今年は7月8日(日)から観光摘み取りスタート!
市内ではJAグリーンハウスやヨークマート、生協などで販売も行われます。
『今年はお客様のご要望もあってやや早めの8日スタートとなりましたが、生育の遅れや台風の影響もあり、10日頃から本格的な量の収穫ができるようになりました。また、今年から専用携帯を設けたので、自宅電話がつながらない場合は090−3045−1174(櫻井)までお問い合わせください。』とのことでした。
※ブルーベリー開園時間・料金などの詳細は末尾へ
2007年7月8日
先日立ち寄った農協で、この八千代市内にブルーベリー摘みを体験できる場所があるという情報を耳にしたんです。
八千代は農作物の生産が盛んな土地柄。ゆりのき通り突き当りにあるJA八千代「グリーンハウス」(レポートはこちら)や「道の駅」などでは、新鮮な野菜や果物が豊富に販売されていますが、そういえば「〜狩り・〜摘み」といった体験タイプの情報を目にする機会があまりありませんでした。きっと梨狩りくらいはどっかにあるんだろうなぁという位は想像していましたが、まさかこの八千代でブルーベリー摘みが出来るなんて!軽井沢みたーい!!
早速摘み取り園を管理していらっしゃる「櫻井梨園」さんに問い合わせてみましたところ、摘み取りのシーズンは7月中旬から8月中旬でオープン前でしたが、親切にも「まだ本格的ではありませんが、もう実が付き始めていますからどうぞ!」と、一足先に体験させてくださることになりました。
摘み取り園に駐車場は併設されていますが、JA八千代市(ゆりのき通り突き当りのグリーンハウスがある場所)から徒歩10〜15分ほどで行ける場所にあるので、お近くの方ならチョイチョイとお散歩していっても。ちょっと分かりにくいので、道のりを撮影してきました。
農道を進み森っぽく木々が生い茂った道を進んでいきますと、左手に日枝神社が見えます。そのすぐ向かい、進行方向右側に「ブルーベリーファームサクライ」という看板が立てられていて、ここが摘み取り園の入口になっています。車もここから出入りし、すぐ右手にあるスペースに駐車することが出来ます。ただ、ちょっと入口の幅が狭いので、大きい車の方はJAの駐車場に停めて歩いていくのが良いかもしれません。
こちらには常時受付の方がいらっしゃるわけではなく、予約のあったときに梨園の直売所から人がやってきます。本日は、オーナーの櫻井さんとその奥様がお出迎えしてくださいました。
この摘み取り園は、大人800円、小学生以下600円(3歳以下は無料)の入園料を支払えば、30分間ブルーベリーをパック一杯摘むことが出来ます。もちろんその時間内であれば、摘んでそのまま食べてもOK!
おみやげ用のパックを手に、いざ敷地内へ。
すごい、これがブルーベリーの木なんだー!!
キレイに列を成した木々が、視界一面に植えられています。生でブルーベリーの木を見たのは初めてだったのですが、「摘み」という響きから想像していた背丈よりもはるかに大きい。私が165cmだから・・・2m以上はあるかしら。
「去年から摘み取り園として開放しはじめたんですが、去年よりもぐっとまた木が大きくなりました。おかげで少しは日陰が出来るようにはなりましたが、それでも真夏は帽子や日傘が必須です。この上はネットがはってあるだけですからね、今日は曇っていますし快適な感じですが、シーズン時には帽子やタオルをお忘れなく!
もうひとつ、注意していただきたいのが虫除け対策です。蚊はもちろん、甘い香りに蜂も時折飛んでいますからご注意ください。」
ちなみに、持ち物は帽子やタオルなどの身の回り品くらいで、特に袋やカゴ、ハサミや軍手などといったものは必要ありません。実(み)は簡単に素手で摘めますし、取ったブルーベリーを収める専用のパックも現地で配布されます。
農園というと、かなり足場などが悪いのかな?と思っていましたが、思いのほかスッキリしていて特別な運動用シューズとかでなくても全然大丈夫です。そうは言っても地面は土なので、ヒールの付いた靴は埋もれてしまうのでNG。服は普段着で十分ですが、実が結構下の方にも付いているので、しゃがんだり手を伸ばしたりと、動きやすいものがオススメです。
全部で500本ほども栽培されているというこちらのブルーベリー、実は15種類以上もの品種が用意されているんだとか!品種なんて考えてもみませんでしたが、梨にも幸水や豊水など色々あるように、ブルーベリーには200種類以上もの品種があり、その中から櫻井さんがこれは!と思うイチオシの品種15種類を育てているそうです。
「ブルーベリーには大きく分けて4種類ほどの系統があるのですが、その中でも温暖な気候でもよく育つラビットアイ系のものを主に栽培しています。ちなみに“ラビットアイ”という名の由来は、実が成熟する前にウサギの目のようにピンクに色づくことからきているんですよ。」
ブルーベリーの実は鈴なりに生っていましたが、美味しく頂けるのは裏側まで真っ黒に成熟したものだけ。一気に成熟するのではなく、上写真のようにポツポツと熟していくそう。
この摘み取り園では列ごとに品種をほぼ揃えているそうですので、パックに詰める際は違う品種のものを混ぜてもいいですし、もし気に入った味があれば、その品種の列だけから収穫するのも手です。
それにしても、普段目にしているブルーベリーより、何だか粒が大きい感じがしますね。
「ブルーベリーは、実が付き始める今頃が特に大粒なんですよ。8月中旬のシーズン終盤にもなると、粒が小さいまま色づいていきます。そういうものはジャムなどに利用するといいですね。ちなみに粒の大きさは、品種によっても異なるんですよ。ほら、比べてみてください。これは特に大粒の品種ですよ!」
そういって持ってきていただいたブルーベリーは、通常サイズ(1.5cm程)の倍はあろうかという巨大サイズ!!
