夏野菜もそろそろ出回り始めているかなぁ?と、道の駅やちよの農産物直売所「クラフト」さんをのぞきに行ってきました。
そろそろ・・・なんてもんじゃなく、この真夏前の季節は“実りの秋”と同じくらい野菜の種類が豊富になるんですって!人間が暑すぎずに過ごしやすいと感じるのは、野菜も同じことのようです。
少し前までは大根や青菜でひしめきあっていた一角も、きゅうりやピーマン、なす、とうもろこし、かぼちゃ、いんげん・・・と、様々な野菜が並んでいます。
きゅうりやピーマンなどは、栄養価の高い路地モノがかなり出回ってきているようです。特にオススメはきゅうりで、路地モノは柔らかいんですって!
この時期は誰もがカゴに入れてしまいたくなるのが、こちらのとうもろこし。一昔前までは、白が混ざったピーターコーンタイプばかりを目にしていましたが、最近では全部黄色の「みらい」などが主流になっています。
とにかく糖度が抜群!「フルーツとうもろこし」なんて品種のものもあるくらい、湯がいて塩を振っていただくとじゅわーっと甘味が広がるこれは、まさに果物同格の野菜になりつつあると思えるくらい!
とうもろこしを選ぶポイントは、根元の切り口が新鮮そうかどうかだそう。鮮度が落ちると切り口が乾いてきますが、採れたては水っぽさがあって湿っています。
また、粒が沢山ついているかどうかは、上のふさふさした部分がより多いものを選ぶと良いとか。ここの本数と同じ数だけ粒が付いているそうですよ。
↑左より右の切り口のほうが新鮮です。
同じ甘系の野菜、かぼちゃも出始めています。
かぼちゃは、日本かぼちゃのようなしっとりと水っぽい感じが好きな方もいますが、やっぱり私はほっくほくのかぼちゃが食べたい!
『この“ほっこりえびす”は本当にぽくぽくして、この前むせそうになったくらいほっこりだよ。ジャガイモやにんじんなどと一緒にふかして、温野菜とかサラダで食べるのがオススメかしらね。』
と、生産者のおばちゃんがほくほくかぼちゃを紹介してくれました。
かぼちゃの見立て方は、ヘタの部分がひび割れてきて白っぽいものが完熟の証拠だそう。ですが、今回はどのかぼちゃも出来が良いようで、少し黄緑がかっていても十分ほっくほくのものだったりするとか!
↑これなんかは、相当完熟。もっと緑っぽい筋が入っていても十分!
夏の晩酌には欠かせない、枝豆も大分数が出回ってきました。枝付きのものがあれば、そちらのほうがより鮮度が良くて美味しくいただけるのでオススメだそう。
ただ、この日は午前中に行ったものの既に品切れ・・・。
八千代で採れる路地モノピーマンも増えてきています。
ちなみに、路地モノは茶色っぽく傷がついているものがほとんどだそうですが、これは風に吹かれたり台風など強い雨風に当たるとどうしても出来てしまうんだとか。痛んでいるわけではないので、安心して美味しい季節の味を堪能してみてくださいとのことでした。
路地モノといえば、トマトもそろそろハウス栽培のものから切り替わっているんでしょうか?クラフトさんに尋ねてみました。
『トマトばっかりはビニールハウスで育てないと、病気にかかりやすく消毒の回数も高くなってしまうので、ここで取り扱っているものは真夏でも全てハウスものです。路地モノのほうが栄養価は高いのですが、食感や味を比較しても、やっぱりハウス栽培のほうが好まれるようですよ。』
トマトが絶品になる4月〜5月は過ぎてしまっていますが、まだまだ豊富に出回っています。
一方、小松菜やほうれん草といった青菜系はほぼ終了しているよう。冬の乾燥した寒い気候に適している青菜は、夏場は雨に降られて葉がとろけてしまったりと、栽培が難しいからだとか。
6月後半頃から7月にかけての一押し商品といえば、八街スイカ!この時期に出回るものは全てハウス栽培、それから真夏に向かって小さいトンネル状のハウスを経て、路地栽培へと生育方法が変わってくるそうなんですが、やっぱり一番うまい時期といえばハウス栽培されている今!とにかく甘さが抜群で、お店で糖度を測定しているそうなんですが13度になることも多いんですって。
よくスイカをたたいて味を判断するなんて光景を目にしますが、あれは素人じゃかなり難しいのでアテにならないみたいです。スイカの見立て方は、とりあえず味は食べてみないとなんともいえないということを前提に・・・(1)中が割れていないか?(2)鮮度が良いか?の2点なら簡単に分かるようです。
(1)は、表面を触ってみて大きくデコボコと波打っているような感触があると、中が割れている可能性大!キレイな丸い形のものを選んでみてください。
(2)は、太いつるがしっかり付いている状態かどうかです。一般的にはスーパーなどで出回るものは収穫してから日が経ってしまう為、つるがひょろっとしていたり取れてしまうものが多いのですが、クラフトさんで扱っている八街スイカは当日朝に収穫した鮮度の良いものが陳列されているので、ご自宅でいただくならこれをチョイスするのがオススメ!
