2009年07月20日

人気!トウモロコシ&枝豆(食の広場PIAZZA ピアッツァ)

自家製の新鮮野菜はもちろん、調味料や乾物類、さらにはマクロビに配慮した冷凍食品や加工食品に至るまで、食の安心を丸ごと提供したい!と日々工夫と努力を重ねていらっしゃる農産物直売所「食の広場ピアッツァ」さんで、イチオシの夏野菜をお伺いしてきました!
→食の広場 PIAZZA(ピアッツァ)のお店レポートはこちら

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『直売所の醍醐味といったら、新鮮で美味しいことはもちろん、他ではあまり見かけない品種や、流通が難しくて市場で出回りにくい野菜が扱えるということです。うちでも夏野菜全般を扱っていますが、特に特色の出ている商品としてオススメしたいのが「枝豆」と「トウモロコシ」なんですよ。』

そうお話されるのは、ピアッツァの自家製野菜を栽培しているご主人の周郷さん。このあたりでは、“さっぽろ緑”という品種がポピュラーだそうで、色が濃くて美味しそうに見えるのですが、周郷さんが栽培しているのは“湯あがり娘”という品種。
去年あたりから他でも見かけるようになったこの枝豆に目をつけたのは、5年前だとか!風味が茶豆によく似ていて、甘さに加えて絶妙な旨味が楽しめる品種だそうです。

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この日は湯あがり娘の試食も置いてありまして、丁度来店されていた男性のお客さんも「お、旨いなぁ!」と感動されていた様子。そして、カゴの中へ一袋・・・。
試食を用意されている店長にゆで加減のコツを伺いましたが、一般的なものよりサヤが大きくて中の薄皮もやや厚めなので、気になる方は少し長めにゆでてもとのこと。ちなみに、塩は振らなくても十分コクが楽しめますが、お好みで。

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私も帰ってから頂きましたが、ゆでたてはもちろん、冷やしてもしっかり濃厚な風味が楽しめました。そうそう、ゆでている最中は、本当に茶豆っぽい香ばしい湯気が!

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枝豆といえば、8月一杯で終了というイメージがありますが、厳しい残暑の中でビール&枝豆・・・なんていう需要が多いので、品種も晩秋まで収穫できるものが出回っているんですって。
そこでピアッツァでも、9月からは恋姫(こいひめ)、さらに10月は雪音(ゆきね)という品種を販売予定!ちなみに、この雪音も湯あがり娘と同じく茶豆風な旨味を堪能できるそうですよ。

さて、枝豆と並んでイチオシというトウモロコシですが、ピアッツァさんで販売しているのは「味来(みらい)」です。品種的にはポピュラーですが、最近では実が小さめであまり大きくならならず、見栄えがしないために高値で売れないということもあって、もっと大きく育つ品種がメジャーになってきているようなのですが、糖度や旨さにおいては味来は優良品種!
そこで周郷さんは、通常300gほどに育つこのトウモロコシを350gほどにまで大きく生育させる努力を施すことに。

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『うちで出している野菜は、季節によって資材がかからなくなればその分値引いて提供しているんですよ。7月一杯まではトンネルをかけていますが、8月以降はそうした資材が不要になりますから、資材や手間賃分を引いた価格で販売します。』

そうそう、枝豆もトウモロコシも必ず朝に収穫したものをお店に並べているんですって!特に枝豆はサヤを外すのを手作業で行っている農家が多く、大抵は前日に収穫しておかないと朝の出荷に間に合わないというケースがほとんどのようですが、周郷農園では機械を導入しているので難なくクリアできるんだとか。

さらに、ピアッツァで並べている野菜は全て泥を落とした状態できれいに包装されているのも、主婦にとっては嬉しい心遣い。
『泥付きのほうが確かに日持ちはするかもしれませんが、やっぱり一般のご家庭でキッチンを使って泥を落とすのは一苦労。それに野菜も水洗いした状態のほうが、本来のシャキっとした姿になれますからね。いくら丈夫で健康な野菜であったとしても、人間で言えば“朝ごはんを食べ忘れて元気がない状態”みたいなものですから、お客様の目にはしなびた感じに映りかねません。せっかく栽培した大切な野菜を、最高な姿で販売したいという思いもありまして、あえて水洗いしたキレイな野菜を陳列しているんですよ。』

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もうひとつ、この夏オススメの食材がイタリアントマトと丸トマト。
イタリアントマトは“サンマルツァーノ”という品種のものだそうで、煮ることによってさらに美味しくなるという料理向けのトマト。
“丸トマト”のほうは、市場にはなかなか出回ることのない貴重な品種!見た目は桃太郎トマトのような形でこちらは生食向きなんですが、特徴として皮が結構固めでギュッと中身が凝縮されている、ゼリーの少ないトマトです。サンドイッチや、輪切りにスライスして薄切りのモッツァレラチーズと交互に並べたサラダなんかにもいいかも!
それに、ゴールデントマトという黄色いトマトも用意する予定だそう。サラダの彩りに、パプリカ以外の黄色が添えられるのはピーマン嫌いなうちの食卓(私は好きなんですが・・・)には、もってこいの食材だわ!

