2007年08月18日

【梨園レポート】梨園またべー

夏風邪をひきにくくするには冬の暖房を抑えめに、冬に健康で過ごすためには夏の冷房を控えめに、とにかく自然に過ごして体を鍛えておくことが風邪への何よりの対策だということを耳にしたことがあります。
自然治癒力など、人間が本来持っている力が十分に発揮出来るようコンディションを整えておくことで、病気に負けない生活が送れるというわけですが、こうしたことは植物にも通ずるものなんだそう。

「木自体を丈夫にすることが、薬に頼らず育てていける秘訣です。」
そんな信念を持って梨作りに取り組んでいるのが、今回お伺いした綱島豊一さんの梨園「梨園またべー」。
場所は、16号を村上フルル側から柏方面へ進んだ道沿い左側、大きな看板とその覚えやすいネーミングが目印です。

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ちなみに、村上にあるイズミヤ沿いの県道(新川側)からも行くことができます。県道を柏方面の16号へ向かってしばらく進むと右手に石碑と村上梨集出荷場が見えるのですが、そこを越えて3つ目の右側脇道に入ります。

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道なりに進むと、分かれ道にまたベーの案内看板が立っているので、それに従って進んでいくと、あっという間に直売所の駐車場へ到着!

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こちらの直売所には、販売場所だけではなく、配送用紙などを書いたり梨をいただいたりする時に利用できるテーブルなどもきちんと用意されています。駐車場に停めると、そのテーブルコーナーが目に入りますが、まずは梨が陳列してある販売所へ。この日は8月8日、いよいよ梨もシーズン突入!とばかりに、大玉の梨がずらりと並んでいました。

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直売所には、いつも同じ梨が並んでいるわけではなく、その時期によって採れる種類のものが販売されています。お盆前後にシーズンを迎える梨と言えば、とにかく甘さが際立つ人気の「幸水(こうすい)」!
まだ出始めということもあり、そのサイズも豊富に用意されていました。ご家庭タイプのMサイズから、贈答品として好まれる大玉5Lサイズまで、緑色のケースにずらりと納められています。ちなみに、1ケース5キロの詰め合わせの場合、Mサイズは20個ほど、4Lサイズだと12個入っていまして、またべーさんの場合は1箱3,000円〜3,800円程度で販売されていました(大玉になるほど貴重なので、同じ重さでも価格は高くなります)。

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「直売所で贈答品としてケース買いするのはいいけど、家でそんなに食べられないわ!」という方には、各直売所で用意されている袋入りがオススメ。こちらでは、M〜Lサイズくらいのものが5〜6個入っている2kg1,000円のものが販売されていました。
ちなみに、バラでも購入できるそうですよ(1個200〜300円程度)。

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またべーさんでは、幸水や豊水などのメジャー種以外にも、新品種を育てていらっしゃいます。幸水が出始めるまでの間、7月下旬から8月中旬位までは、幸水などと似て水分が多く香り高いという甘い梨「筑水(ちくすい)」や「明水(めいすい)」を販売していたそう。来月9月から始まる豊水(ほうすい)と同じ時期には、夏光(なつひかり)という梨も採れるそう。新高(にいたか)の前には、「南月(なんげつ)」も収穫されます。これは病気に弱い「南水(なんすい)」という梨の改良版で、甘みの強い青ナシだそうです。

「愛宕(あたご)という梨も10月上旬から販売するんだけれど、これはとても日持ちのする種類なんですよ。お歳暮はもちろん、お正月に食べる梨として皆さん買っていくんですよ。」

ええ??梨を・・・お、お正月ですか?!
そんな品種は初めて知りました。冷蔵庫とかに入れて保存しておくのかしら?

「愛宕は常温でも大丈夫ですよ。日持ちのする梨として有名な新高よりも丈夫で、新高ですら時間が経つとだんだんと肉質が落ちてしまいますが、愛宕は10月に購入したものをお正月に食べても歯ごたえはしっかり楽しめます。冷蔵庫に入れておいたら、来年の4〜5月くらいまで持つんじゃないかな?」

桃は食べる2〜3時間前に冷蔵庫へ入れるのが良いと聞いたことがありますが、これは桃の甘みは冷蔵庫に入れるとどんどん抜けてしまうからだそう。逆に、梨は甘みが落ちないどころか、甘み成分である果糖は冷やすことでα型からβ型に変わり、甘みが3倍に増えるんです。長持ちもしますし、梨はぜひ冷蔵庫へ。

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またベーさんに、梨を育てる上でのこだわりについて伺ってみたところ、殺虫よりも殺菌を重点的に行っているということがポイントのよう。
「虫は観察さえしっかりと行えば、殺虫剤をかける必要も最小限に抑えられるけれど、殺菌剤を減らすためには病気を減らす必要があるんです。人間も体が丈夫だと風邪がひきにくくなるように、病気にかかりづらくするということは、木を元気にするということなんです。
そのためには、まず木を薬漬けの状態から自然な環境へ慣れさせることが重要になります。そこで、栄養は化学肥料は一切使わず有機肥料のみで育てることにしました。マグロやスケソウダラなどの魚骨を主体とした完全有機で栽培する、いわゆる古代農法を取り入れているんです。」