「ぜひ食べてみてください。こちらの農園は栽培時に害虫被害を避けるために止む無く最小限の農薬を使用することがありますが、実は摘み取ったものをそのまま召し上がることが出来ますよ。ほら、薄ーく白い粉のようなものが粒全体を覆ってますでしょう?これは“ブルーム”といって、鮮度を保つ役割をしているんです。粒に触れるとブルームが取れてだんだん皮本来の色が見えてくるので、皆さんが召し上がるときにはもっと黒っぽいイメージがあるのでは?こうやって白く覆われているのは新鮮な証拠です。特に拭き取ったりせず、そのまま食べて大丈夫ですよ。」
まずは普通サイズのブルーベリーから。
こちらは今まさに旬を迎え始めている「クライマックス」という品種だそう。指先でつまむ感触は、硬くはないのですがパツパツ・ハリハリした印象。それを口に含んでも、全く同じようにパツパツで実がしっかりしています。皮は、中身と一緒にどこかへ消えてしまうほど薄く柔らか!ちっとも口に残りません。
味わいはいたって爽やか。ミントを彷彿とさせるような香りが鼻を伝い、軽ーくレモン系の酸味が舌中央にふわり。その自然な甘みは、桃やメロンのように濃厚で刺激的な甘みとは両極端の位置にありながらも、上品さや濁りのない後味は高級果物のそれに引けを取りません。
大きい粒のものは、特に大味になるわけでもなく、これはこれでまた滑らかな舌触りで酸味も少なく、クライマックスと違った風味がありました。
「どんどん摘んでみてくださいね。」というお声掛けに、私も初チャレンジ!丸みがあって大きめな粒、そして後ろ側まで黒くなっているものが熟して食べ頃・・・よし、これだ!
そっと摘んでみると、あまりにも簡単にポロッと取れました。それをそのまま口へ運ぶ楽しさときたら!
あ、これはちょっとまだ若かった、うーん!これは甘いー!!なんて感想を言いつつ、ちょいちょいと摘んでいくその繰り返しが楽しくて、すっかりハイテンション気味に。
「ブルーベリーの美味しい食べ方をご存知ですか?一粒ずつじゃなくて5〜6粒を一度に食べるんですよ。」
えー!こんなに!?
渡されたこのブルーベリー達を、天を仰ぎつつ贅沢にも一気に投入!
おおー!ジューシーだー!!ジュースでも飲んでるみたいだー!!
口いっぱいに広がる爽快感。粒のひとつひとつに酸味・甘み・コクの違いがあるので、逆にそれらがミックスされてブレンドならではの奥深さが味わえます。
列ごとに品種が違うとのことなので、隣りの「フェスティバル」という品種にもチャレンジ!こちらはクライマックスよりもさらに甘みが強い印象で、種のせいか舌触りが少しザラッとして粒々感があります。うーん、隣りのこっちはどうかしら?どれどれ??なんて、気になって次々と口に運びたくなります。パクパクパク・・・止まらない!
大分危なげなくつかまり立ちが出来るようになったなび息子にも、木の前に立たせて摘み取りをチャレンジさせてみることに。ブルーベリーは、木にまんべんなく実をつけるようで、子供の背丈でも十分手が届きます。むしろ、子供の方が下から見上げる状態になりますが、その角度がじつはよく探せるそうなんです。
通常の果物と違って、ブルーベリーはあまり日陰になってても関係ないようで、葉っぱに隠れたものでも十分熟して甘くなるそう。
「子供の方が上手に見つけてパクパク食べてますよ!」とオーナーの櫻井さん。
初めて口にする生ブルーベリー。たまごボーロで鍛えたつまむ動作が、こんなところで生かされました!手の平から上手にブルーベリーをつまみ、何とかお口へポイ!
