店内に入ったとき何だか全体的に白っぽいというか、明るさが増したように感じたんですが、夏の節電対策に向けて照明を全てLEDに変えたんですって!
今までは水銀灯だったので熱もこもるし、何より電気代がかかったそうですが、LEDにしたら省エネはもちろんとても明るいのに発熱しないので快適。さらにお店に蓄電池も導入したとのことで、もしまた停電があったとしてもレジと照明の電源は確保されるとのことでした。
そんなエコ対策バッチリなクラフトさん、この日は丁度春野菜と夏野菜シーズンの境目・・・。
野菜の品数もややエコ気味です。
6月中旬前ほどにもなればもっとピーマンや露地物のきゅうり、ナスなどもどんどん出回ってくるのですが、目新しいものといったら真竹(まだけ)ってとこかしら。
例年だと真竹(まだけ)も終盤の時期ですが、今年は雨が少なかったせいか孟宗筍もやや遅れ気味、まだけはこれからシーズンを迎えるとこのことです。
↑ せっかく写真を撮ろうと思っていたのに、気付けば売り切れに!!
すみません、平成20年6月の写真です(どうやら3年前も同じような状況だったよう)。
そうそう、この時期の定番と言えばハウスものの八街スイカ!
価格はかなり下がってきていて、一玉1,500円になっていました。
『露地物に比べてシャリ感は少ないものの、圧倒的に甘さがのっていますから、どれを選んでも美味しいと思いますよ!強いて言えば、「す」の入っていないものを選ぶなら(1)表面を触ってみて形がデコボコしていないもの(2)おしりがキュッとすぼんでいるもの、の2点を確認するのがオススメです。あと、味にはあまり関係しませんが、ヘタが新鮮なものは割れやすいので配送するならしぼんで少し日が経っているスイカのほうが良いですよ。』
↑ 左写真のようにキュッとすぼんでいるほうがスが入っていない傾向があるようです。花止まりが悪いとヘタの裏側(おしり側)が右写真のように広がってしまうそう。
↑ スーパーでは見かけないような、太いヘタがしっかりついているのが新鮮な証!ですが、新鮮すぎてパッツパツ。配送には不向きです・・・。自宅用に持ち帰るときも気を付けてくださいね。
この日は切り売りしていませんでしたが、そのうちカットで販売もすると思います。
なかなか家庭用に一玉買うのは冷蔵庫の関係で躊躇してしまうけれど、それでも食べたい!と思わせてくれるハウス栽培の八街スイカ。
ぜひお近くの方とシェアしてみてはいかがかしら?
スイカの近くには梅の実やらっきょうの姿も。
まだ小田原産などが売り場を占めていましたが、もうすぐ八千代産も出始めるとのことでした。
実家には毎年のように父が作る梅酒が置いてあります。私もいつかは自分で梅酒を作りたいと思っているんですが・・・なび夫さんが呑まないので、一人で消費することを思うと気が引けて。
そのうち、なび息子のどちらかでも付き合ってくれるようになれば、ね。
もうすぐ終わりを迎えるのが、春にんじん。
大振りなものが3本入って100円って!!価格も本当に安くなっていますし、柔らかく香りも甘味も楽しめる旬のにんじんはぜひ手にとっていただきたいところです。
そうそう、新玉ねぎや新じゃがいも、そして新にんにくも出回り始めています。
新モノは水分が多いので、普段扱っているようにポンと置いておくとあっという間にカビてしまう可能性大!出来ればネットに小分けして風通し良く雨や直射日光に当たらない場所につるしておくのが一番だそうですが、私はまとめ買いせずに即使ってしまうようにしています。
袋に入れたまま冷蔵庫に入れておくと、中身がぐずぐずになってしまうので要注意!
