔剃りをしてもらえます。男性のようにカットなどとセットにはなっていないので、オプションで付け加えることも出来ますし、これらのコースのみをお願いすることも可能だそう!ちなみに使用している化粧品は、すべて弱酸性の肌に優しいものだそうです。

【女性用】
@スタンダードカットコース(4,200円)
:シャンプー→カット→顔剃り→シャンプー→セット(ドリンクサービス付き)
Aフェイシャルベーシックコース(3,150円・30分)
:クレンジング→お顔剃り→トリートメント(ドリンクサービス付き)
Bフェイシャルスペシャルコース(5,250円・50分)
:クレンジング→お顔剃り→マッサージ→パック&トリートメント<美白保湿タイプorさっぱりタイプorうるおいタイプ>(ドリンクサービス付き)
Cブライダルエステコース(6,300円・70分)
※ブライダル用にスペシャルコースと襟つけのセット。着物や胸のあいたドレスがキレイに着られるように胸元や背中の上部をお剃りします。

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真ん中の席に通されたなび夫さん。
重厚感のあるウッドテーブル、そして正面にはかなり大きめの鏡がバランスよく配置されています。

「それでは、早速シャンプーをしていきましょう。」と声をかけられると、その席から移動することなく、座ったままイスを回転させて頭を濡らし始めたんです。
えー?シャンプー専用の場所へ移らないんですか?!

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「床屋さんでは、お客さんは座ったらまず席を立つことはないんですよ。シャンプーも、カットも、ひげ剃りも、すべてこの席で済ませるんです。女性の場合はシャンプー台の無い席にまずはご案内して、必要に応じてシャンプー台へ移動していただくこともあるんですが・・・。」
そうなんだー!!
この歳にして、久々のカルチャーショックです。床屋ならではの暗黙ルールがあるなんて・・・。なび夫さんも当たり前のようにうなずいてますけれど、世の女性には衝撃的な事実でっせ。

「じゃあ、子供が床屋へ行くと飴玉とかをもらえるというのも知らないとか??うちでも、レジの前にチュッパチャップスが置いてあるんですが、これは子供に帰り際渡すために用意しているんですよ。」

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まずはカットの前に軽くシャンプー。そのあと、同じ場所でイスの角度や向きだけ調節して、オーナーがカットしていきます。
美容師さんって、何となくラフでおしゃれな格好をして、腰まわりにハサミがたくさん刺さったベルトをしているイメージがあるんですけれど、こちらのオーナーはというと・・・まず格好が違う!カフェのバリスタみたいな黒基調のキッチリスタイル。その腰回りは何もぶら下げず、横に置かれた作業台にハサミなどが全て用意されています。そこからハサミを選んで持つと、丸イスに座りながら手際よくカットしていきます。

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「実は自分がバリスタに憧れていたこともあって、ちょっと格好も意識してます。店名は、英語の“Golly!(まぁ!)”という感嘆詞と、イタリア語の“〜ista(サービスをする人)”を組み合わせ、「お客様に驚きを提供するお店にしたい」という思いを込めた造語なんですが、自分がコーヒー好き&サービス好きというのが、そもそもの発端といったところでしょうか。」

カットしている間、うろうろ店内を見まわっていたんですが、沢山飾られている油絵以外にも、陶芸品やシルバーアクセサリーなど、色々な物が置いてありました。カットする席に置いてある指輪は700円で販売されていましたし、他の作品も全て購入出来るそうです。

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「八千代市やその近辺にいらっしゃる作家さんの発表の場になればという思いで、こうして提供しているんです。表に飾っているサインポールの油絵も、こちらの作家さんに描いていただいたんですよ。」

.

カットのあと、一般的な床屋ではシャンプーをしてから髭剃りをするそうなんですが、ゴリスタではYUMEシャンプーという特別なコースを用意していることもあって、先に髭剃りを行います。
モアモアした泡を顔に塗布し、滑るように刃を当てていきます。見ていると切れやしないかとドキドキしますが・・・うまい具合にカーブを効かせて剃り残しも無し!

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剃り終わった後の毛を見せてくれたんですが、この毛は髭じゃなくてほっぺの毛なんですって!!そんなに毛深くないなび夫さんですが、こんなに生えてたんだー!!
なび夫さんの顔を確認してみると、た、確かに!何だか気持ち悪いくらいつるっつるで、でもしっとりした感じですごーいキレイなんですけど!!

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剃り終わったあと、しばらくスチームタオルで顔を巻いてからシャンプーへと移ります。スタンダードコースでは普通のシャンプーになりますが、初回サービスで「YUMEシャンプー」を体験できることに。
さっきからゆめシャンプーゆめシャンプーって言ってましたけど、どんなシャンプーなんですか??
「こちらの個室に専用のベッドがあるんですが、これは首に一切負担をかけないでシャンプーが受けられるようになっているので、とてもリラックスしていただけます。靴を脱いで横になっていただき、シャンプーや頭皮ケアを行うのですが・・・ここは体験してからのお楽しみです。なび夫さんだけ入室してくださいね、なび子さんは外でお待ちください。」

・・・えー、私は入っちゃダメなんですかー??
(仕方なし、終わったらどんな感じかなび夫さんに聞いてみようー。)

扉の外で待っている私に、「このゴリスタには楽しい仕掛けが色々あるんですよ。」とオーナーが声をかけてくれました。
「例えば、席の正面に用意している大きな鏡。これは額縁のような形になっていて、ピクチャーレールにぶら下がっているんです。壁に並んでいる油絵に並んで、お客様自身もひとつの作品として店内に飾られているように見せてみました。」

