「音楽サークルを立ち上げたものの活動する場所を探すのが大変!」
「お教室を開きたいけど、自宅だとご近所が気になるからどこか借りたい」
「ピアノ教室の発表会や季節のイベントで使う、手頃で小さめなホールが近くで見当たらない・・・。」
なんて声をよく耳にします。
今回は、そんな“音楽ホール難民”の方々に朗報!
平成22年1月にオープンしたミニ音楽ホール&貸しスペース「シャンテ八千代」さんをご紹介します。
場所は京成線八千代台駅の西口から徒歩5分ほどの閑静な住宅街にあり、2トーンカラーのモダンな外観、そしてシックな内装にまず心を惹かれます。まさに隠れ家と呼ぶにふさわしい穴場スポット!
収容人数は35名程度ではあるものの、むしろこのコンパクトさが気軽に使いやすいと評判だそうで、アイディア次第で幅広く対応してもらえるレンタルスペースということもあって、音楽関連以外に利用される方も大勢いらっしゃるとか。
驚いたのが、会場見学者の予約率が90%以上なんですって!ほとんど広告宣伝していないにも関わらず口コミで広まっているというのもうなずけます。
↑ 「シャンテ八千代」さんの外観。平成22年1月末にオープンした施設です。やちなびのおけいこ情報で、お教室場所としてちらほら見かけるので、気になっていた方もいらっしゃるのでは?
↑ (1)八千代台駅西口のバスロータリーを抜けて、パチンコ店がある道をまっすぐ進みます。
ちなみにシャンテ八千代さんのホームページでは、車で来店される方にも便利なルートも紹介されています。(→ 詳細はこちら)
↑ (2)エースパークというコインパーキングのある十字路を右へ。その奥右手に見える白い建物「八千代台歯科医院」の左を入ります(ここが少し分かりにくいポイントなので要注意)。
↑ (3)道なりに進んで、市川学園八千代台幼稚園の前を左折。写真の点線矢印の先はシャンテ八千代さんの楽屋口で、ここから大きな機材などの搬入が出来ます。
↑ (4)幼稚園の向かい側の住宅並びにあります。駅から近いのに周辺は閑静な住宅街で、外観もとってもモダンです。
↑ 斜め向かい(幼稚園の左側)には八千代台第2公園があります。春は桜がとてもキレイな公園!
ここシャンテ八千代のオーナーであり、日々の運営から利用される方のサポートまで全てご自身でこなしていらっしゃる小野澤 敦子さん。実は開業するまで金融機関にお勤めで、音楽とは全く関係のないお仕事をなさっていたのですが、退職を機にさまざまな方との巡り合わせやチャンスに恵まれて、第二の人生をこの施設に託されました。
目を惹く外観や内装といった見かけだけではなく、来場者にも出演者にもさまざまな配慮がなされた造りになっていて、オーナーの熱い思いが伝わってくるようです。
活用法 その1)音楽ホールとして
収容人数は35名程度。完全防音仕様で音響設計にも優れていて、照明も完備されたシャンテ自慢の空間です。
舞台や客席が造りつけではないので、出演者の登場を華やかに演出したい時には専用カーテンでアレンジしたり、広々使いたい場合には備品をすべて省いてシンプルに使ったりと、目的に合わせてフレキシブルに利用出来るのも魅力のひとつです。ちなみに、上写真にレイアウトされている椅子は、スタッキングや折りたたみ式などにも変更できます。
こうした設備を最大限に生かして、カフェライブやミニコンサート、発表会、リハーサルスタジオとしての利用はもちろん、音楽教室としての貸し出しや個人的な自主練習の場としても提供されています。
例えば、アンプを持ち込んでのバンド練習や管弦楽器のパート練習。ピアニストさんからは「ピアノ発表会やコンクール前のリハーサルにうってつけ!」と感想を頂いたこともあるそうです。
また、近頃はピアノ教室の先生方も合同ではなく単独で発表会を開かれるケースが多いとか。
『当店なら、会場の設営から運営サポートまで万全に対応いたしますので、発表会前でも指導に集中していただけると評判です。費用面でも家計に優しいとご父兄の皆様に喜ばれていますよ。』
↑ なんとスタンウェイデザインのBoston(ボストン)ピアノを常備!この高級グランドピアノを1時間800円〜で借りることも出来ます(「グランドピアノ自主トレ応援団」で申し込めば室料無料ですって!)。私も電子ピアノばかり弾いているから、久々に本物のピアノに触れてみたい!
↑ 可動式のカーテン仕切り。奥は控室と車椅子用トイレがある楽屋口へとつながっています。
シャンテ八千代の魅力は、ホールの利用を支えるサポート機能!
