“プリザーブドフラワー”という言葉は、いまやすっかりポピュラーですが・・・皆さん、実際に手に取ったことはありますか?
私はドライフラワー的なものだとばっかり思っていたので、初めて手にして衝撃を受けてしまった!
こんなにも生花のように、柔らかーな触れ心地だったとは・・・。
そして生花ではありえないような、発色豊かで鮮やかな色合い。
一体どのくらい持つものなのかしら?
そんなプリザーブドフラワーの扱いについて詳しく伺いながら、ワンデーレッスンを楽しんできました!
過去の体験レポート
2009年08月25日 グリーンアレンジ体験!Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)
2010年04月05日 母の日アレンジ!Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ)
↑ 池端先生のプリザーブドフラワー作品
生花を漂白して、鮮やかな色を付ける専用の溶液に漬けて乾かすことで、ドライフラワーとは違う独特の柔らかい素材&華やかな色合いが生み出されるプリザーブドフラワーですが、とにかく湿気が苦手!日本の気候だと湿度が高くて鮮やかな色が出しにくいと言われています。
そのためアレンジに使うものは、湿度の低い海外で作られたものを取り寄せることがほとんどだそうで、どうしても高価になりがち。例えば小ぶりのバラひとつでも500円前後くらいの原価がかかるため、生花の場合と同じ予算で作ろうとしても花の量はぐーっと少なめに・・・。華やかなプリザーブドフラワーの作品が、お店で15,000円以上の値が付いていたりするのも仕方がないようです。
3,000〜4,000円程度に抑えたくても、3つ4つのお花くらいしか扱えないのはちょっとさみしいですよね。
そこで今回先生が考えてくださったのは、高価なプリザーブドフラワーの量を抑えて、リボンワークなど代替レイアウトで見栄えを良くした「工作系」のアレンジ。レースやリボンなど小物を上手に取り入れることで華やかに見せられるそうなのです。
↑ 過去に2回の体験レッスンを受講した「フラワースタジオローザ」さん。今回も、ホワイトボードに手描きされた内容で、本日の流れを確認するところからのスタートです。
↑ 本日チャレンジする作品のお見本!!
今日のテーマは「リボンワーク」。
数種類のリボンやレースを使って、こーんな素敵なデコレーションケーキが出来上がるというのですが・・・とにかく髪の毛を結ったり、洋服のリボンを整えたりするのが大の苦手なワタクシ。靴の紐も、大抵タテ結びになってしまうという不器用な私でも、果たしてこんなに可愛らしく仕上げられるんでしょうか?!
ちなみにこちらが、今日の作品に使う材料一式。
先生が『今日はフラワーアレンジというより、工作をしているような気分になると思いますよ』とおっしゃっていましたが、確かに必要な材料&道具を見る限りは、まさかこれからフラワーアレンジを習うとは思えないテーブル。これにリボンやレースをどう加えていけば、お見本のような華やかさになるのかしら?
さて、まずはケーキ本体となる土台づくりから。
前回までのレッスンでは生花を使っていたので、土台には水分をたっぷり含ませることができる“オアシス”を使いましたが、プリザーブドフラワーは水気厳禁!!こういう水を使わない素材をアレンジする場合は、“サハラ”というタイプの土台を使います。
このサハラは、軽い力で押しても跡がつくくらいキメが粗く軽やかで、柔らかなドライフラワーの細い茎なども簡単に差し込めるようになっています。なので工作するのも力いらず!
白っぽくコーティングされた円柱型のサハラを、ナイフで半分にカットするのもスイスイと切り込めました。
↑ 大体で全然平気ですよ!という先生の言葉を真に受けて、断面はかなりいい加減ですけれど・・・。
そのカットしたケーキの中身に、茶色のサハラを挟み込みます。
工作用の透明な接着剤をぐるぐるっと付けてサンドすれば、ケーキの土台が完成!
さらに華やかさをプラスするべく、白い部分のふちに2種類のレースを両面テープを使って巻きつけていきます。最後が巻き始めにうまく重ならず、隙間が出来てしまったのですが・・・このあとも飾りを重ねたりするので多少のアラは気にしないで!と心強すぎるアドバイス。
↑ リボンを重ねてマチ針のようなピンで留めるだけ。結んだりしないので、不器用でも可愛くアレンジ作業が進められました。
そしてプレゼントの箱風に、リボンを縦に巻いていきます。
『見本はあくまで参考であって、仕上がりをいかにお見本に近づけられるか?ということが目的ではありません。その時の自分のイメージでリボンのカタチを別のものにしたり、飾りを付ける数や位置を変えたりすることで、自分らしさが光る出来上がりを楽しめますよ。』と先生。
そもそもフラワースタジオローザさんのレッスンは、とても自由なことが魅力のひとつ!