保存方法に自信の無い方は、乾燥タイプの玉ねぎ・ジャガイモもいつも通り格安のクラフト価格で販売されているので、そちらがオススメです。
一通り店内を拝見したあと、やっぱり気になるあの問題についても聞いてみました。
『八千代の野菜、大丈夫なんでしょうか?』
子供を持つ母として、放射能汚染はたとえわずかな数値であっても慎重になって当然。
特にネットを中心にさまざまな情報が飛び交っていますし、実際のところどうなの?!という思いが周りのママたちの間でも蔓延しています。
八千代市私立幼稚園連盟では、念のため安全を確かめるという目的で放射線測定器を購入していて、5月中旬頃から加盟している各幼稚園で測定がなされています。
なび長男が通っている幼稚園でもきちんと環境カウンセラー・化学物質アドバイザーの元測定がなされているのですが、平常時も自然界からの放射線量があるので原発の影響が考えられるのは0.1μSv/hを超えた場合ということを鑑みても、数値結果は私にとっては安心できるようなものだったので、外遊びもそこまで神経質にならず楽しませてあげられています。
このように具体的な数字を明示してもらえることで安心感が得られますし、大丈夫かしら?と疑心暗鬼になって遊び盛りの子供をずっと閉じ込めさせてしまうことも避けられます。
だからこそ、野菜は実際どうなのかな?・・・と。
そりゃね、何となく農家の方に直接聞くのはタブー的な気もしたけれども。
思い切って口にしてみましたら、思いのほか快く色々とお話してくださいました。
『数値的な面で言えば、八千代市で栽培・収穫された野菜の放射性物質検査を初めて行った5月3日の結果が、現時点では唯一のものです。その時のモニタリング対象品目の小松菜からは、ヨウ素が不検出、放射性セシウムは微量ながら1.3ベクレル/kgが検出されましたが、基準値の500ベクレル/kgを大幅に下回る数値でしたので、道の駅館内や入口などにも問題が無かったという内容の張り紙を掲示しています。
また、今後も6月中旬に小松菜などの葉物を、さらに根菜類からニンジンをピックアップして検査する予定と市から報告を受けています。』
野菜にはそういった物質を吸収しやすいもの、逆に影響を受けにくいものがあるようで、例えば最近出荷制限などで話題になっている茶葉などは特に溜め込みやすい性質があるようです。土壌から吸収しやすい傾向にある葉物野菜や根菜類の数値を確認することで、他の野菜の目安にもなるかしら。
ちなみに、リンゴなどの果実類などは影響を受けにくいんだそうです。
『各農家で全ての品目を調査出来れば一番なんでしょうけれど、実際問題として専門検査機関に依頼するためには1検体につき4万5千円ほどするんですよ。それを全品目やろうとするには、農家個人ではとても対応できる金額ではありませんから、公共機関による調査に頼るしかないんです。
とは言え、現時点で千葉県が公表している検査結果を見ても、4月〜5月時点で八千代市以上に検出されていた地域も最近はほとんど不検出という結果ですし、恐らく次回の小松菜・にんじんについても同様の結果になるとは思われますが・・・。』
(参考)6/3付 県産農産物の放射性物質検査結果(千葉県農林水産部安全農業推進課)⇒http://www.pref.chiba.lg.jp/annou/h23touhoku/documents/230603-zenken.pdf
そもそも体には日常的に取り込まれる有害物質を体外に排出する、いわゆるデトックス(毒素排出)機能が備えられています。農薬や放射性物質も便などからほとんどが排出されるそうで、逆に便秘になっている方が体に貯め込む時間が長くなるので問題だとされているとか。
野菜のデトックス効果は、言わずもがな。
数値的にもWHOの食品における平常時の上限が10ベクレル/kgですから、5月時点の1.3ベクレル/kgという結果も許容範囲内ですし、地元野菜は今までどおり手に取っていけそうです。
ちなみに余談ですが、人は生まれてから1歳までに大人と同等の細胞数が揃うんだそうで、この時期にひとつの細胞が傷つくとそれが分裂して増えてしまうので、生後1年間だけは十分に注意してあげた方が良いという話を聞いたことがあります。その話を聞いた梨農家さんが、「梨も同じだ!」と言っていました。
梨も花をつけてから10日間で細胞の数が揃うので、その時点で将来の玉の大きさが決まってしまうんですって。8月の収穫時期が一番忙しいのかと思っていましたが、実は一番忙しいのは花をつける前後。細胞の数をより良いものにするには、木が冬の間に貯めてきたパワーを出来る限り残すことが重要で、無駄な開花に力を削がれないよう不要な花芽はどんどん摘んでしまうそう。
人も梨も、生まれてすぐが大切なんですね。
そうそう、今年の梨の生育は例年並みで、8月中旬にはクラフトさんにも沢山幸水が並ぶだろうとのことでした。
子供を守れるのは、結局親しかいませんから。
今回の原発問題に限らず、食材選びはお母さんの大切な役目ですね。
●八千代ふるさとステーション 農産物直売所「クラフト」 047-488-3188
千葉県八千代市米本4905-1道の駅「やちよ」八千代ふるさとステーション内(地図)
営業時間/9:30〜18:00(4月〜9月は〜18:30まで)
定休日/第2月曜日
【交通手段】
(バス)@京成電鉄「勝田台駅」より米本団地行き(約25分)A東葉高速鉄道「八千代中央駅」から米本団地行き(約20分)※@Aいずれも終点米本団地下車 徒歩約5分B公共施設循環バス「ぐるっと号」でふるさとステーション下車
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・道の駅やちよの農産物直売所「クラフト」(2007年09月26日)
2009年06月29日 【追加記事】続々登場!路地モノ野菜&糖度12度以上の八街スイカ!2008年06月07日【追加記事】梅雨明けまでが旨い!夏前の野菜
どうしても国や市の情報が信用できない
ので、道の駅の野菜も購入するのもためたってしまいます。
安全だというのなら、実際の数値でもって
示してもらいたいですね。
情報が正しいのか疑心暗鬼になってしまうのも最近の分かり切った情報があとになって出てくる状況では仕方ないですよね。
それに、「ここまでなら大丈夫」ということではなく「この数値⇒こういう危険性がある」というリスクを明示するような言い方にしてもらった方が安心なんですけれどね。
原爆投下で被ばくした方で、今回の比ではない量を浴びてしまったのに健康で過ごしてこれているという人のお話によれば、必ずこの量を被ばくしたから症状が必ず発生するというものでもないんですって。結局は免疫力が低下しないような体の強さが大切みたいです。
なんにしても、あまり気にしすぎて何も口にできずにストレスを抱えるよりは、ある程度割り切って出来る限りいつも通りの日常を子供に過ごさせてあげることが、一番の対処法かなぁ・・・と思っています。