共働き時代は、食材をダメにしてしまうことが多かったのでまとめ買いはせず、会社帰りにちょちょっとその日分だけ買っていましたし、雑貨などの大モノは週末に買っていたので、別に運転しなくても不都合はなかったんですが・・・いざ子供が生まれてみると、特に生後4ヶ月くらいまではそうそう買い物に出掛けることも出来ず、ねんねの間に自分だけ駅前までひとっ走り!数日分をまとめ買いして、両手両肩に大袋を抱えながら小走りで帰宅!なんていうことが増えてしまいました。
クルマはあるんだし、運転すれば?という周囲の声・・・ですがブランクが空き過ぎているわ、いつの間にかなび夫さん好みの大型車に買い換えられているわで、なかなかハンドルを握る勇気がありません。かといって、両手一杯の買い物袋にヒーヒー言いながら過ごすのも物凄くしんどい!
そんな状況を察してか「ちょっとした買い物に便利だから」と、なび夫さんが自転車を買ってくれたんです。ホームセンターで売っている1万円もしないようなシンプル自転車でしたが、後ろに荷物用のカゴもつけてくれて、まとめ買い対応なママチャリ仕様に!
母のママチャリを借りたことはありましたが、自分専用のママチャリは今回が初めて。おニューの自転車で初買い物をしてみて、カゴが後ろにもついている便利さを、しみじみと実感してしまいました。牛乳は2本!じゃが芋と玉ねぎの大入り袋も同時買い!さらにポン酢とマヨネーズも買ってしまえ!と、何だか不必要にまとめ買いをしたにも関わらず、スッキリ前後のカゴに収まったときの何とも表現しがたい爽快感。
おおー!こりゃ便利だー。
自転車カゴに味を占めた数日後、同じように食材のまとめ買いをしようと駅まで自転車で向かったのですが、どうもペダルが重く感じます。何かの拍子でサドルの高さが変わっちゃったのかな?と思い、途中で座面を引き上げたりしてみたものの、最初に乗ったときの快適さとはどうも違う感じ・・・。
さらに数日後、乗る前から「空気が抜けてる!」と気付くほど、見た目にも前輪にハリがなくなっていました。使い始めてまだ3回目だというのに、こりゃ不良品に当たっちゃったかな?
とりあえず空気を入れてみたら普通に乗れたので、修理には出さずにしばらく使っていました。けれどもやっぱり数日後、同じように空気が抜けてしまいます。
空気の抜けた自転車ほどキツイ乗り物ってあるんでしょうか??坂道なんか登ろうものなら、スポーツクラブのバイクかと思うような有様です・・・。うっかり空気を入れ忘れたまま母に貸したときには、「自転車パンクしてるんじゃないの?村上から引いてきたわよ、乗らないほうがよっぽどラクだったわ!」とまで言わせてしまったほど。
今まで通学・通勤に毎日自転車を利用することはありましたが、新品がこんなに早くダメになるなんて経験はありませんでしたから、まさか自分の使い方自体に問題があるなんて思ってもいませんでした。けれど、ちょっと考えればその原因はすぐ思い当たるんですよね・・・。
恐らく無茶なまとめ買いの重量に、自転車が耐えられなかったんです。これじゃ、パンクを修理したり、買い換えたりしたとしても、重い荷物を載せるような乗り方を続けていたら、結局はいたちごっこになってしまいそう。やっぱり、脱ペーパーしかないのか・・・と思っていた矢先、一枚のチラシに目がとまりました。
「パンクしにくいのではなくパンクしないんです!」
「空気入れ不要!半永久に変わらない乗り心地!」
「体重120kgの私が選んだパンクしないタイヤです。」
食材を買い込んだ程度で空気がぬけるっているのに、大人2人分にも耐えられるタイヤ?!しかもパンク無しって言い切っちゃってるし・・・どんな誇大広告かと、ちょっと怪しみつつも目を通してみましたら、単なる自転車修理でも、高級タイヤを売るお店でもなく、“空気の代わりにゲルを注入して、タイヤ自体をパンクレス化”する特別な施工を提供している「八千代自転車パンクレスキュー隊」というお店のチラシでした。
うーん、本当かな?
今使っているタイヤがそのまま使えるとも書いてあるけど・・・値段はどれくらいなんだろう??
イマイチ信じきれないその内容に、輪をかけて怪しさを増大させているのが、お店の住所です。
大和田新田59-33(マルエイ隣り)のあとに続いて、「楽園レストラン パームス内」との記載が・・・飲食店の中に、自転車屋ですか?!
まだパームスに入ったことはありませんが、確か超ビッグサイズのカツカレーやオムライスを置いているハワイアン系なお店じゃなかったでしたっけ?夜になるとヤシの木の電飾が煌々と輝いているその外観に、入るのは相当勇気がいりそうだな。と思った印象があるんですが・・・しかも2階だったように記憶しているんですが・・・あの場所に自転車やさん??