正面玄関に常設されている受付スペースや出演者専用の控室などは、ライブや発表会を開催する方から好評の設備です。
イベントのときに場所がなくて廊下や狭いトイレで着替えるしかない・・・なんていう話があるようですが、シャンテ八千代にはホールを挟んで裏手側に出演者向けの一角が揃っています。ソファーとテーブルがレイアウトされた控室があるので楽屋や更衣室に困りませんし、さらにはシャワールームとトイレまで出演者専用に完備!リハーサルや準備のため、前日から泊まり込むケースもあるんですって。
ちなみに楽屋口にあるトイレは車椅子用になっているのですが、ご高齢の方や身体障害のある方にもぜひこの会場で楽しんでいただきたいという思いを巡らせながら設備を整えたものだそうです。
↑ 裏手には楽器を運び入れる段差のない楽屋口があるので、ここから出入りすればお客様と顔を合わせることなく準備が進められます。ここからなら車椅子の方もラクラク入れます。
他の貸しスペースではあまり見かけない特色のひとつが、カフェイベントが出来るという点!
コーヒーや紅茶、ソフトドリンク、さらにはアルコールの提供もされているほか、お菓子やスイーツ、軽食・お食事(ケータリング)などもご予算に合わせてご要望を酌みながら対応なさっているそうですよ。
↑ シャンテ八千代の館内図。入口と音楽ホールの通路間にもちょっとした玄関ロビーがあるのですが、ここではイベント主催の方々が打ち上げ場所に使われていたり、お教室の生徒さんが次にレッスンを受けるまでの待合室として利用されています。
↑ クラシック、ジャズ、シャンソンなどのライブも開催!
お琴と和楽器のコンサートが開かれた折にはお抹茶と和菓子が提供されたとか。
↑ ギャラリー席をゆったりめにとった、25名のお子さん向けピアノ発表会。音楽ホール左奥に写っている花籠には、先生から生徒さんへプレゼントされるブーケをまとめて差し込んで飾ってあるのですが、これは予算に応じてシャンテ八千代さんが用意したものだったとか。また発表会後にはドリンク&デザートで、緊張のほぐれた生徒さん方が楽しいひとときを過ごされたそうです。
↑ 自主トレや10名程度のパート練習にも最適!気にすることなく思いっきり音が出せます。
活用法 その2)多目的ホールとして
会合や懇談会といった集まりに利用できるほか、講演会や朗読会といった人を招いて使うこともできます。また、片側の壁には大型ミラーがあるので芝居の稽古や着付け、ダンス練習や健康教室にもオススメ。ただし、小さいお子さんのリトミック教室などはスペース的に不向きなため、安全面からお断りされているそうです。
小野澤さん曰く、『喜寿のお祝いや誕生日会といった個人的なパーティーのご要望が増えてきています。つい先日同期会の会場としてご予約いただいたお客様は、当日エレキギター奏者を呼んで“サプライズな飲み会”を企画されていたようですよ!』とのこと。
なかなか、生演奏が楽しめるビュッフェスタイルのパーティーが出来る会場って思い当たらないし、個人的なレベルでの利用となると尚更!今後もこうした需要が続々と増えそうです。
活用法 その3)ギャラリーとして
展示会や即売会の場として、プロ・アマチュア問わずあらゆるジャンルの作品を紹介されています。展示期間中には音楽ホールでさまざまなイベントが行われたり、お教室に通う生徒さんの目にとまったりと販売のチャンスが多く評判も上々だとか。
また、展示するにしてもスペースを借りるための費用に二の足を踏むという方が多いようですが、一般的な価格に比べるとシャンテ八千代さんはかなり格安!個人的な趣味で手掛けている作品などでも、気軽にチャレンジしてみようかな?と思う方が多いのも納得です。
↑ 展示は音楽ホールのほか、玄関ロビーなどにも。レッスンを待つ生徒さんが、待ち時間につい手にとって「こんな素敵な手作り作品がこの価格?!」とお得感一杯でお買い上げとなるケースも多いんですって。
こんな充実施設なのに、料金設定はいたってリーズナブル。
全般的に民間の貸しスペースと比べても割安感がありますし、繰り返し利用したい場合には「シャンテ友の会」に入ると、多くの特典が受けられるそうです。キャンセル料にしても振替利用すれば安く済みますし!
融通が利いて良心的なので、愛用されている利用者の方からも「ファンを大切にしてくれるお店!」と喜ばれているくらいだそうで。なるほど、こういう面からもリピーター続出なんですね。
なお、金額設定の概要はホームページに紹介されていますが、利用したい内容を伝えてみるのが一番かも!