資格取得を目指すコースの場合は別ですが、今回のように先生から提案していただくばかりではなく、使ってみたい素材、さらには「こんなアレンジをしてみたい!」というイメージを持ち込むこともできるんです。
例えばハワイアン系のアレンジをしてみたいから、プルメリアやハイビスカスを取り入れたい!といった具体的な花の指定でも大丈夫。逆に色のイメージを伝えて、それに合う季節の花を先生にチョイスしていただいたりすることも。
↑ 作品の裏側には、パールをピンでとめて足を作りました。
お教室によっては花や材料の在庫管理が大変だからと、出来るだけ先生から指定されたものを使うケースもあるようですが、フラワースタジオローザさんでは『フラワーアレンジ自体を無理なく、自由に楽しんでもらいたい!』という思いから、生徒さんの希望に出来る限り対応しているそうです。
その代わり、どうしても余ってしまう材料の問題は、数年前から主催している「マルシェ」を活用することで解決されたとか。
以前は無駄になって廃棄しなければならないことも少なくなかったようですが、余った素材を組み合わせて先生ご自身で作品をいくつも作り上げ、それを商品としてマルシェの場で販売することで在庫解消のサイクルが出来たそうです。
ちなみに販売しているものは、ほぼ原価に近い価格を付けているんですって!
素敵な品が格安で手に入るとあって、毎回マルシェは大人気。
⇒池端先生が主催しているマルシェの様子はこちら
レッスン内容だけではなく、生徒さんが予算の都合を伝えられるのも魅力のひとつ。
先生からも「予算がいくら位なら、このくらいのサイズの作品が出来る」といった具体的なところまで提案してくださるので、無理なくレッスンを楽しめるのが有り難い!
そして何よりこちらのお教室に参加しやすいと評判なのが、単発で受講出来るという気軽さ!
お月謝で通われている生徒さんはもちろんいらっしゃいますが、例えばお子さんが小さくてなかなか定期的に通えない・・・といった方などは、3〜4か月に1回など季節ごとに「こういう作品が作りたい!」というイメージを持ってレッスンを申込みされているそうです。
その場合は、レッスン代+材料費(予算提示可)をお支払いすればOK。
お一人でも、グループ(最大4名まで)で参加するのも大丈夫!お近くなら出張レッスンも対応しているそうなので、ご希望があれば相談してみてくださいね。
そうそう、前回までの体験レポートでも書きましたが、こちらのお教室はお子様連れでも大丈夫です。
『教室内にはお子さんが手を触れても構わないものしか置かないようにしていますから、気にせず連れてきてください!』と池端先生。お子さんと一緒のお母さんは、お絵かきやおもちゃ、お菓子などを持参して遊ばせながらレッスンを楽しんでいらっしゃるようです。
ケーキアレンジの作業は、いよいよトップの飾りづくりへと進みました。
ここまでは簡単なように思えていましたが、この工程にきて一転!
薄いベールのようなリボンにワイヤーを縫うように差し込み、バラの形に整えていくんです。先生がやり方の見本を見せてくださったときにはとても簡単に見えたんですが、自分でいざやってみるとちっともバラにならない!!
うまく作ろうとしてキッチリまとめてしまうと、逆に花がキツキツの小さめな、つぼみのような仕上がりになってしまって華やかさに欠けるので、結局メインの花は先生が作ったものを飾りました・・・。
↑ 同じ要領で、違う素材のリボンでバラを作りました。さらに丸く包み込むように葉を作って花に添えます。留めるのはどれもピンで差し込むだけなので、いくらでも後から位置を調整できます。
すっかり可愛らしくなってきた作品。
ここにきて、ようやく“本物”の出番到来!
今回先生が用意してくださったのは、アジサイのプリザーブドフラワーです。色は実際にはあり得ないような淡い透明感のあるピンク。そこにシルバーがところどころ差し込んである、ウェディングシーンを彷彿とさせるようなカラーです。
この一房を、小さく取り分けて飾りを作っていきます。
差し込むにはあまりに弱々しいので、ワイヤーを束にひっかけながら白いフラワーテープを巻きつけます。これをいくつも作って、ケーキ中央の茶色いサハラの側面にバランスよく挿していきました。
↑ アジサイの花は出来るだけ少なめに取り分け、ワイヤーを花の根本にひっかけるのがコツ!と教えていただきましたが・・・この作業も簡単そうに見えてなかなか手ごわい。
↑ 丁度ケーキのクリームに見立てて。これをいくつも挿しつつ、ビーズで出来た木苺の飾りやペップも加えて、彩りよく仕上げていきました。
作業途中、フラワーアレンジメントのお教室と並行してレッスンを受けていらっしゃる方が多いという「アロマセラピー」についてもちらっとお話を伺いました。
池端先生は、フラワーだけではなくネイルやリフレクソロジー、そしてアロマなど多様な講師資格をお持ちで、日本アロマコーディネーター協会の認定校でもあるんです。
『お花に触れていると、香りについても勉強したくなったり、手元の美しさが気になってネイルなどに興味が向いたりと、すべてがつながっているんです。』
アロマセラピーって何の勉強をするんだろう?匂いをかぎ分ける??