そうした土壌づくりを整備しても、それをしっかりと木が養分として取り入れなければ意味がありません。その手助けまでも、しっかりと考えていらっしゃるまたベーさん。

「木というのは、もちろん根っこから養分を吸収するのが基本ですが、特殊なやり方で葉から直接吸わせることもしています。また、日照時間が少ないと、“光合成によって、水と吸い上げた養分を栄養に変える”という作業が滞ってしまいますので、葉がより一層日光を浴びられるようにしています。」

葉を間引いたり薬品を使ったりするのではなく、なんと葉に海藻エキスのようなものをかけるんですって!!それによってピンと張っていた葉がしなり、隣同士との間に隙間ができるので、1枚1枚に光が当たるようになるんだそう。

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「薬漬けにすると、人間だって弱くなるように、木もどんどん弱くなってしまいます。農薬の散布は努力して最小限に抑えるように、そして土壌は化学肥料に頼らず有機肥料を工夫して、梨本来の自然な味を引き出せるようにしているんです。」

豊水がピークとなる9月上旬くらいからは、入園料無料の梨もぎ体験もできるんです。なんと時間制限ナシの食べ放題付き!
希望の方は、梨の販売所で受付を済ませて、16号を渡った向かい側にある豊水畑でもぎ取り体験を行います。もぎ取った梨を入れる袋を渡されますし、手で簡単にもぎ取れるので、特にこれといった準備は必要ありません!

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こちらで収穫した梨は、すべてキロあたり800円で買い取ります(大きいサイズですと、大体2〜3個で1kgになるそう)。買い取った梨はすべてご自宅に持ち帰り、食べ放題は直売所で用意されたものをいただきます。梨畑で食べずに、直売所に設置してあるテーブルでゆっくり食べ放題!梨がかご盛りされているのを、ナイフでむきながらシャクシャクシャク・・・。
大きめなテーブル&ベンチの下は、ウッドデッキのようになっているので、特に女性は足元を気にすることなくゆっくり堪能できるのが嬉しいですね。トタン屋根からよしずが下がり、大きな扇風機も用意されているので昼間でも涼しく過ごすことができます。

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そのテーブルで、今日は幸水をお味見です。

いやいや、この幸水は甘ーい!すごくモノの良いはちみつの甘さに似たイメージです。はちみつ独特のくせがない、ただただ舌で感じられるあの甘さが、梨を含んだときの第一印象でした。
またベーさん曰く、この糖度がちょうどギリギリの限界だとか。これ以上甘くなると、逆に何切れも食べる気がしなくなってしまいます。豊水も糖度だけで言えば、幸水よりも甘いものがあるそうですが、豊水の特徴として酸味が入るため、それほど甘さばかりが前面に出ないので食べ放題などでもパクパク行けてしまう梨だそう。

今はまだ幸水真っ盛り。
まずは甘い幸水を、そしてみずみずしい豊水の爽やかさを、ぜひ自然な味わいを追求しているまたベーの梨、食べてみませんか?

●梨園またべー 047-485-1794
千葉県八千代市村上822(地図
生産者:綱島 豊一
直売所開店予定期間/7月最終日曜日〜10月上旬まで
営業時間/10:00〜18:00
駐車場/有り
※梨もぎ体験/入園無料。もいだ豊水は1kg当り800円でお持ち帰り。直売所で別に用意した梨を、時間制限なしで食べ放題(無料)!
※地方発送/有り
※電話注文受付/有り・TELまたはFAX:047-485-1794

※八千代ナビ!八千代の梨園マップ


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posted by やちなび子 at 00:00 | Comment(3) |  >梨園 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この10年間、ずーとマタベーさんを利用しています。ちょっと大きいけど冬瓜も美味しいですよ。
Posted by fagi at 2007年08月18日 23:07
fagiさん
お返事遅くなってすみません!fagiさんはまたべーさん好きなんですね^^こちらの梨には甘さにびっくりしました。お野菜もお手頃価格でたくさん置いてありました。冬瓜は煮たりするんでしょうかー??今度機会があったら見てみます!
Posted by やちなび子 at 2007年08月29日 23:31
fageさん貴重な投稿と毎年お付き合い頂いき有難うございます。
梨園またべーです。時間がたち登園の掲載ページを確認したらコメントが入っていました。
今後とも末長いお付き合いを頂ければ大変嬉しいです。また、今年の収穫時期に向け登園独自のHPも作成中です。
宜しければHPも確認してみてください。
今年も美味しい梨がfagiさん他お客さんに満足頂けるよう、頑張っています。
fagiさんの夏にお会いできる様、来園心よりお待ちしております。
Posted by matabe at 2008年02月15日 01:41
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