ですが、施工代によっては新しい自転車を買うよりも安く済むかもしれないし、書かれていることが本当だったら、そして面倒な空気入れ(しかも出掛ける間際に気付いたりして、超やっかい!)から開放されるんだったら・・・という思いもあり、まずは問い合わせてみることにしました。
電話口にはお店のご主人(恐らくチラシで「私」と名乗った120kgの男性)が出まして、「実際に施工した自転車を試乗用に用意していますから、ぜひ乗り心地など体験してみてください。」と言ってくれました。念のため施工代を伺ってみると、一般的な自転車なら両輪で7,500円だそう!しかも、持ち込めば交通費として500円を進呈してくれるというおまけつき。
もっと高価だと思っていたので、その値段なら見学に行っても安心だわ!
数日後、八千代緑が丘駅から高津団地に向かう通り沿いにある「楽園レストランパームス」へ訪れました。店の入口には、パームスのメニューなどが貼られた看板とともに、鳥山明が上手に描きそうな、黄色い4輪のバイク?が置かれています。(後で聞いたのですが、この目を惹く乗り物はご主人のものだそう。)
ハワイアンにレイアウトされた螺旋階段をのぼりきると、扉越しにバーカウンターが見えました。丁度レストランの中休み時間帯(15:00〜18:00)だったこともあり、店内にお客さんの姿は見えず、陽気なインテリアとは対照的な静けさが漂っています。
「いらっしゃいませ、店内左奥へどうぞ!」
声のする方向へ歩を進めると、自転車や施工用の器具などが置かれた作業場らしいスペースが待っていました。そして、聞かずともご主人だろうと察せられる大柄な方が、タイヤをチェックしている真っ最中です。
機械がたくさん置いてあるような作業場を想像していたので、シンプルすぎるその様子に、つい「こちらがパンクレスキュー隊の作業場ですか?」と尋ねてしまいました。
『そうですよ。1階までお持ちいただいた自転車を、私が2階まで運んできて、こちらでタイヤにゲルを注入するんです。施工といっても、溶かしたゲルを空気穴から入れ込んで安定させるだけですからね、1時間ほどで作業は終了しますよ。』
これがタイヤの中に注入する「リペアムゲル」と呼ばれるものです。合成ゴムとオイルで作られた熱可逆性樹脂で、固形の材料を120℃まで専用窯で加熱することによってどろどろの液体状にするそう。マイナス20℃〜80℃まで固さにほとんど変化がなく、さらに熱や水分などによって劣化しないという安定性を持った素材です。
見た目はわらび餅のような半透明のカタマリで、触るとオイルが含まれているだけあって手に油分が残る感じです。引っ張ってみてくださいと声を掛けられ、両手で思いっきり引きちぎろうとしてみましたが・・・全然切れる素振りも無し!でも、ガチガチに固いわけではなく、十分な弾力はある何とも不思議な物体です。
これがダンボール一杯に入っていまして、必要な分を切り分けて専用窯で加熱するんだそう。お店ならガスで加熱できますが、外で作業するとなると、この窯を120℃まで熱するために1,500ワットもの電力を要するため、施工は全てこの場所で行うんだとか。
『持ち込みが難しい場合は、引き取りに行きますよ。ただし、作業対象は八千代市にお住まいの方か、ご勤務されている方に限らせていただいています。また、自転車だけではなく一輪車や車椅子、マウンテンバイク、カブ等のビジネスバイクなども受け付けているんですが、一日に作業できる台数が限られてしまうので、「車椅子・緊急車両・配達車両」の加工を優先させていただいてます。必ず事前にご予約してくださいね。』
ゲルを注入する作業自体は10分程度、あとはそのまま自然に冷まして固体に戻すそうで、大体預けて1時間ほどで持ち帰ることが出来るそうです。
固まってしまえば、針が刺さろうが釘が打ち込まれようが、全く影響なし!常温では固体なので、裂けたとしてもどろどろと出てくることもありません。
外側のタイヤが擦り切れるまで乗れて、しかも中身のゲルはまた再利用出来るので、タイヤ交換をした後も再びパンクしない自転車にしてもらえるというのだから驚きです(1本分500円で下取りしてもらうことも出来ます)。変哲もない単なる自転車が、リペアム加工するだけであっという間にエコタイプに変身!