と全然イメージが湧かなかったのですが、テキストに沿って化学・医学・歴史、そして法律の見地から学んでいくという、お勉強系な内容がメインだとか。
そうして得た知識をもとに、虫よけスプレーを作ってみたり、効能を踏まえた自分ならではの香りをつくってボディシャンプーやハンドソープを実際に自分で手作りしてみたりと、何だか化学の授業さながら!
『そうなんですよ!むしろ学生時代の時より興味を持ってテキストに向き合ったりと、なかなか成人になってからの普段の生活にはない新鮮な時間だったりします。インストラクターを目指したい方は、計16回のレッスンを受講頂き、最後にこの教室で行うテストに合格すれば資格を取得できるようコースを組んでいます。』
単発でも1レッスン3,000円〜受講できるそうなので、興味がある方はぜひアロマにもチャレンジしてみては?!
話がそれましたが、そんなこんなでケーキアレンジが作業時間1時間もかからず完成しました!
最初から最後まで、もくもくと工作するようなちょっと変わった面白いレッスン。
体験レッスン代込みで5,000円でした!
プリザーブドフラワーが使われている部分は少ないものの、扱いには要注意!
とにかく湿気を嫌うので、お風呂場など湿気がこもりやすい場所に飾らないようにすることが長持ちさせるコツ。かといって、乾燥しすぎるのもダメ!また、直射日光が当たりすぎると焼けて白くなってしまうので、窓際に置くときには位置に気を付けて。出来ればシリカゲルを入れた箱に保管するのが望ましいとか。
生花と違って長く楽しめるのが特長のプリザーブドフラワーですが、それでも基本は3年くらいが寿命なんだそうです。
ちなみにお教室の窓辺には、かれこれ7年ほども前の作品が置かれていたのですが・・・ほこりが作品の中に絡んでしまってもやは払いきれない上に、花の淵がちぎれてポロポロに!
造花感覚で長ーく楽しめるのかと思っていたのですが、どうやら数年で置き換えが必要のようです。
先生のお手本作品と比べてしまうと、やや納まりが悪い気がしますが・・・それでも自分だけのスイートなアレンジ作品に仕上がったことに大満足!!
自宅のリビングにある、シンプルすぎるモノトーンの棚に置いたら、急に華やいで可愛らしくなりました。
何より水やりに気を取られたり、痛んでくる花を取り除いたりといった手間が一切かからないのが嬉しいですよね!重みのある花瓶だと置き場所も考えなければなりませんが、OA機器のすぐそばにも花が添えられるのは素敵。
ぜひ気軽に、プリザーブドフラワーでオリジナルの作品にチャレンジしてみてはいかがですか?
●Flower Studio Rosa(フラワースタジオ ローザ) 047-494-3650
【教室】千葉県八千代市大和田新田1053-5 新木戸保育園近く
【レッスン日】フリーレッスン/9:00〜17:00、19:00〜21:00 の時間帯で調整(1レッスン2時間程度)
※日程や時間は変更可能。ご希望や予約状況に応じて対応できます。
※基本は個人レッスン。ただし、お友達同士で参加したい場合など4名まで可能。
【コース】@フラワーアレンジメント Aフレンチフラワー Bプリザードフラワー
【費用】入会金/5,250円、年会費/3,150円
※生徒は自動的にDFAフローリスト資格認定協会へ加入。レッスン毎にDFAのカリキュラムに沿った単位を取得し、希望すれば資格試験が受験出来るようになっています。
レッスン料/@フラワーアレンジメント5,000円(月2回・月1回の場合は3,000円)Aフレンチフラワー3,000円(月1回)Bプリザードフラワー3,000円(月1回)
花材費/@フラワーアレンジメント2,500〜3,500円程度Aフレンチフラワー3,000〜4,500円程度Bプリザードフラワー5,000〜6,000円程度
※花材・花器はレッスン当日に実費を頂きます。
※当日の花の仕入れによって金額は変わります。母の日やクリスマスなど時期によったり、アレンジの内容がブーケなど作品内容によっても左右されますが、年間の平均的な金額を掲載しています。【振り替え制度】有り
【体験レッスン】有り/生花 4,000円(生花代・花器代込み)、プリザーブド 5,000円(今回のケーキアレンジ)
【持ち物】はさみ・持ち帰り用の袋・筆記用具
【その他】
※レッスン料は3ヶ月分を前納とさせていただきます。
※レッスンをご都合で欠席された場合の返金は出来ません。振り替え制度をご利用ください。
※欠席のご連絡は5日前までにお願いします。前日や当日のキャンセルは花代を頂くことになりますのでご了承ください。
【講師】池端 ゆり子(DFA直営認定講師)
【問い合わせ先】047-494-3650 又は 080-5020-0050、メールアドレス h.blue.y.i@docomo.ne.jp
【DFAフローリスト資格認定協会】http://dfa-diploma.jp/
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