気軽にご相談に乗っていただけると思いますよ。
⇒ ご利用料金について http://chanter-yachiyo.com/price.html
こんな素敵なシャンテ八千代さんですが、気になるのは小野澤さんの“退職後に始めた”という一言。
どんなきっかけでチャレンジしよう!と思い立ったのですか?
『共働きで25年が過ぎ、気力的にも体力的にも限界を感じて早期退職したのですが、退職後の趣味を持ちたくて緑が丘公民館のシャンソンサークルに参加してみました。シャンソンは銀巴里へ聞きに行ったりしていたものですから。新しい仲間も増え、刺激を受けながらとても楽しく4年ほど過ごした頃でしょうか。発表会やレッスンが出来る会場を探す機会があったのですが、市内で防音環境の整った貸しスペースがなかなか見つけられなかったんです。“もっとこういう設備があって、こんな場所があれば・・・”なんてイメージを膨らませているうちに、よし!だったら自分で理想のスペースを作ろう!と思い至りました。老後は店番をしながら、音楽を通してお客様との交流を楽しめたらこの上なく幸福だろうと。
初めは主人に猛反対されましたが、「第二の人生、頑張ってみたら!」と言ってくれました。』
レッスンの場所が無いなら自分で造ろう!という発想といい、経営に携わったことが無いのでと勉強のために商工会議所の創業塾(http://www.sogyojinzai.jp/)に通われたり。何とも言えない“勢いの良さ”に驚かされることばかりなんですが、聞けば小野澤さん、昔から「文化祭大好き人間」と自称するくらい賑やかなことが大好き!「裏方が性に合うタイプなんです」とおっしゃいますが、意欲満載な性格だからこその実行力なんですね。
また、さらに夢を現実に近づけてくれたのが、シャンソンサークルで出会った仲間のうちのお一人でした。設備設計に携わる仕事をされていた方で、ホールの設計をはじめあらゆる面でアドバイザーとして協力いただいたうえ、現在もシャンテ八千代の良きお仲間として歌を披露されたり運営についての相談に乗ってくださるのだとか。
シャンテ八千代をオープンするまではもちろん、運営を試行錯誤する今も、偶然のように次々とつながっていく人との出会いが小野澤さんを後押ししてくれました。
『この仕事を初めてから、人のつながりがこんなにも大切なのだということを改めて痛感しました。当店にお越しのお客様は生きることに良い意味で貪欲、ご自身には厳しい方ほど朗らかで優しいですね。設備設計を手助けしてくださった方はご高齢だというのに、今も現役で多方面へご活躍をなさっています。お元気な大先輩方を間近に見て思うは、このように内面を研き美しく歳を重ねるにはどうすれば良いのだろうかと。定年を過ぎても、いまだに教わることの多さに感謝です。新しい自分発見の旅には終わリがありませんね。』
初めての店舗経営に試行錯誤しつつも、新しい一歩にキラキラと輝く小野澤さん。
スタッフを入れずにお一人で切り盛りされてとても忙しいはずなんですが、やりたい仕事が出来る喜びに満ち溢れていらっしゃいました。退職直後は就活のためにハローワークへ足を運ぶ時期もあったそうですが、今は思い切って夢をかなえてみて本当に良かった!と実感されているご様子。
『企業の一社員として仕事をしていたときは、ここまで「楽しい!」と思いながら毎日過ごしていたかしら?と思うくらい。一人落ち込む日も多くありますが、そんな時はあれもやってみたい!こんなアイディアはどうか?と次のことを考えて気持ちを立て直しているんですよ。そのうちにまた面白くなってくるので不思議です。』
オープン当初はイベント開催が主でしたが、今後はスペース提供を重点的に考えていらっしゃるそうです。
『お教室を開きたい方は、まず「シャンテ八千代友の会」に入会して、ホームページに生徒募集を載せることから始まりますが、主催イベント中でのコマーシャルやチラシ配布、ポスター貼りなどはボランティアで請け負っていますよ!広告掲載のアドバイスも積極的にしていますので、どんな事でもお気軽に、ぜひご相談してくださいね。』
八千代台の隠れ家的スペース「シャンテ八千代」なら、自分の思いが実現できそうです。
●音楽ホール&貸しスペース シャンテ八千代 047-409-0171(13〜17時) 又は 090-5445-5193
千葉県八千代市八千代台西3-3-9(地図)京成線八千代台駅西口から徒歩5分
【営業時間】10:00〜20:00
【定休日】月曜日
【駐車場】無し/近くにコインパーキング有り
【料金について】http://chanter-yachiyo.com/price.html
【スケジュール・会場予約】http://chanter-yachiyo.com/schedule.html
【ホームページ】http://chanter-yachiyo.com/
【 >レンタルスペースの最新記事】