毎年この時期には沢山のトマト箱が並んでるはずなんですが・・・まだ10時だというのに、なんとトマトほぼ完売!?
今朝は20ケースほどあったらしいのですが、とにかく最近またこの直売所への来場者が多いらしい!
特に4月まで冷え込む日が続いたこともあって、どの野菜も全体的に10日ほど出遅れ気味。
ハウス栽培の場合は余計な燃料費がかさむため、例年よりも種まき時期を遅らせて少しでも自然にハウス内が適温になるよう調整する農家さんが少なくなかったようです。それ以外にも、春の雨でトマトの病気が流行ってしまったりして出荷量が少なめなのに、需要についてはいろんな要因が重なって増大!
野菜がやや高騰気味のため、価格が安定している直売所に訪れる方が増えていること。
そして、トマトに関しては4月〜5月末頃までのトマトは身がしまっていて美味しい!ところへもってきて、ちょっと前に「トマトにはダイエット効果が期待できる成分があるらしい」と話題になってから再来した、トマトダイエットの影響で普段以上に需要が高まっていること。
そんなこんなで、トマトをかなりの方がまとめ買いしていかれるようで、連日あっという間に完売してしまうということだったんです。
特に今のトマトは身が締まっているから日持ちが半端ない!
6月に入ってくるとすっかり気温が上がって熟すスピードが速まるので、どうしても身のしまりがあまくなってしまうようです。
⇒トマトの美味しさの秘密について
2008年04月11日 【追加記事】今が旬!コク旨トマトを食す
2009年04月18日 【追加記事】激旨トマトに原木しいたけ・・・“今だけ”の味が満載!
価格はというと、クラフトに出品している八千代のトマト農家さんは、割とどんな状況にあっても皆一様にお値段据え置きの傾向があるようで、スーパーなど他と比べてみても格段に安い!
5月上旬で300円程度でしたが、もう今頃は出荷を遅らせてきた農家さんのトマトがどんどん出回ってきているので、250円位まで値下がってきているはず。
ほかにも例年より数が少なめだったのがキャベツ。
市外のものを市場から取り寄せたりと、品数を整えていました。そうそう、以前も書きましたが、こちらのクラフトさんでは、販売するのは八千代市内のものだけで数が補えない場合は、市外・県外産のものを置くようにしています。
例えば、今年は放射能汚染の関係で残念ながら八千代産のタケノコが出荷停止になってしまいましたが、お客さんから「新鮮なタケノコが欲しい」という需要があり、出始めで数が少ない頃は福岡産のものを取り寄せ置いていたそうです。
他の野菜からは未検出なのに、どうしてこのタケノコは出ちゃったんでしょうね?と伺いましたら、どうもタケノコ特有の貪欲な吸収パワーが関係しているようです・・・。
『一般的な植物に比べて、たけのこは肥やしを貪欲に食う性質があるんですよ。特に竹林は、葉が年中枯れることなくついてますしね、あの原発事故の時にも竹は葉が生い茂っていましたし、その葉に付着したセシウムなどが地面に落ちて、タケノコが吸収していったんだと思われます。』
この状況だと来年以降も収穫できる可能性は・・・と険しい表情。
原木しいたけもしかり。
菌床しいたけはおがくずを使ってハウス栽培するので未検出なんですが、タケノコ同様に原木タイプは木にすでに付着しているセシウムを吸い上げてしまうので、防ぐことは困難なのだとか。
↑ 毎年総菜売り場には、この時期たけのこの炊き込みご飯やおにぎりをいろんな農家さんが出していたのに、今年は一切並びません。
たけのこから検出されたので、他の野菜は?!と心配される声が多かったようですが、タケノコが特に特別貪欲なだけで、ほうれん草などの野菜からは以前と変わりなく未検出とのこと。
また、吸い上げやすいと考えられているコメについても、与える肥料を調整することでセシウムの吸収を阻害しやすくできるらしく、この効果を生かして市内のコメ農家では工夫をこらしているとか。
『水田にチッ素リン酸カリを豊富に与えることで、これをまず吸収していくんです。タケノコのように何でもあるものを吸収するのではなく、優先的にこのチッ素リン酸カリを吸い上げて、十分に補給されていればコメはセシウムに手を出しません。
この4月から食品に対しての出荷制限値が厳しくなったこともあって大丈夫なのか?と問い合わせがありましたが、昨年収穫したコメもこれにひっかかることはありませんし、他の野菜についても同様に検出されていませんから安心して購入いただいて大丈夫です。』
さて、話を戻しまして。
沢山出回り始めているのが、キュウリやレタス。
この日は私もレタスを一玉買って帰ったのですが、自宅で割ってみたら久々にこんなにギュウウウ!っと巻きが強く葉が詰まったレタスに出会った!
↑ パリッパリのレタス。サラダだけで使いきれず、レタシャブにしました。
ほかにも柑橘系の果物がすごく安くて魅力的だったり、カブや大根が葉まで柔らかくて美味しそうだったり、パンコーナーで人気の土屋 百兄さんの食パンに小型タイプが出ていたり・・・と気になるポイント満載だったのですが、今回はクラフトの左奥にある花屋さん「(有)花の江緑園」に注目。
ここは直売所のオープン当初から併設されていて、市場から取り揃えた生花のほか、自家栽培している野菜の苗、鉢植えの花などを販売しています。
↑ クラフトのコメ売り場の奥にあります。
↑ 温室の中には色とりどりの生花が並べられています。
↑ お会計は花屋さん専用のレジで。
↑ 自宅用に使いやすい切り花も。クラフトのレジ横にも農家の方が出品している仏花がありますが、こちらにも大きめな花を使ったものが置いてありました。
このお花屋さんの魅力は、農家の方が育てた野菜の苗が格安で手に入るところ!
実際にトマト農家を営むクラフトの方に苗を見ていただきましたが、この価格でこの苗は、かなりお買い得で良質なものだと高評価。
↑ 桃太郎トマトの苗75円(10ケ 700円)
↑ 家庭菜園をたのしむ方にオススメ!農家が手掛けた丈夫な苗が格安で手に入ります。
青じそやパセリ、バジルなどマンションのベランダでも育てられるハーブ類。
これも見るからに沢山収穫できそうな元気な苗が揃ってます。
青じそはかなりヘビーに葉を採っても、本当に勝手にどんどん成長してくれるし重宝します!コツは枝分かれしている上の部分を収穫すると、効率よく葉が広がっていくそう。
ご自宅の花壇に丁度良いお花の苗も揃ってます。
花壇への植え込みは私も何度かチャレンジしたことありますが、とにかく簡単に枯れない丈夫な苗が買いたい!に尽きる・・・。同じ花の苗でも、植えてみると違いは歴然!元気な苗は花の付きも持ちも違いますよね。こちらの苗は、どれも見るからに活き活きとしていて、期待大ですよ!
野菜を買いに来るついでに、ぜひ一度立ち寄ってみてはいかがですか?
●八千代ふるさとステーション 農産物直売所「クラフト」 047-488-3188
千葉県八千代市米本4905-1道の駅「やちよ」八千代ふるさとステーション内(地図)
営業時間/9:30〜18:00(4月〜9月は〜18:30まで)
定休日/第2月曜日
【交通手段】
(バス)@京成電鉄「勝田台駅」より米本団地行き(約25分)A東葉高速鉄道「八千代中央駅」から米本団地行き(約20分)※@Aいずれも終点米本団地下車 徒歩約5分B公共施設循環バス「ぐるっと号」でふるさとステーション下車
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