ちょっと渋い顔をしたものの、すぐにその美味しさに惹かれたのか、あーあー!と催促してきます。どうやら気に入った様子。
「少し意外でしたが、割にどのお子さんもブルーベリーが好きみたいですよ。目に良いとよく言われていますが、食物繊維が多いので便秘解消にも効くようで。沢山食べたあと、数日振りに子供のうんちが出た!と喜ぶお母さんも多いんです。」
この日は曇りだったけれども、真夏になれば日陰ひとつ無いまさしく炎天下!30分の制限時間は少し短いかしら?とも思いましたが、オーナー曰く、むしろ途中で暑くて摘んでいられず、既に詰められたものを持ち帰るという方もいるほどなので、この程度が丁度良い時間なんだとか(持ち帰りの追加分が30分以内で摘み取れない場合などは、延長も対応しているそうです)。
ちなみに、詰められたパックは同品種ではなく、熟したものを色々な木から集めているので、自分の好みに合ったものだけが欲しい!という方は、やはりご自身で摘むのが一番だそうです。
気をつけたいのが、夏場の持ち帰り。ブルーベリー自体が黒いために熱を吸収しやすいらしく、真夏になると温まってしまっているそう。これをパックに保管したまま暑い車内に放置すると、いきなりジャム化してしまうとか・・・。遠方からいらっしゃる場合は、クーラーボックス持参が安心です。
ブルーベリーは追熟しないので、出来れば新鮮なうちに食べてしまうのが一番ですが、冷蔵庫に入れておけば数日は持つようです。それでも食べきれないという場合は、ぜひ冷凍庫へ。
食べる少し前に室温に置いておけば、ちょっと解けてシャリシャリ感がこれまた美味!夏場のシャーベット代わりに、もってこいですね。
ちなみに、冷蔵庫や冷凍庫に入れて冷やしてしまうと、食べた時に少し皮が口に残る感じがしました。やっぱり食感ともに感動するのは採れたて(か、少しだけ冷やす)だわね!
輸入物がほとんどのブルーベリーが、安全且つ新鮮な状態で入手できるのは、この摘み取り園だけではありません。櫻井梨園さんでは、収穫したブルーベリーを農協グリーンハウスや、緑が丘のヨークマート、八千代台のユアエルムなどにも卸しているそう!ただ、いつでも置いているわけではないようなので、確実に購入するなら櫻井梨園の直売所がベスト!1パック350円で販売していて、前日までに予約を入れれば当日お渡しできるように用意してくださいます。ですが、ポツポツと色づくブルーベリーを集めるのは相当大変だそうで、特に量が多い場合は早めに連絡をくれると助かるとのことでした。
苺狩りはお値段もお高めで、摘むにも中腰で頑張らないといけなかったりしますし、梨狩り・ぶどう狩り系は持ち帰りを考えるとそんなにポンポン狩れませんが、このブルーベリー摘みは子供でもすごく簡単に摘み取れて試食(なのか本気食べなのか??)も十分楽しめる上、入園料はうれしいお手頃価格!ということで、かなりオススメなファミリーイベントです。7月中旬から1ヶ月間という短い期間ですが、ぜひお子様との夏休みの思い出に、参加されてみてはいかがですか?
JA八千代市からの徒歩コースも、途中からちょっと森っぽくなってますし、セミを見つけながらワイワイ歩くのも楽しそう!
さて、こうした地元で生産された安心・美味しい食材を積極的に取り入れたケーキ等を作っているというスイーツショップがあるんだそう。櫻井さんのブルーベリーも納品しているというそのお店は、今年3月にオープンしたばかりの「パティスリー ランパルフェ」さん。
このフレッシュなブルーベリーがどう生かされているのか?!
気になるそのスイーツの正体は、次回ご紹介いたしましょう。
●ブルーベリーファームサクライ(櫻井梨園) 047-450-1598
千葉県八千代市麦丸1064-2(地図)JA八千代市から徒歩10〜15分
【開園日】火・木・土・日(7月中旬〜8月中旬)
※今年平成24年は7/8(日)オープン!
【摘み取り時間帯】9:00〜11:30
【入園料】大人800円、小学生以下600円(3歳以下は無料)
※制限時間は30分です。
※1パック(蓋が閉まるまで)おみやげ付き
※幼児は保護者の方同伴でお願いいたします。
※持ち帰り追加(各自摘み取り)の場合は、600円又は1,500円のパックからお選びください。
※摘み取り出来ない場合は、1パック(110g程度)350円での販売もご用意できます(予約可)。
【申し込み方法】お名前・電話番号・ご希望日・摘み取り開始時間・人数を記入しFAXでご予約(電話も可)ください。
FAX/047-459-7387、電話番号/047-450-1598 または 専用携帯/090-3045-1174
↓FAX申し込み用紙はこちら ※プリントアウトの上ご利用ください。
⇒ブルーベリーファームサクライ 予約申し込みフォーム
※雨天の場合は閉園する場合がございますので御確認ください。
【贈答用】有り:110g入り5パックが収まる箱1ケースで1,800円(送料・クール代別)
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