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「狭い店内をスッキリと、でも便利に利用するための工夫もしています。たとえば、お店の奥にある壁にはゴリラのイラストが描いてありますが、ここは引き戸になっていて裏側は控え室なんです。ちなみに、お店の出入口にある丸い窓から覗くと、丁度このゴリラのイラストが円の中に見えるようになってるんですよ。ほかにも、髭剃りのあとに使ったりするスチームタオルは、この引き戸の向かいに置いてあるスチーマーに入れてあるんですが、実は反対側にも扉がついていて、YUMEシャンプーの部屋と両方から使えるようにしています。」

オーナーさんって、どことなく独特の雰囲気を持っていらして、ちょっと身構えてしまっていたんですが、話しているうちに「???」と思うことが見え隠れ・・・。

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「この壁にある郵便受け、開くとYUMEシャンプーの個室につながっているんですよ。向こう側に何か渡したり、終わり具合の様子をちらっと確認するのに使えます。この上に乗っているリスは、りりーとマクベス。ハシゴの下にある巣穴に住んでます。集めた髪の毛なんかも入れられるスペースなんですけどね。」

・・・??住んでる?

YUMEシャンプーの個室から出てきたなび夫さん。
「いやー、すごかった!毛穴までしっかり汚れを落としてくれて、そのあと油分を補うパックもしてくれて。普段あまり頭皮ケアなんてしないから、床屋の値段プラスアルファでやってもらえるなら絶対こっちのほうが満足だよ。」
随分とご満悦で出てきた様子からは、単なる個室シャンプーというわけではなさそう。でも、具体的にどうだこうだということは「体験してからのお楽しみ」ということで、やっぱり教えてもらえませんでした・・・超気になるじゃん!

なび夫さんは寝ぐせが付きやすいから、そのクセを生かせる感じでカットしてもらったようで、ドライヤーをかけながらセットのコツを教わってました。最後にワックスで整えて、本日のカットは終了です。
おおー!なんかおしゃれっぽい感じじゃなーい。

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カット後には、ドリンクメニューを見せていただき、おいしいコーヒーをいただきました。コーヒーにもいろいろな豆の種類が用意されていて、中でも酸味が利いた軽めの“モカ・マタリ”をチョイス。
「自分がコーヒー好きなこともありますし、お出しするコーヒーには自信がありますよ。コーヒーの苦手な方には紅茶もご用意していますよ。ゆっくりカウンターでくつろいでいってくださいね。」
ちょっとしたお菓子が添えられて、淹れたてのコーヒーをカウンターで楽しませていただきました。こちらのドリンクはサービスなので、もちろん0円。ですが、お客さんによっては善意でチップを置いて行ってくれる方もいるんですって。

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私たちのほかにも、中年の男性がコーヒーを飲みながら待っていらっしゃるようでしたが、どうやらカットしている中学生くらいのお子さんのお父さんのよう。
「小学校高学年〜中学生くらいになってくると、お子様も髪型が気になってくるようで。大抵はお母様が通っていらっしゃる美容院などに行かれるケースが多いようですが、当店にもお父様と一緒にお子様がいらっしゃることが多いですよ。若い主婦の方も、お子様のカットのために足を運んでくださる場合も多いです。待って頂く時間も、ここならゆったりお茶を飲みながら、インターネットなどを楽しんでいただけますし。」

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ゴリスタの正式店名は、「ヘアーエンターテイナー ゴリスタ」。昔ながらの理容店では今の時代、顧客獲得というのはかなり困難になっている中、“理容”を技術職ではなく、サービス業として成功させたい!世代を超えた幅広いお客様に、技術と楽しみをご提供したい!そんなオーナーの思いが、この店名に託されています。
会社帰りに、休日に、一息入れるために寄れるヘアカットのお店を目指すゴリスタさんが、もしかしたら男性のカット意欲も変えてくれるかもしれませんね!

●Hair Entertainer Gollista(ゴリスタ) 047-411-8114
千葉県八千代市緑が丘3-7-4ビーグルハウス101(地図)東葉高速鉄道 八千代緑が丘駅下車 徒歩2分
【営業時間】平日(除く木曜)11:00〜22:00、土日祝日9:00〜19:00
※木曜日は勉強会のため19:00まで。
【定休日】毎週月曜日、第二・三の月・火曜日は連休
【ホームページ】http://gollista.jp/index.html



posted by やちなび子 at 00:00 | Comment(3) |  >美容院・理容室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なび子さん、こんばんわ♪
うちの主人は既に常連になりつつあります(*^_^*)

YUMEシャンプーいいみたいですね〜♪

でも、ゴリスタさんにお世話になるまでは
それこそ千円カットのような店ばかりで「散髪」していたものですから
オトコ(しかもオッサンなのに!)で五千円以上もの出費はかなり痛いです。

何しろ、オンナの私より高いんですから〜(^_^;)

でも、次もまた「ゴリスタに行く!」そうです・・。
Posted by ニキータ at 2008年01月31日 22:30
ニキータさん、こんばんは^^男の人も、髪型で随分と印象が変わりますもんねー。5,000円には代えがたい?!
それにしても、男の人がすすんで行きたがるヘアサロンもそうそうないですよね。私もなび夫さんの感想にびっくりしました!
Posted by やちなび子 at 2008年02月02日 00:38
こんにちは。なるほど今はいろんなファンが居るみたい。育毛や頭皮ケァは頭の髪の毛に詳しい方に効くのが一番だもんね。
Posted by まーちゃん at 2009年02月24日 11:54
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