タイヤの感触は、パンパンに空気をつめた状態といった感じで、思ったよりも弾力があります。この施工は、パンクした状態で持ち込んでも修理代などはかからずに行ってもらえますが、タイヤが裂けてしまっている場合は対応できません。また、車椅子以外のタイヤ・チューブ自体の交換は受け付けていないので、別で交換してから持ち込む必要があるそうです。ちなみに、折角タイヤが擦り切れるまで乗れるということなので、すっかりタイヤが擦り減ってしまった状態で持ち込むよりも、新品のタイヤに変えて施工してもらったほうが結果的にはお得です。
(ほとんどのタイヤは対応できますが、中国製のうち1〜2種類のタイヤは物が粗悪でゲルを注入できないことがあるそうなので、気になる方は施工できるタイヤかお店へ問い合わせてみてください。)
このリペアム施工、どういう依頼が多いんですか?と尋ねたところ、意外にも男子高校生が自転車を持ち込むケースが多いとのことでした。
『毎日通学で使いますし、体重も増えてくる時期ですから、パンクまで行かなくてもすぐに空気が抜けてくるようです。空気入れが面倒だということと、親御さんがお金を出してくれるということもあって、自転車の調子が悪くなる前に持ち込みしやすいんでしょうね。
逆に、パンクしてから不便さに気付いて持ってこられるのが主婦の方です。重い買い物袋や小さいお子さんを乗せてこいでいると、間違いなく空気は抜けてきますが、それでもパンクまで行かないとなかなかこういうプラスα的な施工というものには目が向きにくいようで・・・。ですが、空気が十分に入っていなかったり、パンクした状態のまま乗っていると、リム(=タイヤの金属部分)と地面にゴムが挟まれて、チューブ自体が破損して交換しなければならなくなります。一般的な自転車のタイヤ・チューブ交換費用は片輪3,600円〜3,900円が相場ですので、実はリペアムゲルを注入した方が安上がりになる場合が多いんですね。
さらに、パンクの状態で無理に自転車を使用していると、タイヤが衝撃を吸収できずに直接リムをキズをつけてしまったり、最悪の場合リムが折れてしまうこともあるんです。そうなってしまうと、リムまで交換しなければならず・・・結局修理するか、新しく自転車を購入するしかなくなってしまうので、先々の出費を考慮すると、自転車が傷む前にリペアム施工をしていただいた方がお得だったりするんですよ。』
さらにご主人は、リペアム施工の特徴が生かせる事例として、ふたつ紹介してくれました。
ひとつは車椅子への施工です。
『実は、私は以前介護用品に関する仕事をしていたのですが、その時から車椅子のメンテナンスがどうにかならないものかと思っていました。車椅子は、いくらきちんと空気を入れても3ヶ月程度で空気が1/3も抜けてしまうんです。本人は車椅子を使用しなければならない状態ですから、当然空気を自分で入れることも困難で、重いタイヤのまま我慢するか、誰かに入れてもらうしか方法がないのです。パンクでもしようものなら、自分ではもちろん修理が出来ませんし、かといって修理店に持ち込むことも出来ません。緊急性を要することですし、結局まわりの人に入れてもらうしかないのです。周囲はそう思わなくても、本人にしてみれば気兼ねしてしまうことですよね。
さらに大変な状況に置かれているのが、介護施設の指導員さんや寮母さんです。施設には少なくとも50〜100人ほどのお年寄りがいらっしゃいますから、その分の車椅子のメンテナンスが必然的に発生するわけです。空気を入れる器具まで整備に手が回らない施設では、コンプレッサではなく手押しポンプを使用している場所もありますし、どちらにしても空気穴を開くために座ったり立ったりの作業が発生するので、相当腰に負担がかかります。
車椅子を使用する方にとって、少しの時間でも無くてはならないものだけに、急なパンクやメンテナンス不備は避けたい!そういうタイヤにこそ、リペアム施工が生きてくるんです。ちなみに、料金は1台6,500円、車椅子ならタイヤ・チューブの交換も承っています(タイヤ・チューブ代金+交換手数料800円)。』
もうひとつは、震災の備えになるということだそう。
『阪神淡路大震災で一番重宝した乗り物は、自転車だったそうです。道路や鉄道などの被害が大きく、バスや電車といった公共交通機関はストップ、さらに建物の倒壊や道路への落下物によって、クルマによる移動もままならない状況です。
そうしたとき、食料品の買い出しや、親戚・知人がいる場所までの移動、さらに配給される物資の受け取りなどの場面で、自転車が大変便利だったようですが、やはり悪条件の路面。必ずといっていいほどパンクしてしまうのです。
先ほどの車椅子にしても、震災時でも必要なものですから修理を頼まざるを得ませんが、チューブの需要が多すぎて品薄になり、大変高額な費用を取られてしまうケースもあったようです。』
そうか、リュックに乾パンや水を詰めるばかりが震災対策ではないんだ!家にある自転車のうち、1台でもリペアム加工しておけば、もしもの備えとしてすごく重要な役割を担ってくれるというわけなんですね。そういう使い道もあるとなると、日常の便利さを買う以上のことが得られるわけだし、7,500円は安いのかも・・・。
そんなリペアム加工された自転車、実際の乗り心地はどんな感じなのかを体験するべく、1ヶ月前に施工された試乗用の自転車をお借りしました。
試乗用なので1ヶ月の間にも色々な方が乗られているはずですし、当然この120kgのご主人も・・・。
ですがタイヤを握ってみると、入れたてパンパン!さらに力を入れれば弾力を感じるような、絶妙なコンディションです。中身はゲルだと分かっていても、見た目や感触からは空気の入ったタイヤそのもの。
お店の前の通りを、少しだけ走らせてもらいました。コンクリートで出来た普通の歩道ですが、特段「これがゲルかー!」と気付くようなこともなく、ただただ空気がしっかり入りきった自転車にしか感じません。
ご主人は、空気の代わりにゲルが充填されるため、その分牛乳パック1〜1.5本分ほど重量が重くなるとお話されていましたが、私が乗った限りでは重いなぁと感じることは全くなく、言われなければ普通の空気入り自転車としか思えません!