ただし、どちらかへ配送する場合などは、鮮度が良すぎて宅急便の荷物になっている間に割れてしまうこともあるとか。贈り物にするなら、1日置いたもののほうが向いているようです。
丸のままのスイカは(私が見たときは)1,400円〜1,500円程度で販売していますが、1/4カットされた自宅用も400円程度で用意されています。冷蔵庫に入らないし、私はこちらばっかり購入していますが・・・。
ちなみにカット対象はさっきのデコボコして中がひび割れていそうなものを選ぶようですが、味には全く影響なし!なび息子も、ここのスイカだけは食べるんですよねぇ・・・。やっぱり青臭さとか甘味が違うんでしょうか?
スイカって、相当栽培に熟練した技というか、とにかく難しいんだそうな。いくら見た目が美味しそうでも、中身は実際に食べてみないことには分からないようで、販売するにも気を遣う商品だとか。中央部分が甘いのは当たり前、いかに皮に近い場所まで美味しく出来るかが勝負どころらしいです。
消費者はさらに味が分からないだけに、一玉買うのって結構勇気が要りますが、ここの八街スイカは、私はいつ買ってもハズれたことがありません。ぜひお試しあれ!
そうそう、今の季節は八千代産の新じゃがも出回り始めています。男爵か?メークインか?どころじゃなく、品種が本当に豊富!
とうや
煮崩れしにくい種類で8月以降が美味しい。保存がきくようです。(煮物向き)
レッドムーン
皮が赤くて中身は黄色。煮崩れしにくい品種です。見た目を生かしてフライドポテトにするのもオススメ!(煮物向き)
北あかり
火の通りが良く男爵の半分程度の時間で調理できるそう。デンプン・カロチン・ビタミンCが豊富で粉質タイプ。味が良く人気の品種です。(ポテトサラダ・コロッケ・スープ向き)
ワシジロ
粉質で味はあっさり。(コロッケ・ポテトサラダ・フライドポテト・煮物向き)
メークイン
肉質が緻密で煮崩れしにくく、シチューなどの煮込み料理に最適。(煮込み・炒め物・揚げ物など洋風料理向き)
男爵
粉質でホクホクしている。(ポテトサラダ・炒め物・フライドポテト向き)
デンプンが多いと、甘くてホクホクした食感が楽しめますが、煮くずれしやすくなる傾向があるようです。料理に合わせてジャガイモを選べるのも、ここならではの楽しみかも!
7月は毎年恒例!道の駅やちよの創業祭も例年通り開催予定です。
開催日:7月19日(日)
当日は、八街スイカの試食販売やヒラノポークが用意する焼肉、つきたて餅の販売などもあるようです。
本当にすごーい混雑っぷりなので、普通に買い物へ行く予定の方は、この日を外した方が良さそう。
今まさに!の野菜が満載なクラフト、ぜひ美味しい野菜や果物を見に行ってみてはいかがでしょうか?
●八千代ふるさとステーション 農産物直売所「クラフト」 047-488-3188
千葉県八千代市米本4905-1道の駅「やちよ」八千代ふるさとステーション内(地図)
営業時間/9:30〜18:00(4月〜9月は〜18:30まで)
定休日/第2月曜日
【交通手段】
(バス)@京成電鉄「勝田台駅」より米本団地行き(約25分)A東葉高速鉄道「八千代中央駅」から米本団地行き(約20分)※@Aいずれも終点米本団地下車 徒歩約5分B公共施設循環バス「ぐるっと号」でふるさとステーション下車
〔関連記事〕
・道の駅やちよの農産物直売所「クラフト」(2007年09月26日)