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他にも、サラダや炒め物に人気のズッキーニ、そして夏が旬のえびすかぼちゃやほっくりかぼちゃも、冬至で新物が並べられるよう晩秋前ギリギリまで栽培を続ける予定とか。普通は8月一杯で収穫を終えてしまうかぼちゃですが、このあたりも直売所ならではのことですね。

そうそう、ピアッツァさんでは今年から本格的に葡萄の販売も開始されるんですって!今栽培しているのは3種類で、7月終わりから8月中旬にかけて、お馴染み“デラウェア”を。8月終わりから9月上旬あたりまでは“涼玉(りょうぎょく)”という青葡萄で、さらにその後9月15日頃まで“藤稔(ふじみのり)”という巨峰よりもさらに大粒の黒い葡萄が収穫されるそうです。

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涼玉は、皮が食べられて種無しの品種なので、ゴミが出ず子供でも食べやすいそう。実は先が尖ったようなやや細長い形で、さくさくっとした食感がポイントだとか。ほのかに感じる酸味が夏にピッタリの、爽やかさ溢れる葡萄をぜひ堪能してみては?

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藤稔はとにかくビッグサイズ!畑も見せていただいたんですが、9月の収穫時期までまだまだだというのに、既に何だか大きい・・・。まだ青々とした実ですが、これから次第に黒く色づいてきます。そして、既にぎっしり実った果実もかなり間引いていって、一粒ずつがさらに大きくなるよう育てていくそうです。ちなみにこちらも種無しタイプ!巨峰と同じく皮は食べられませんが、皮離れが良くツルっと食べやすいそう。しかも、糖度が高くて酸味や渋みが少なく、コクのある甘味を堪能できるという最近出てきたばかりの希少品種!

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どの葡萄も、まだまだ数が豊富にあるわけではないので、お店で購入できる期間もそれぞれ2週間程度とあっという間!気になる方はぜひこまめにチェックしてみてくださいね。

この葡萄畑を見せていただいたついでに・・・と、ピアッツァさんの最有力選手“イチゴ”の状況も見せていただきました!
実は今年の春は病気にやられてしまい、今までにない不作だったそうで、この冬から来春にかけてのイチゴ育成には大きな投資をしたんだとか。

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今までは苗を地面で育てていたのを、今回からテーブルの上に特殊な資材を用意し、水を上から与えるのではなくイチゴの苗床自身が下側から吸収できるようにする方法に切り替え。
イチゴって秋くらいから苗を用意して冬に収穫するもんだとばっかり思っていたのですが、実は1年がかりの大変な作物なんだと知りビックリ!親となる苗から伸びるツルを小さなポットへ移植し、どんどん子、孫と増やしていく作業など、去年の秋から今年の秋まで1年かけて生育。それをビニールハウスへ大切に植え替えて、私たちが見かけるあのイチゴ畑になるんだそう。
そして植え替えのタイミングには、また来年分の親苗を育て始める・・・という途切れないサイクルでイチゴは栽培されていたんです。

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周郷さんのイチゴ、今年の冬はぜひぜひ大豊作を迎えますように!
12月頃にはハウスの様子を見に行けるようなので、またその折にイチゴのレポートもお届けいたしましょう。

いよいよ夏本番!
ぜひ美味しい新鮮野菜で、元気に暑さを乗り越えてみてはいかがでしょうか?

●食の広場 PIAZZA(ピアッツァ) 047-459-9121
千葉県八千代市大和田新田643-3(地図
【営業時間】9:30〜18:30
【定休日】木曜日
【駐車場】有り/7台
※毎週火曜日は周郷農園の野菜88円セール!
【ホームページ】http://members3.jcom.home.ne.jp/sugou-piazza/index.html
【関連レポート】
2008年11月04日 食の広場 PIAZZA(ピアッツァ)



posted by やちなび子 at 00:00 | Comment(0) |  >スーパー・生鮮食品店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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