段差は空気がしっかり入っていることもあって、ドン!と弾むような感じですが、痛くはありません。これならガンガン走れますねー!と調子付いている私に、「パンクしないですが、決して頑丈になったというわけではありませんので、取り扱いは優しくお願いしますよ。」と一言・・・。
『特に歩道と車道の段差や、デコボコした坂道などを減速せずに走ってしまうと、空気タイヤの自転車よりもタイヤへの負荷が大きくなって、タイヤというよりホイール部分などの破損につながる恐れがあるんです。十分に減速して段差を上り下りしたり、若しくは少しお尻を浮かせて自転車への負荷を軽くしてあげたりしてくださいね。
低価格な自転車にリペアム施工した場合、もともと頑丈に作られていないのでホイールの金属部分が割れたり、ホイールの棒や泥除けが折れたりといった不具合が生じやすいんです。特に男子高校生には、パンクしないからといって無理な走行をしないように注意してるんですよ!』
確かにパンクすることはなくても、自転車本体には負荷がかかるんですものね。普通ははじめにタイヤへガタがくるので、あまり本体には注意が向きませんが・・・。
ちなみに、もし修理が必要になった場合は有償になるそうなのでご注意を。
店の外に置いてあったスポーツタイプの自転車も見せてもらいました。自転車の種類によって適正な乗り心地になるよう、注入するゲルの量を調整しているらしく、こういうスポーツタイプのタイヤは硬い方が良いのでガチガチに注入するそうです。逆にママチャリ自転車の場合は、若干タイヤが柔らかめになるようにゲルを入れるんだとか。
いつまでも適度な空気が入った状態で運転できるという快適さと、パンク修理などのメンテナンス費用がかからなくなるという費用面の利点。さらに、震災の備えとしても有効だというリペアム施工・・・なるほど、実際に聞いて・見て・乗ってみると、お願いせずにはいられないくらいメリット満載ですね。
でも、ひとつ疑問が・・・。
なんで飲食店を経営しながら、リペアムの施工を??他の自転車やさんでは取り扱わないのかしら?
『このリペアム施工は、エリアにひとつしか支店を作らないんですよ。なので八千代ではうちだけになります。本当は自転車やさんがやったほうが良いんでしょうけれど、実は誰もやりたい!と手をあげなかったんです。リペアム施工してしまうと、パンク修理などの必要がなくなってしまいますからね・・・。
自分がこういう体格で、普通の空気タイヤで不便を感じていたということもあって、ぜひリペアム施工をもっともっと普及させたい!という思いで研修を受けて、八千代エリアでの営業を始めたんです。』
ちなみに、パンクレスキュー隊の営業時間は、これといって決めていないんだそう。レストラン「パームス」自体、午前11時半〜翌朝5時(15時〜18時は仕入れ等で店舗が中休み)まで年中無休で営業しているので、早朝しか持ち込めないとか、仕事を終えてから22時くらいに持ち込みたい・・・など、お客さんの要望に合わせて予約を受けているんだとか。出来上がるまでの1時間、お食事しながら待っているというのも良いかも!
今回は試乗のみで帰ってきてしまいましたが、施工してもらえば私のママチャリもまだまだ快適に乗りこなせそう!買い直そうかと思っていたわけだし、その分の費用でリペアム施工お願いしてみようかな。
うちの母に「自転車引っ張ったほうが、よっぽどラクよ!」とは、もう言わせないわ!
●八千代自転車パンクレスキュー隊 070-6689-7167
千葉県八千代市大和田新田59-33 楽園レストラン「パームス」内(マルエイ隣り)(地図)
最寄駅/東葉高速線 八千代緑が丘駅
営業時間/予約時に希望を確認(年中無休)
メール/panq@dj.pdx.ne.jp
ホームページ/http://heartland.geocities.jp/palmsphs/
※料金詳細はこちら⇒http://heartland.geocities.jp/palmsphs/pan-q2.htm